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  銀色の泥棒が気配を殺し
  しとしと駆けてゆく
  暢気なマーチのような
  秋枯れた並木道



  なにか、この先必要なものを
  玄関口に忘れてきた
  そんなふう ....
  金色の水がつたうと
  かたく四角いその壁は
  栗鼠のようにまるくなる
  ひとびとの話す声が
  物陰にひしと隠れる秋  
  きみの舌は木枯らしをつかみ
  それからねむ ....
  声、声、声の中に死んでゆくものがある。声
  声、声の中に生れくるものがある。ひとは命
  と呼ばれ、命と呼ぶ。そんな声の中に、死ん
  でゆくもの、生まれくるもの、在るものが、
   ....
  ある日
  意識の林の
  内にめざめ
  ふいに自分が
  朝を穢しているように思った
  髭をそったところで
  何になるというのか?
  家を出ると
  青い収集車が ....
  沈黙の果てに
  静寂は
  ない
  世界と
  切り離された
  闇も光も
  届かない場所に
  それは
  あるだろう



  僕が
  望むことは
 ....
  毛がはえて
  羽がはえて
  とんでいって仕舞うのは何
  根を絶たれ
  芽を摘まれ
  それでも咲きつづけるのは



  屋上にたたずんで
  日記帳を焼かれて ....
  停止線を越えたぼくの感情のかたまりが
  きみの言葉で編まれたハンモックに絡め取られた
  ぼくが自分の臆病さを知る頃にはすでに
  第二の呟きが世界の水面に波紋を描く



 ....
  真冬に尖っている



  (栄養摂りすぎちゃった)



  真夜中に尖っている
  無数の電線を切り裂いた
  自動販売機の釣銭を漁った
  真夜中に尖っている
 ....
  それは光のなかに
  夕暮れどきの街灯にある
  一〇〇円ライターの炎のなかに
  乱反射する水面にある
  やさしい気持ちが消えないように
  祈り続ける心の奥に



 ....
  言葉から遠く離れた場所で
  ひっそりと暮らしたい
  すべての知識は巧妙な知ったかぶりなので
  確かに必要だけど欲しくはない
  燃えないゴミに紙一重の才能が欲しいな
  いくつ ....
夏野雨さんの草野春心さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
玄関口- 草野春心自由詩512-10-13
秋の夢- 草野春心自由詩912-10-10
voice,_voice,_voice- 草野春心自由詩108-12-4
収集車- 草野春心自由詩2*08-10-9
静寂- 草野春心自由詩408-5-25
ダンデライオン- 草野春心自由詩208-1-22
つまずき- 草野春心自由詩807-12-22
真冬に尖る- 草野春心自由詩207-12-21
かなしみについて- 草野春心自由詩807-12-19
穴と手- 草野春心自由詩507-3-24

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