非日常
……とある蛙

耳元で囁く日常
猫がじっと目を凝らして
僕の眼をのぞき込む
だらだら歩いていた日常が
突然両手を上げて走りだす。
平穏に不満を述べている日常が走りだす。
大声を上げて

テレビの事件が叫ぶ
現実がテレビの中でもがいている
現実はテレビを飛び出し
ケーブルを通って
世界中に拡散する
現実は日常を叩きつぶすようになり
幻想のように両手を上げて走りだすのだ。

冗談だろと呟いたところで、
そんな世界に生きている。


自由詩 非日常 Copyright ……とある蛙 2014-05-16 14:25:35
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