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 男がいた
 一度は膝を屈し生まれ在所へ戻った
 そこまではよくあるはなしだ

 だけど男は
 厩へ戻ってきた
 きっとそのとき思ったのだろう
 もう俺にふるさとはないと

 体を鍛 ....
哀しい村を過ぎて丘を下る 教会の鐘が鳴る午後 マリアは涙を流す

礼拝堂は空虚で まるで僕の心みたいに 遠近法を失っている

君の庭園はとても静かだ 静謐という名の永遠

遥か高みを鳥が横 ....
夕焼けは空全体が燃えることだった
そんな日々からずいぶん経って
いま夕空のどこを探しても
みつけられない六歳の空

大人なのに泣いている理由がわかって
こんな場合にこの気持ち
どう切り替 ....
くちゃくちゃになってる夏
暑苦しくてくちゃくちゃ
風当りもくちゃくちゃ

こちら只今風評被害
訴えは縷縷と窓口混乱

わたしは一人しか居ないのですが

誰も聞いてない
事務も混乱あ ....
小魚の様に無心に生きる 花びらの様に綻びる 風の様に巡り 夏の様に燃えさかる
春の様に流れ 雪の様に舞う 歴史の様に積み重なり 光の様に消滅するのだ

その姿は見えない 誰にもさわれない 湧き上 ....
 
目がさめると

しぼんだ わたあめ

しぼんだ ふたり




 
いつか
凪いだ海原にお月さまをみた
空にもお月さま
うさぎがお餅をご馳走している
海のお月さまには
お魚は何をご馳走するのだろう
と案じた
過去をわたしは持つ

早すぎる目覚めに
 ....
南から君は来て
気に入ったみたいだね
この島国
例外の北国もあり

らしいけど
まだわからない
君は風かい
たずねてみると

暦です
という応え
わたしね
八月の電気代が
 ....
華やいだ季節が過ぎて 気がつけばまた一人

一番確かなことは 誰も僕の内面を知らないってことさ
まあお互い様だけどね

君は僕と違う橋をわたる それぞれ別の国を夢見ている
行きずりに眼 ....
空には雲が敷き詰められて

もうすぐ雨が降りそうな気配


薄暗い町の電灯がいつも以上に

僕の寂しい心に似合う


嘆くことに慣れて 僕ら

ごまかし続けてきた心 置き去り
 ....
流しにうず高く洗われぬまま放置された食器
とりあえず洗濯はするのだが部屋干しのまま畳まれることはない
読まない新聞が玄関に散乱している

居間の一角は得体の知れない整理しかけの古本がうず高い
 ....
 
しゃりしゃり しゃりしゃり かき氷

アベックぺたぺた かき氷

夏やねぇ あつっ!



 



 
風が身の幅を寄せて悲しみを吹き渡る

蒼白な月はちょっと捻じれて孤独をうたう

僕たちは崖っぷちを降りたらしばらく水平を保って喀血する

航路を失った船は喪失を柔らかく受け止めて輝き

 ....
海原は果てを知らない だって地球を何周したって終わりが無いんだもの

地球は平面でその果てに大瀑布があるって そっちのほうがよっぽどスペクタクルで面白いが

空は蒼くその果ては悠久に続いている ....
ななのつく月は かぜまかせ
はるかとおくの たつまきの駅
てらてらにぶく ほら貝吹けば
なびくはたはた しろいはた 


遠雷ひかる海の底 なにくわぬ顔の神の御影
はたはたっ ....
人魚になりそこなった君へ

あれから3度目の夏がやって来たけど
僕らは未だ海に還ることができずにいる

君のお気に入りの水着も
タンスの奥に仕舞い込まれたまま
一度も日の目を見ることもな ....
葉月の昼下がりのどうしようもなくもてあました窓の
したで、たったいま、わたしにできることをすべて思
い浮かべてみても、ただ、雨の日の猫のように四つ足
を投げだして眠ることしかできなかった。
 ....
海馬が海を欲しがる
海馬が馬を欲しがる
僕は君を欲しがる
非常に脈絡がないが整合しているさ
君の内臓を貫いて心臓へ達する
もちろん致命傷だ
それが僕の返礼
海馬は賢いんだから
海馬は透 ....
眩しく光る太陽は
喚起ばかりの痛手
仏桑花の花咲いた

日は刻々と過ぎて
暮れては明け行き
向日葵は微笑んだ

何事もないように
見た目には淡々と
大きな首は揺れる

太陽が眩 ....
今日はコーヒーショップで
売買契約を結ぶことになっている
しかしコーヒーをひと口飲んだ途端
売るのだったか買うのだったか
金額はどのくらいで
そもそも誰と何を売買するのか
きれいさっぱ ....
 
