すべてのおすすめ
薄っぺらな想いを
一枚一枚めくって
さも
厚みがあるように見せた
誇大妄想ですね
....
人にはたくさんのスイッチがある
それをいれたくてさまよう
ある時それがはいる
人生がかわる
詩は感性の交換だ
その為に
書いているのかもしれないとも
思うのだ ....
きちんと一センチ伸びた白髪が
またもや月が巡ったことを
立ち尽くす私に伝える
捲り忘れたカレンダーよりも
ずっと着実に
ずっと正確に
遠い故郷で
私がその顔を拝む前に
燃やされてし ....
どうかリラックスして
痛みを増やさないでね
白いイルカに乗って
深海に潜ってゆき
不安や恐怖は
溶けてゆく
そんな気持ちに
どうぞな ....
春がやさしく微笑むと
白く積もった嘘が融け
ぬかるんだわたしの心を
悲しい泥水となって流れ下る
ひび割れたアスファルトの肋骨
空に頭を踏まれたままの道あるいは時間か
仰向けに開いた記 ....
見下し合ってバランス取れている
女の子の
苗字と名前にある
わずかな空白に
小さな川が流れて
いる
せせらぎのような気安さであるから
そこをいったりきたりすることが
できる
時々流れてくる桃を
無邪気に拾って遊んで ....
戻れないこの道
君が手を降ったまま遠ざかってゆく
ちょっと哀しい眼をしていた
それは夕暮れだったからかもしれない
帰れない明日へ微笑みながら去っていったひと
風を抱いて走るよ何かの方 ....
わたしたちは
いつだって
傘のかなしみを知らないのです
雨は水のふりをしているけれど
あれは
悪魔なのです
今は悪魔であるけれど
もとは穢れなき天使だったのです
傘は特別製の防御服 ....
雪解けの時を待った
土を食べたくて
小さなシャベル片手に
まっすぐ真白い粉塊の一点めがけ
(吸い込まれる)
くらいに感じてくれたらいいな
そんな気持ちの柔らかさで
....
朝まだきのコロッセオ
だれもいない
女どもの嬌声
男どもがいさかう声
埋まっていく
目の群れ、口の群れ、鼻の群れ、耳の群れ
埋めつくされていく
手 ....
限りなく明日に近づけば
今になる
だから、僕らは夢をみるの
なにものでもありはしないでもあるんだ
誰も好きになれないでも好き
二律背反が風のなかで舞う
とっても素敵な世界なんだそう
君の本来の色さえわすれそうさ
それでも走り続ける週末に向かっ ....
酸素も窒素もありはしない
ヨウ素の要素の感得力だとも思うのだが
まだ朝は吸収し切れないものでいっぱいだ
きみの整理が終わるまでぼくは待つのだよ
するどく
かたほうによって
なにかを
....
蟻たち、潰れろ。
そうやって踏んづけても
蟻たちは行進を止めない
畜生め。きっと人間だって多すぎる
戦争だ、
疫病だ、
地震だ、
飢餓だ、
ひび割れたアトミックパワーが ....
次の駅まで5分25秒
話した
他愛もないことたち
人見知りのあなたと
人見知りのわたしの人生が
はじめて交わった
まっすぐに話せないはずの視線が
まんまるな瞳に吸い込まれていく
ね ....
ふぅ〜
誰かのため息が
うなじをくすぐる
振り返ったら
黄色くなった“春”が立っていた
眼は真っ赤に泣きはらし
皮が捲れて鼻水が垂れている
あぁ〜
私はポケットから ....
震災関連番組を見ている
私の背中に
六歳の娘が不意に覆い被さってくる
今朝思い切り叱られて
「ママなんか大嫌い」と
涙を溜めた目で私を睨みつけていた娘が
「ママ、大好き」と言いながら
....
助手席専門家 御嬢様ではない
サイドミラーはテクマクマヤコン
太陽の光が一番美しく顔を映す
助手席専門家 顔写真つきの身分証明書がない
飲み物をたまにこぼす 運転者に文句は言わな ....
空を見上げる
あなたの隣で
わたしは
深い海に沈んでいく
夢を語る
あなたの声を聴きながら
止めどなく
涙を流している
相容れない
対極の感情がある
二分化した心は
....
村上春樹ではない僕の風の詩を描こうと思った
ラヴェルのモダンなピアノ曲を聴きながら風を思った
風は自由だ
あくせくしないし
僕たちは単純に生きる事を学べるのではないだろうか
ゆるやか ....
晴れた日にうたう歌がある
雨の日ににうたう歌がある
僕には、歌がある
露天の さまし湯に 独り
寒緩む月の右側に 一番星
やがて 一つ二つ
あとは
何を思うわけでもなく
考えるわけでもなく
湯煙と たわむれながら
....
川沿いの道を歩いていると
川面で魚の跳ねる音
気のせいだった
子供が投げた
いたずらな小石
空を舞う鳥が嘴から
落としてしまった
子に与えるはずの ....
人生は一瞬一瞬の光を増すための努力
最期は一筋の光となって空に流れればいいさ
亀とは
亀のようにゆっくりなペースで成長中の私の長女
この間9歳になった
その亀
学校以外の場所では
とっても朗らかでおしゃべりなのに
小学校入学以来
教室で全く口を利けない
少人 ....
夜に積み上げられた箱階段が
複製を繰り返す(発芽)
その上を
じゃばらの形に折れ曲がりながら
わたしの影が長く伸びつつ登っていく
星々が裏声でささやきあっている(給水)
そうやって
....
女子高生のスカートを
ヒュンとひるがえし
春のイタズラ者が通り過ぎる
激しい風に街路樹も
大きく揺れて
梢にとまった小鳥は
今にも吹き飛ばされそう
突風で倒れた看板が
歩道を走 ....
早く起きすぎちゃって
人並みじゃないことがはずかしくって
分針をいたずらして
ほら午前五時を過ぎた
人が生きている音が聞こえ始める
おはよう同じビルに住む人
おはよう見知らぬ人々
営 ....
さかのぼる 水晶のような 水滴が
高速バスは雨の中を走ると フロントガラスの水滴が
同じスピードで のぼってゆく
静かな行列が たゆまなく のぼってゆく
そんな様子を何時間 見続けてい ....
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