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まっしろな世界を見ると
落書きがしたくなるんだ
まっしろ世界にただひとりで
寝転がってひとりきりさ
からだを刺す
寒さと
何だか変な
思い出せそうで思い出せない
誰かの笑顔
....
丘のひだでは孤高な門扉が居留守を使っている
ひなびた市道では玩具の車が目的もなく突っ走っている
街角を曲がると郊外では風と光がゆれている
はつは ....
もう降ることはない、と思っていた
はねゆきは
やわらかに降り
わたしの熱でとける
一面の白は
すべてを覆いつくし
またすぐに
熱でとける
鋭い氷の尖端がわたしを刺す
いっ ....
誰の胸の奥
こっそり巣食って
ほくそ笑む
(オイシイノダヨ
奥底のとろけた秘密
舐めたいのさ
なめらかな偽善)
封印された
マメ粒ほどのヤツは
青むらさきの
促進剤 ....
夢路誘うは十六夜に
声なく花の散る姿
また立ち返る如月の
思いは誰に告げるべき
黒髪{ルビ梳=けず}るいもうとの
面影やどる花びらは
雪の衣も厭わずに
音もた ....
思ったよりも少なかったやかんの水を
勢いよく蒸気にかえたものだから
紅茶を煮出すにはとてもとても足りなくて
カンカンのやかんが
今朝の水の冷たさにひび割れないか
ビクビクしながら水を足す ....
午前3時に咲いた {ルビ鈍色=にびいろ}の花腐し
嘘を塗り重ねて
すこし刺々しく君に抱かれた柔肌が
うっすらと赤みを帯びる
君は私の名前を呼ぶ どんな抑揚もつけずに
ただ平淡に溺れ ....
「鬼が豆鉄砲喰らった顔見たくないか?」
久しぶりに父から届いた携帯メール
父に会いに行くと
父はルパン三世の主題歌を口ずさみながら煙草をふかしてた
普段は煙草なんて吸わないのに
....
長いものには
巻かれろ
口答えするな
頭を下げろ
頭を下げれば
上を抜けてゆく
我慢我慢
何も言わない
ニコニコして
侮辱されても
グットこらえ
堪忍堪忍!
波打ち際
貴方を失う
僅かな違い
僅かな時間
結果がよければ
過程なんて
関係ない
我慢我慢
人にどう言われようとも
人に後ろ指刺されても
正しい道を歩めば
それで良いん ....
どうしよう、スタートまであと何分も無いよ
周りを見渡せば皆速そうな人ばかりだし
私がここにいるのって何だか場違いに思えてきた
友だちに誘われはじめてはみたけれど
誘った張本人はとっくの昔に ....
不安のきえない夜は
こうやって
雨の音を聞くんだ
ひっそり こっそりと
しばらくはやまないよ
焦ったりしないで
明日に追われたりしないで
そこで ....
愛、だとか
そんな意味のわからないものより
今
あなたとふたり
繋いでる手の、このぬくもり !
そういったものたち を
大切に
大切に
していきたいと
わたしは常日頃 ....
いくぜー!
オーイェー!
男らしさを見せてやれ
強い自分を見せてやれ
疲れを知らず
責めて責めて責めまくり
額に汗して踏ん張る
どこからでもかかって来い!
罵声を浴び
蹴飛ば ....
毎年、節分の時期が近づいた頃
駅には近所の小学生の作った『鬼のお面』が飾られる
"上手な子"の作品が選ばれて飾られる
自分の作ったお面が飾られる子供は
近所の おば ....
雲のかたちがはっきりしてくるのは、まちがっ
ていることにいきどおっている、そのあらわれ
なのだと、すっと、受けとれる気がする。わた
しのぎざぎざのところにひっかかっている朽ち
かけた木っ端だの ....
会いたい人は会えない人
安易な日常の麻痺
なんだか居づらくて
その場を後にした
語尾は無機質
情感に名残りがない
あなたの言葉が数列みたい
だから一つだけ嘘をつく
....
力無く流れてゆく血液を、子猫が舐めてくれていた。
はっきりと見えた筈の血液の流れを、とっても綺麗に消 してくれたの。
音も無く脈々と。
静かに。
とっても。
留まる視線の、そ ....
恋という名のアイスクリーム
とけ始めている
恋という名のアイスクリーム
食べきってしまえば
この恋は終わる。
でも
とけきってしまえば
友達という名の
コーンが残るだけ
扱い ....
立ち止まったところに
誰かの{ルビ欠片=かけら}が落ちていたので
拾い上げてから交番に届けようとしたら
持ち主らしき人が
不安を抱えたてこちらへ歩いてきたので
「捜し物はこれですか?」
と ....
君を見ていた
寒い冬のこと
白い白い雪の午後
運動場の倉庫にもたれ
二人は並んで立っていた
ブラスバンドの音がした
バーバリーの ....
いつでも急いで履くし
履きかけで何歩も歩いてしまうので
かかとから靴はいつでも痛んでしまう
妻も老いた母からも
もっと大事に履けとか
みっともないから止めろと言われるが
そういうことに構う ....
心の底の声を
君は聞こえるかい?
手を伸ばせば
助けてくれる。
世の中はまだまだ
捨てたもんじゃない
生きる事を大切に
人に心を与える楽しさ
優しさを取ったら
何も残らない
....
手を叩いて
足を鳴らし
体をねじり
のびをする
この世に愛が
あるのならば
私に下さい。
愛の孤児
この世に恋が
あるのならば
私に下さい。
恋の孤児
私の影がそろりと
地表から剥がれる時
私はやはり独りで
遠く空を見上げているのだろう
そして夜毎夢の中で
出逢う死者たちは
いつもと同じ柔らかな手を
差し伸べるだろう
けれど彼 ....
{引用=
2005.10/23
}
灰皿に残った
くだらない意志の燃えかす
それはただ そこにあった
その向こうで
ステレオが鳴っている
英詞を理解できない君
意 ....
もう、
忘れてしまえないだろうわたしを置いて
片耳うさぎよ
にげなさい
どうして、
こんなにも寂しいというのに
深みにはまることを知ってきたのに
どうしても、 ....
くり返す波に
届かずじまいの手を思うとき
ようやくかぜを
聞いた気がした
この世にひとつの
具象のような
二本のあしで
すれ違えるものを
まちがえながら
ここにいる
....
中国の森の
奥深く
誰も見た事の
ない、動物がいた。
空を飛び
川を泳ぎ
馬のように走り
変幻自在だった。
サルノコシカケを
食べていた
それでも幸せだった。
四千年生き ....
おいらは孤独な道化師
ホームレス、ネットカフェで
寝泊りして
その日暮し
夢なんてない
腹いっぱい食べてみたい
人の役に立ちたい
何も悪い事はしていないのに
寒さで錯乱状態の仲 ....
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