ひとはねじれた線になって
朧月

君が教えてくれた
僕はねじれていると
苦しそうに身をよじる
君の姿は

細いけど強いもじ
いっぽんのもじ

人はひとり苦しんで
ねじれてゆくうち
いっぽんのもじになり
想いを奏でる

尊いって表現も
美しいって言葉も
言い尽くせてないんだよ
だから
泣けるんだよ

人がつくるねじれたもじは
あたたかい生きているもじ
だれかが誤ってふんでも
きれることはないんだよ

おそれることはなにもない
ねじれたままで奏でよう



自由詩 ひとはねじれた線になって Copyright 朧月 2011-06-30 10:29:08
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