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土の中の幼虫は
どこから来るのだろう
やわらかな
よく肥え太ったからだ

手ずから
土から用意した鉢植えなのに
ひっくり返すと何故現れるのか
ときには
五匹も、六匹も

きみたち ....
軌道エレベーターの名前はラプンツェル
彼女のケーブルのワイヤーを借りて
フラーレンとか
カーボンナノチューブとか
ああいうので布を織ることはできないだろうか

ふわりと
飛行機から飛び降 ....
鉄琴ではなく 
木琴でもない石の琴
あれは石琴なのです
世界各地のストーンサークル

少しサイズありますけども

それはもちろん
時を測るための天文台でもあったことでしょう
暦は抜き ....
雨の日のヤマネ
からつむり
生まれたばかりのアメフラシ
カマキリ

なんの夢を見てるのだろうね
ぱたぱたする
そのしっぽのその下に
小さな太鼓でも置いておこうか

おいで
秘密基 ....
昔には流れ星のことを
天つ狐といいました
空のマッチ
狐尾が灯す狐火

天つ狸といったら何でしょうか
ぼわわんと
化けたら化けたで
一晩中そこにかかっているだけの彗星?

一晩限り ....
昔々の思い出です
冨山の薬の置き薬屋さん
いつも風船くれました

使った薬がないときも
怪我も病気もないほうがいいと
笑顔で風船くれました

冨山じゃないけど置き薬屋さん
今は銀色ジ ....
ここは金魚原産の湖
赤い金魚や
金色のや
パールピンクのや
色々泳いでる

キンギョモがたくさん生えている
金魚たちふわりひらり見え隠れ
あまり大きな魚はいないので
みんな安心して暮 ....
何にでも話しかけるので
夏はとにかく忙しい

暑いね
暑いね
水足りないね

咲くね
咲かせて
咲いてね
咲かさせてね

ビルごとの風音は
街のシンフォニー
ひとつひとつに ....
虫の宇宙は水陸空
初夏にはもぬけのからばかり
ヤゴ、せみ、アゲハ、カワゲラ、等々
初めての空を飛ぶために

羽化は専ら月の白夜に
細い触手のカラスウリ
鬼灯点した提灯市と
朝顔だったら ....
茶色い野良猫
わたしに呼ばれるときには茶色ちゃん
菜の花とともに
帰って来たね

去年の春
かわがっていたおばさんがいなくなって
夏と秋と
だんだん見かけなくなって
冬には思い出すた ....
紅玉のホオズキが沈むと
空は青玉のあたりにまで透き通ります
蓮花色のパパラチアも散りばめられていますが
どちらもコランダムなので大変相性が良い

ホオズキから更に最後の光条が走ると
空は大 ....
花びらを漕いで自転車もいいけれど
ゴンドラを浮かべて出かけよう
水もそろそろ冷たくはないだろう

つばめたちを迎えに行こう
ふたまたの風
我が心のつばめたち

改革の靴は脱いで
言 ....
果樹園の世話は
尽きることなく忙しく
両の手にことそぎの斧と詩ばさみ

ゴーシュきみは
どちらでどちらを使う?

常夜灯の
半月を点検して
インフレーションの
卵の殻を置いて

 ....
ラプンツェル、ランプ灯して
真夜中のキャベツ畑で何をしている?

キャベツ畑そぞろ歩きのラプンツェル
魔女にひっこぬかれてしまうよ

ラプンツェル、
腰に吊るしたランプが揺れる

夜 ....
沖縄では
瘠地に植える木だという
防風林でもあり防潮林でもある

陽射しを遮り
風を冷まして
木陰を作り
木漏れ日を躍らせ
さやさやと歌まで歌う
ミモザのような花をたくさんつける
 ....
ぱちんぱちんとカニの原っぱ
カニたちはみんなカラッパです
ちょっきんぱっちん草の根や葉を
植えては刈り込む庭師さん

子どもらが昔遊んでた
空き地はみんな原っぱでした
そんな原っぱ取り戻 ....
夜にグライダーは飛ばない
上昇気流、サーマルがないから

サーマルがないので
夜に雲は湧かない
どこかから流れてくる分だけ

街を挟んで
海風と山風が一日の交替をして
吹く風はどれも ....
泳ぐことはいろいろと不思議だ
泳ぐためには
そこに何かが満ちていなければならない

水でなくてもいいし
冷たくても冷たくなくてもいいけど
なめらかに
位相を変えながら絶えず包み込んでくる ....
海進、海退、
海峡は境界だけど
ブラキストン線なんか越えていこう
ヒグマおいで
ツキノワグマお行き
キタシカもキタタヌキも
ニホンキツネもニホンタヌキも
オオルリシジミもオオルリオサムシ ....
で・ん・き・の・こんぺいとー
にゅう・どう・ぐも・から・ざーらざら
だ・れ・か・が・おーせーんーべ
ばーり・ばーり・たーべてる

ざーば・ざーば・アスファルト
なーつの・ほこりが・あらわれ ....
光る海水を
インスタントコーヒーの空き瓶に入れて
持ち帰ったことがあります

バスとフェリーと電車を乗り継ぎ
丸一日かけてたどり着いた真昼の部屋で
虫たちは光りませんでした
何をしてもど ....
夏野雨さんの海里さんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幼虫、要注意!- 海里自由詩3*10-9-30
雲母水母・きららくらげ- 海里自由詩310-9-20
ストーンサークル・オルゴール- 海里自由詩3*10-8-23
猫が短くニャニャと鳴くとき- 海里自由詩6*10-8-2
ともだちだもの- 海里自由詩310-7-25
紙風船ぽんぽん- 海里自由詩310-6-30
自由詩な葉っぱ緑/湖のタリー- 海里自由詩209-8-24
短冊と落とし文月/あのね、コスモス、もしもし、コスモス?- 海里自由詩309-7-20
短冊と落とし文月/虫宇宙- 海里自由詩209-7-19
砂漠の中の砂時計/ニャーの花、菜の花- 海里自由詩309-4-13
砂漠の中の砂時計/ストリート・オブ・サファイア- 海里自由詩209-4-2
色鉛筆のためのパレット/何かを読むということ- 海里自由詩209-3-14
88鍵のためのエチュード/働く- 海里自由詩109-2-5
キャベツ畑のラプンツェル- 海里自由詩208-10-26
相思樹の森- 海里自由詩208-10-7
カラッパの原っぱ- 海里自由詩208-10-3
月明かりと十種雲形- 海里自由詩208-9-22
光の秋に泳ぎゆくもの- 海里自由詩308-9-16
ブラキストン線を越えて- 海里自由詩108-9-15
さざめくかたち- 海里自由詩208-8-21
夜光虫夜想曲- 海里自由詩108-6-24

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