エーテル 13
草野春心



  水母は しばらく空気をさまよって
  やがて岩にぴったりと貼りついた
  月が喋らない夜に
  三角定規ひとつだけ残された廃校で
  誰かのあくびのように だらしなく伸びていく廊下




自由詩 エーテル 13 Copyright 草野春心 2014-01-19 12:08:41
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