花言葉
朧月

花に言葉をあてはめて
託すその指を
可憐というのでしょうか

遠くをみつめる少女の
瞳がなにを映してるかを
案じた老女はひそかに
流した 海へ涙を

魚になって
泡になって
泣いた人魚姫は

不幸なのか 幸福なのか
物語は語らず終わる

人の夢を乗せた
気球は今も浮かんでる
ゆるされたのかもわからない
この世界の空に浮かんでる

君の油にまみれた
その手を守りたいから
私の想いをほそくほそく
吐き出すの この水にむけて



自由詩 花言葉 Copyright 朧月 2011-04-01 08:32:39
notebook Home 戻る