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向日葵は上を向いてなにやら
太陽とお話をしているようだ
太陽さん、
私と一日だけ交代しませんか
お疲れでしょうし
太陽は答えた
そうですね
一日くらいお言葉に甘えて
休ませても ....
まあるい泡を
ぷくりと吐いて
そっと寝床を抜け出す
水の流れは
暗いぶん少し冷たい
おびれとむなびれ
ぷるぷる舞わし
水草の間から
夜の空を見上げた
真昼の水面を
きらきら照ら ....
玄関のチャイムが鳴ったので
仕方なく立ち上がろうとしたら
背中の上に
重たい鳥が
止まっていた
「どいてくれますか?」
黄色の羽根を
ぱたり、と閉じて
ずん、と居座る
「私は止ま ....
鉄は錆びていた
光沢は外に発しない
錆びきっていた
鉄は昔を思い出した
あの銀色に輝いていた自分を
当然だと信じていた
今はぼろぼろな茶色の体が
悲しかった
雨に濡れて
少しずつ ....
1 + 1 = I Love You
2 - 1 = I Miss You
あなたが教えてくれたうたを
繰り返し うたい続ける
なげだした足にまとわりつく憂鬱は
綿菓子の最期みたいにねっとりして
組み敷かれたうたは
少し雑音が入っていた
無 ....
汚れた雨が蹂躙する街角で
傷をかばいあうために手を繋ぐ
傘を持たない日だけ、どうしようもなく
君の手があたたかくて
切れた指先が痛みを増した
僕の手は
どんな温度で君に ....
抱き締めて
抱きかえす
口づけを交わして
手を繋ぐ
肩を寄せ合い
眠りに就く
言葉はいらない
だけど
言葉が欲しい
いま 俺が自殺しても
臨時速報で流れへんから
まだ やめておくわ
いま 俺が自殺しても
株価に影響あらへんから
まだ やめておくわ
いま 俺が自殺しても
国葬にならへ ....
そこに風があった
葉を揺らし
湖を渡っていた
やがて街へ
そして自分へ
そこに風があった
花に触れて
川を横切った
やがて海へ
そして彼方へ
一瞬の風は
また一瞬の風へと ....
楽しみも
悲しみも
自分の体で
起こっているもの
いつも恥ずかしがり屋の
雨の中を立っている
心を痛め
苦痛に耐えている
心の滴が落ちた
夢は流れた
世界の人々が幸せで
....
の中で、
けたたましく太陽の
鳴る
音で、水は光で、
どこまで行ったって空で、
光で、
カンカンカンカン
の中で、
どこまでいったって水で、
吹き荒ぶ光
帆は
な ....
耳に雨音
瞳に滴
触れるたび
肌はやわくなってゆく
身じろぎもしないで
硝子一枚に隔てられて
雨に囚われているのだろう
雨を除ける力など
もってはいないから
ここでじっとしている ....
散歩して
野原で見つけたんだ
何か丸くて四角で三角で
何ともいえない奴
君ととも
一緒に生活して
何か嬉しく昨日と今日も
毎日が楽しくて
....
良く頑張っているよね
そんなふうに
自分を褒めてみるのは
なんだか
むなしい気がする
お馬鹿さんだからなあ
そんなふうに
自分を卑下してみるのは
どうしてなんだろう
ふぅ ....
嵐かぜが激しくて
風鈴の絶え間ない動きは
趣も何もあったもんじゃない
それでも開け放した窓を
騒がしくて仕方ないのに閉められないのは
わたしたちこそこうして
うるさ ....
濡れた緑で
夜空を見上げる
数秒後にこの星空が崩れてくるのを知っている
そんな目で
おまえは言う
なんて きれい
薄い唇は街の光を捉えて
俺はその前に沈黙して ....
灰色がかった厚い雲に覆われた大空
ところどころ仄かに煌めく
その煌めき
たちまち稚魚となり
大空を泳いだ
稚魚
風に煽られつつも
しっかり雲に身を寄せ
必死で風の流れにのっている
....
雨が止んだ
そして他の誰よりも
最初に光を見たのは
ぼくだった
光は止まっていた
その光をくぐるようにして
白い蝶が飛んでいる
風も止まっている
雨が止んだ
閉じていたものが ....
あなさびし、
って
三十回言うと
幸せになれるらしいよ
酷く輝いた瞳で言う君に
一抹の不安を抱えた僕は
言わなくていいよ
と
少年のように返した
別に言っても ....
無邪気な夏を疑いもしなかった僕らは
教室にひしめいて
このなかから将来
プログラマになるやつが
出てくることも知らず
なにかを求めて
なにかを積み上げ
なにかをこねまわし
なにかを ....
でたらめに星を繋いで星座を創る
あたししか知らない天球
一人遊びは得意なの
でも本当はあの人にも見せたい
なんて
なんてセンチメンタル
妄想も後悔も
追いつけ ....
燦々と
そそがれる陽を
うけての青
朧々と
つめたい雨に
うたれて紫の
移ろう色は
六月と七月の境界を曖昧にして
暦がめくれたことにさえ気づかず
深い場所で息する哀しみに黙す ....
人の心が覗ける機械を
苦労に苦労を重ねて開発しました
世紀の大発明
とりあえず誰彼構わず
手当たり次第覗いてみました
・
・
・
世紀の大発明
とりあえず修復不能 ....
決めた!
先に「愛してる」と言ったほうが 勝ちということにしよう!
よのなかは
ブラックに
ライトアップされて
結構姦しい
煌煌とライトアップされた日本の形が地球上から消えるには
未曾有のブラックアウトでも起こらないと考えられない
....
よるだけど
叫んでみた
きたねーシャツ
洗濯機に突っ込んで
グルグルしたみたいに
かなしくて
中指立てて
ハラ抱えて笑って
調子ハズレの歌うたって
ノドいたくて ....
美味しいコーヒーの入れ方について
しょうみ一時間ほど語らったあと
今日から家族になった
さっき拾ってきた
ネコの名前を決めて
お散歩にでかけた
ふたつの笹舟
小川に並べて
沈まな ....
高潔
思慮の円熟
仕事への強い熱意
信用失墜行為の禁止
今まで考えた事のない言葉達
そういう世間もあったのだ
怒らず、怒鳴らず、手を上げず
嘘をつかず、人を裏切らず
尊敬され、 ....
こんな夜、
一人浅い夢から目覚めて
窓外を揺れる葉擦れのざわめきに
わずかに明るむ緩やかな月光に
胸に満ちて来る何ものか
心を澄ますと潮騒の響きに似て
耐えきれなくなる 抑えきれなくなる
....
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