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静かな墓標に、白い午後を過ごす日。

紋黄蝶の舞う向こうを眺める。音も立てず、声も出さず。

心の時計が動き始める。
 

何時の頃からか詩が化けている
病身の助けになればと書いてみた
介護詩は気味の悪い怪語詩に
看護詩はよく解らない漢語詩に
理学療法詩はまさかの自爆消防詩だ
イガ栗養蜂詩になりたいと打 ....
果たされない約束が遠のいてゆく
博愛は封印されて
初夏の風鈴のように ときに
さやかに りん、と在るを語るでもない

ゆく道は涯てを知られず
帰り道はすでになく
芥子の花のうなだれて
 ....
黄昏の街を駆けて行く影法師
眩暈にも似た既視感に
いつまでも立ち竦んでいた
きっと夜はまだ遠い

*

退屈な雨の午後
迷宮のような街を眺めていた
陰鬱な気持ちを弄ぶように
霧雨が ....
草原を照らす月を眺めていた グレイハウンドバスはバーモントの月に似合っているし
僕に煙草をおくれよ まだポケットに残ってる筈さ ねえ君

僕たちは広いこの世界を放浪してきた 旅の終わりはいまだに ....
  
「はい」その一


はい!はい!はい!はい!はい!

はいは一回!


{引用=はい}



「はい」その二


はい、はい、

はいは一回!


{引 ....
淡い光があたりを満たしている そういつもそうなんだ 違った世界
瞼の裏の光景さ 気にするほどでもない そうさ海をゆく

失速してストンと墜ちる そんなことを繰り返して生きている まあいいさ
光 ....
沁み入る夏の夕べに友と語る。
各々は何処へ行こうとしているのかを。
目指すべきものは見えているのだ。その心の中に。
日毎多様化する手段に混乱し、目の前のハイライトに手を伸ばす。

澱んだ ....
ギターは女のよう 心をこめなければ響かない
ギタリストはやわではいけないんだ 夜は長い

ときにしくじる事もあるさ ときにはね
でもねインプロビゼーションは最高 もう漏れそうだぜ

雨上が ....
ポプラが空を掴む
悲しみにざわめきながら
母の袖を引く幼子のように

風の指先がかき分ける
激しく 優しく
トランスする巨人たち

幾千万の囁き
言の葉は巻貝を廻る
古の涙から ....
コーヒーを飲んでいると
窓に伝書鳩が降りてきた
うん? 私に宛てて?
指にパン屑を乗せて差し出すと
小さな嘴でせわしく啄ばんでくる
ふふ 可愛いやつ
光沢のある胸を撫でてやると
クク ....
僕の小さな幸福論

TSUTAYAでアランの幸福論を探した もちろんヒルティの幸福論でも良いのだ
幸福な気分になりたかったんだ しばらく味わっていないような気がするんだ

幸福は乾いた日 ....
風は南南西から
遥々やってきた

私は窓を開けて
南南西からの風
をいっぱい招き
入れ風と戯れた

生きている実感
頭から足の爪先
この手の指先に
南南西の風被う


風は ....
 
手をつなごうか

心をつなごうか


ねっ



 
トウキビの葉がゆれている
昨夜の雨に濡れたまま
まだ膝くらいの高さだが
すぐに背丈ほどにもなるだろう

トウキビはうまい だが
そんなに食べたいとは思わない
年に一度も食べられれば十分だ ....
れんちゃんは犬なのに
お手もできない

ある日
このぼくにできることを数えてみた
あれと、
これと、
それに、
三日数えても尽きなかった
それで
ふと、気づいて
そうだ
ぼくに ....
私は迷える子羊だ
私を探しに来ておくれ

私は迷える子羊だ
私を掴まえに来ておくれ

私はここにいるよ
早く見つけて連れてって

私の居場所 私の居る場所に
迎えに来ておくれ

 ....
 今夜の月は何か変だ

と 思ったその時
小さく ひびが入り
――欠片が落ちた
何かが動いている

 えっ ひよこ?

