そらの珊瑚

魂を語り合いましょうと
いいながら
詩人は逝ったのでした

今朝
わたしはみつけた
ゴミステーションの柵に
いくつも並んだ雫
それは
ぶらさがって
落ちまいと揺れていた
冬の夜が
昨晩産んだ
魂のひとつを
のぞきこめば
極小の
わたしの顔がそこにある


自由詩Copyright そらの珊瑚 2014-01-23 09:18:27
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