すべてのおすすめ
夫と言い合いになった日の深夜
冷蔵庫の前に這いつくばって
冷たい床に雑巾で輪を描いた
何度も何度も同じ輪郭を辿って
ただ一心不乱にひとつの輪を描いた

怖い顔で子供を見送ってしまった朝は
 ....
西日に首を傾げている
絃を爪弾きながら 全く
永遠の光芒の野は無邪気で
故に無伴奏から不在を学ばず
そのままです神さま 私は全く

手放した数多の心には
なみだを送り毛布を送り
子守唄 ....
月がようやく
煌めくような日々にこそ
誰しものひとつしかない夜空へ
静寂という名の平和を
本当に届けられるのか
アフォリズムを
唱えるみたいにして
時間が止まること
さえをも希望する
 ....
一匹の青むしが
道路を横断している
ゆっくりと
ゆっくりと
(小さな青虫だから)
這っていく

きっと
道路を渡りきってしまう前に
あの青むしは
車に轢かれてしまうだろう

そ ....
静寂の支配下で
絶叫したいひとが一人居るようです
壁に向かって
壁しかないから

蒼ざめた部屋
とても蒼ざめた
とてもとても蒼ざめた
ママ ちいさな
ことばで
優しさ一つ
ください
爆破された夜の屑が月の縁を滑っている
そこはどうぶつのように
けたたましく吠える滑走路
無限が限界突破するときのエネルギーを
絶対に忘れたくなくて日記をつける
取り込み忘れて風に揺れる洗濯物 ....
 
うさぎさんが おもちをつく夜

マンションのベランダで

団子を ぱくり ぱくり



 
空気も澄んだ冬の夜空には
四人の天使にまもられて
三つの卵がすやすやと
仲良く並んで眠っています
あなたも気づいて御覧なさい
この夜は宇宙でお星さま
いつかは降りて地球のこども
そうして ....
四季の最後の花野が
まぶしく閉じようとしている
たそがれが迫っている
そよぐ草の実も
褐色にこぼれ落ちてゆく
やがてみえなくなって

たそがれが迫っている
森では気の早い獣が
冬のね ....
夜空でフラミンゴが歌いながら
右足を差し出すとき
月影は大地をそっと染めながら
ガラパゴスウミガメは
まるで天球を月が
動く速さでゆったり
未来へと歩みを確かめる

  *

夢の ....
たぶんそれはちいさな歌のように咲いている花のこと うたへ
好きでたまらなかったけれど
努力をしませんでした

きみへ
好きでたまらなかったけれど
努力をしませんでした

ゆめへ
好きでたまらなかったけれど
努力をしませんでした
 ....
雨 いつのまにか
静かな吐息のように 
染まりはじめた黄葉から
ひとつ ふたつ しずく おち
{ルビ中空=なかぞら}はしっとりして
往くトンボたち
ゆるやかに すこし乱れて


   ....
       ー年を取るとはこういうことか7ー

若者よ ズボンをはくとき
ベッドに腰掛けなくても履けるか

家中の者が畳の上で生活していた頃から
立って履くのが常だった
布団の上で寝転 ....
……ことばを思い出すまでには回復した
荒涼とした無人の地に心が捉われ
そして 父さんのことを想っているような
いや、想っていないような

神さまのことなんてまったく脳裏には
それは赦されま ....
 