一生懸命
殻をつついて
転がりながら
可愛いらしい姿が
 ....
壁にピンナップされた僕らの写真を見ている 時々締め付けられるように過去が蘇るのだが
時間の不可逆性は 僕の味方ではないようだ

一人静かに時を消費することにも慣れてしまった もちろん本意ではない ....
天気予報をみてみると
昨夜は南南西3メートルを
子守唄に眠ったことがわかった

眠っていたのは惜しいかな
窓を開けて風を招いて
お茶でもしたら良かったかも

風の好みはミルクティー
 ....
ぷらすちっくの小さな筒型の編み機には
五つの突起がついていて
人造絹糸を星のかたちに結わえたら
それが
りりあんの始まり

食べ散らかした夏蜜柑の皮
白黴の生えた白パン
蟻の住処は大洪 ....
小麦色の肌に濡れた瞳 花びらのような唇 流れるような亜麻色の
そんな君は夏の贈りもの

僕の目の前で踊っているのは やわらかな奇跡優しい愛の歌
しなやかな腰のくびれが 眼に残像を焼きつ ....
 
夜の町に少女がひとり

悲しい涙、うれしい涙、喜びの涙、いりませんか

あっ、きれいな涙だけはまだ心であたためているところです



 
風がその日選んだ道は右だったので
程よい南風がその町を包んだ
路地裏にも行き渡り
仔猫が鳴いた

夜になって風も眠りたくて
考えて、左行きを寝床とすることにした
北向きの部屋が風を受け
 ....
大輪の薔薇の下で咲く雑草に語りかける者のはいるのか

せいいっばいに花の姿を真似て見ても
日陰に生きる陰湿な風貌にふさわしい飾りからの残酷な香りは隠す事は出来ない

ひと葉 ふた言、言ってく ....
不思議なんて忘れていた頃 ときどき肩をたたかれる 遊ぼうよ あの頃のように
あんたはどうせ枠にはまれないさ だったらいっそ逸脱の限り 尽くしてみたらいかが?

なにも担保にならない 自分さえも  ....
何故自ら受難者になる必要があるのか?
四度でも五度でも席を譲ればよいではないか!
そして今日は沢山の人を助けられてよかった、と
胸を張って夕焼けを見ればよいではないか!

満員電車の中
三 ....
北の果てのとある国 閉ざされた凍えた大地 流氷漂う暗い海峡
灯台の灯りさえ今にも夜に飲み込まれそうなそんな港街

幾人かの荒んだ風体の若者達が流行りのリズムにあわせて
からだを揺らせながら焚火 ....
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた

すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう

墓地への細道
静かな午後

まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
ふるさとのゆめ 

ゆうべ夢みた
山奥の
ああ、あのころは
あのころは
ちちははも
住んでた
故郷の家

みんなはしゃいで
窓のそと
何かうれしく
車で走る
水辺の草も
 ....
乱太郎さんの自由詩おすすめリスト(7227)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
在るイメージⅡ- ヒヤシン ...自由詩7*13-7-6
詩人の孤独死- ただのみ ...自由詩31*13-7-6
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草原の月- 梅昆布茶自由詩13*13-7-3
「はい」三編- 殿上 童自由詩14*13-7-1
遠く離れて海をゆく- 梅昆布茶自由詩813-6-30
夢を食む兎- ヒヤシン ...自由詩5*13-6-28
ギタリスト- 梅昆布茶自由詩1513-6-28
風と踊るもの- ただのみ ...自由詩19*13-6-26
風と共に去りぬ- 壮佑自由詩17*13-6-26
小さな幸福論- 梅昆布茶自由詩2113-6-25
南南西の風・・・- tamami自由詩713-6-25
ねっ- 殿上 童自由詩18*13-6-23
とうきび- ただのみ ...自由詩20*13-6-23
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迷う人・・・- tamami自由詩313-6-20
宇宙ひよこ- ただのみ ...自由詩27*13-6-18
たった一人のこの部屋で- 梅昆布茶自由詩1913-6-18
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りりあん- そらの珊 ...自由詩21*13-6-18
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ギャング- 梅昆布茶自由詩1013-6-14
墓地にて- ただのみ ...自由詩28*13-6-13
ふるさとのゆめ- 生田 稔自由詩1013-6-13

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