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午前3時に咲いた {ルビ鈍色=にびいろ}の花腐し
嘘を塗り重ねて
すこし刺々しく君に抱かれた柔肌が
うっすらと赤みを帯びる
君は私の名前を呼ぶ どんな抑揚もつけずに
ただ平淡に溺れ ....
{引用=
「人間はね、言葉の海で泳いでいるんだって。」
「言葉の海?」
「そう、言葉の海だわ。ここは。」
}
フニクリフニクラ わたしの行く先
海の中の快楽主義者
太陽のせいだ。
といった男は
今頃どうしているのだろう?
溶け出した
翼を持ったイカロスは
ダイタロスを
責めはしなかっただろ ....
あたしみたの
あそこでみたの
ひとが 死んでゆくところ
あたしみたの
たくさんみたの
ひとが 生まれて 歩いてゆくの
川と土と木があって
虫と人と動物と
植物さえ ....