通販サイトのタイムセールを見るたび

欲しいものリストが増えていく

ぽっかり空いた穴は満ちやしないのに



 
りんご飴が縁日で命拾いを繰り返す
ちいさかったあの子の手のひらは
覚えているだろうか 君の{ルビ紅色=くれない}

{ルビ藍紺=らんじょう}をみあげていた無垢
{ルビ初夏=はつなつ}の薫風と ....
満天
潮騒

シチュー

助手席
タワー
うんこビル

そと
ふるさと
白熱電球

あした
光り

と、骨
私は草に生まれたかった 十代よりも若かった頃のある日、フェアへ
オレンジ色のビートルで連れて行ってもらった
その国の言葉の先生のたからもの
古い古いビートル
フェアのことを仔細には覚えていない
けれど先生が買ってく ....
よごれた皿を洗うことはたやすくできる
こころを洗うことは容易ではない

精神のよごれが頂点に達して
いつもこわれっっぱなしの回路をさらに脅かす
どこの惑星で治療をうけたらよいのか

基本 ....
熟された精神の元は若い心なのだろう。

小学生二年生の頃、弱肉強食とよく言う生徒がいました。
「あなたの好きな言葉」という紙にも書いており
その頃、わたしも彼と同じ齢だったものですから
ライ ....
つくづく不平らしく、海に向かって、高慢な舌打して、
「ああ、退屈だ。」
と呟くと、頭上の崖の胴中から、異声を放って、
「親孝行でもしろ――」と喚いた。

(泉鏡花 「草迷宮」)

中学生 ....
『物差し』

幸せとか、不幸とか
いったい誰の
基準で決めるのですか

その基準となる物差しを
いったい誰が
持っているのでしょうか

あなたですか
神さまですか?


『 ....
 
キスは

するとされる より

するとする が、いい



 
眠れない未明に
仕方もなく起きだして
ふと開けた引き出しから
懐かしくて熱いものが

彼女がのこして
そうするしかなかったままの
断片がみんな
雨の雫色をしてる

それらは歌で
 ....
さびしさに疲れました
まちがえて産まれて
お母さん 申し訳ありません
父さん ほんとにごめんね

なかったことにできないことが
こんなにかなしいことはない
どうしたってもたぶん
骨はの ....
暗い夜の底から
柔膚を剥ぐように奪われた
土と草の匂いと、
家族の笑いを灯した明り

 安穏な日々
   を
  揺さぶり壊して
一瞬が、
      全てを奪った

星々をも掴 ....
乱太郎さんの自由詩おすすめリスト(7227)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
磨くという行為- 夏美かを ...自由詩47*15-10-1
この世の窓辺で- もっぷ自由詩1115-9-30
_Why_human_repeat_war_again?- りゅうの ...自由詩12*15-9-30
【_青むし_】- 泡沫恋歌自由詩24*15-9-29
夜想曲- もっぷ自由詩715-9-29
ハグして- もっぷ自由詩415-9-29
lullaby- もっぷ自由詩415-9-29
アイスクリーム- ありか自由詩20*15-9-28
お月見- 殿上 童自由詩13*15-9-27
輝けるオリオンに寄せて- もっぷ自由詩215-9-25
たそがれ- もっぷ自由詩215-9-25
ちょうど動物園の夜空で- りゅうの ...自由詩18*15-9-24
永遠- もっぷ自由詩315-9-24
シチュー- もっぷ自由詩3*15-9-24
秋・湿傷- ただのみ ...自由詩12*15-9-23
物を両手には持たないで- イナエ自由詩21*15-9-22
たとえば九月、祝日、晴れの午後- もっぷ自由詩415-9-22
満ちない- 殿上 童自由詩15*15-9-21
いま君は(りんご飴)- もっぷ自由詩215-9-20
はるかなものたち- もっぷ自由詩215-9-19
神さま、ごめんね- もっぷ自由詩315-9-19
オレンジ色のビートルと- もっぷ自由詩215-9-18
ちっちゃな宇宙船にのって- 梅昆布茶自由詩1815-9-17
恋の残像- 陽向∮自由詩5*15-9-16
誤解物語- 陽向∮自由詩5*15-9-15
【_基準_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩18*15-9-14
関係- 殿上 童自由詩13*15-9-14
どうしたらいいのかわからない- もっぷ自由詩1015-9-13
父さん、ごめんね- もっぷ自由詩415-9-11
水葬- atsuchan69自由詩7*15-9-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241