福の種をききながら、ビールをぐびぐび

柿の種を、一粒、二粒、

あれあれ、福の種未満に見えてきたよ




*YouTube 福の種 (チャクラ)
 http://www. ....
ひとはうまれたしゅんかんから 死にむかってはぐくまれる

死ぬための生 それが真実かもしれない いきるよろこびは死と明暗なのかもしれない

ものごとにはじめとおわりがあるように

人にもで ....
あたらしい妻とあたらしい夫、
あたらしい家とあたらしい隣人たち
愚かで口うるさい奴らは死んだ
そして煩く吠える犬もいなくなった

穴の開いた靴下はもう履かない
寝苦しい夏の夜に鼾を聞くこと ....
からっぽの部屋でパンクする きみのゆかた姿が見たくって 誘った夏の金魚花火 まつりの雑踏の中に 大好きなきみのうなじ

手と手をつないでぶらぶら歩く でも知ってるんだ きみが想いをよせてるひとは俺じゃないって

いとしの ....
切符が手から滑り落ちた
少しぼやけて見えたロータリー
そっと切符を拾い上げたら
時計も、柱も、電工掲示板も
一歩もそこから動いてはいなかった


月曜深夜の椅子取りゲーム
居心地の悪さ ....
 
忘れもん、いっぱいしてきたなぁ

でも、どうせやったら

この涙もどっかで忘れてきたかったなぁ



 
LDだの、ADHDだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に 世間は余計な名前を被せたがる
だけど お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上 e が入る
 ....
あなたの心が雨ならば
花柄傘を差せばいい
花柄傘が無いならば
お部屋で写真の花をみる
お部屋に写真が無いならば
お部屋で鏡をみればいい
あなたのお顔が映ったら
お口の両端あげてみて
ほ ....
これは 泡なんですよ
基本的に 空気ですから

その中へ 飛び込むって事は パラシュートの浮き輪無しで飛行機から地面へ飛び降りる様な事だったとは気がつきませんでした

浮いて来ませんよ
上 ....
乱太郎さんの自由詩おすすめリスト(7239)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心に鞭_—加賀武見へ—- 平瀬たか ...自由詩11*13-8-16
千の丘を下る- 梅昆布茶自由詩1513-8-15
六歳- もっぷ自由詩1013-8-15
_- もっぷ自由詩413-8-15
澄んだ水に- 梅昆布茶自由詩1413-8-14
わたあめ- 殿上 童自由詩25*13-8-11
さよなら- もっぷ自由詩613-8-11
- もっぷ自由詩413-8-10
遠く雑踏を離れて- 梅昆布茶自由詩1313-8-9
夕闇- ビル自由詩213-8-6
やもめの星- 梅昆布茶自由詩1613-8-6
かき氷- 殿上 童自由詩10*13-8-4
シュールな月が零れる夜に- 梅昆布茶自由詩713-8-4
茫洋- 梅昆布茶自由詩1113-8-2
ファイナルしあわせファンタジー7- るるりら自由詩11*13-8-2
人魚になりそこなった君へ- 未有花自由詩21*13-8-2
雨の日の猫は眠りたい_2013- たま自由詩29*13-8-1
海馬- 梅昆布茶自由詩713-7-31
インドの憂愁・・・- tamami自由詩513-7-29
九官鳥- 壮佑自由詩11*13-7-29
福の種をききながら- 殿上 童自由詩7*13-7-28
はぐくまれしもの- 梅昆布茶自由詩713-7-28
ニュータウン- atsuchan69自由詩7*13-7-28
からっぽの部屋でパンクする- 北大路京 ...自由詩413-7-28
金魚花火- 梅昆布茶自由詩1213-7-25
夜更かし- 中原 那 ...自由詩413-7-23
忘れもん- 殿上 童自由詩16*13-7-21
マリはマリなのだから- 夏美かを ...自由詩40*13-7-21
なみだの日には- もっぷ自由詩613-7-21
滝壺のなかで愚痴を言う仙人- ぎへいじ自由詩10*13-7-21

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