さてさて、陽射しをたっぷりと浴びて
顎が外れちゃいそうな程の大あくびを一つして
やっと、あの満腹なオオカミ君が起き出してきました。
おや、萌え出ずる若葉の頃は灰色だった毛並みも
日光浴、は ....
カキ氷が空を浮き
流れていく姿を眺めれば
空は涼しいというのに
額から汗が滴り落ちる

カキ氷が自分の前を
どんどん流れてゆく

暦の上では秋なのに
まだまだカキ氷は空で作られる
 ....
「幸福」を鞄に入れて、旅に出よう。

昔日、背の高い杉木立の間を 
見果てぬ明日へとまっすぐ伸びる 
石畳の道 
君と歩いたあの日のように 

( 舞い踊る、白い蝶々を傍らに。 

 ....
源さんは 踊る。

花見の席でも
酒の宴の席でも なく

茶会にて

正座から 一礼すると
すくっと 立ち上がり
おもむろに
踊り出す・・・

源さんは 踊りが 好いとらす
 ....
どうしてなのかと聞かれても
はっきりとは答えられないけれど
いつしか人を
信じられなくなってしまったあなたへ

あなたはあなたであり
人は人なのですから
人が信じられないということは
 ....
夜道を一人で
歩く
ちょっと怖い
冒険

花火をしている公園
拳銃の音と勘違い
ブッソウだ。
女性は心細いと思う

木々が寝静まり
ヒグラシが鳴く
親子連れがいて
網を持って ....
僕の言葉は砥がれているか?

剃刀のように日本刀のように

メスのように鰻を切り裂く包丁のように

ちょっと横滑りしただけで指を切り

血が出るのか?

岩をも砕く大ぶりの長剣なの ....
朝顔の 浴衣着せられ すましても
{ルビ囃子=はやし}の誘いに 鳥のはばたき

色具合 綺麗じゃないかと なだめても
姉のお古に チョーさん唇

何故わかる 金魚の匂い ぐいぐいと
群れ ....
今日という日があるのだから
今日という日を描いてみれば
それは言葉にもなり絵にもでき
一日という日が輝かしい

今日という日があるのだから
今日という日を信じてみれば
それは願いにもなり ....
死ぬほどの激情が相手を突き放し
狂おしいほどのうずきが相手を刺す

流れ出しそうな肉が食い込み合い
はらわたをえぐる

風が木の葉をもてあそぶように
激情と不安が心を翻弄する

愛と ....
答案用紙に名前を書き
試験官の合図とともに
問題用紙をめくる
そこには詩の問題があった

 この日のために自分は
 努力してきたのか
 がんばってきたのか
 我慢してきたのか
 もう ....
昨日は開襟シャツの男が死んだ
今日はスプーンをくわえた女の死体を見ながら
明日もきっと生きているものは逝くのだろう
死は簡単に転がっていて
気づかないふりをして過ごす毎日は
とても息苦しい
 ....
濡れたアスファルト
錆びた車輪
雨の空
いつもの公園

花や風さえも
なんなのだろう

触れるような
触れぬような
ぎりぎりのところに
融けていってしまう


(ああ、 ....
悲しいことばかり
思っている自分が
なんだかつまらなくなってきた

苦しいとばかり
考えている自分が
なんだか無駄になってきた

朝陽が昇る
今日という日が始まる

この光に負け ....
絵葉書の端からおしゃべり零れ出す「暑中お見舞い申し上げます」



目標は銀河で泳ぐことだからヒマワリ君とは背比べしない



窓辺にて涼む巻貝ひとさじの碧い潮鳴りおみやげにした 
 ....
陽炎たつ錆色の線路に沿って
かつて遠くの街まで貨物を運んだという
歴史の残痕を夏草に問う

どうして忘れられなくてはいけないの

なんて
誰にもいえない
答えられない


小さな ....

おもくながい 風は
淀んだ空気を気だるくふるわせながら
駆ける一輌の列車の脇で寛いでいるように思える


浮ついて上気した 私は
正気に戻ろうと
よろめく身体を夜の灯に預け
轍 ....
君の才能は
君が生まれもったものではなく
君が習得してきたものでもない

君の才能は
君の心の中にある

なんの努力もないまま
好きなことをするのは
本当の楽しみとは言えない

 ....
チーカマ食って
ビールが美味い
あコンタクト外れた
すぐつける

一人酒
手酌酒
演歌を聞きながら
燻し銀に浸る

暑さにも寒さにも
負けない体を持ち
昼寝をする
夜も知らぬ ....
高くそびえる木の下に
新たな生が登り出し
土を見下ろす暗がりが
長い時間を物語る

低く広がる根の上に
新たな生が動き出し
空を見上げるまぶしさが
広い世界を物語る

この日のため ....
雨上がりの匂いを含む
週末のような感情で
そっと手を伏せて
包んでいて下さい

頬を紅色に染めながら
君の中途半端なやさしさと
とんちんかんな恋愛感情で
育んでください


自分 ....
いちめんに 苔のはえた石の門のなかへ
うたたねが さそうように駆けていって
わたしをふりかえる

ひだまりにぺたりとすわりこんで
ふくらはぎににじむ汗を スカートに吸わせながら わた ....
尽きそうで
尽きそうで
時に思い出したように
夜を縫う
置き去りの夏に迷う
この心のように

かくも小さく
かくも短き生命の振動が
この手に伝わります
見失う日々を
辿れ ....
蒼く枯れるまで傍にいて下さい

たなびく煙に ほそめるひとみは
可憐な強さを{ルビ匿=かくま}って
夜風に つめは うるおいながら
{ルビ狡猾=こうかつ}な よわさに長けてゆきます

そ ....
 絶え間無く続く自然の息吹
 都会の欲望と興奮、喧騒
 蜘蛛の巣のように張り巡らされた
 刺激の果てに人の心は錆びついていく
 道端に咲く花
 いじらしくも可憐な花は
 不満を漏らすこ ....
季節を感じるその朝は
高く射しこむ光を返し
満ち溢れるまぶしさに
心湧く世界を誘う

茎は陽の角度に合わせ
その高さは届くように
葉は大きく広げ
近くに住む虫たちに
憩いの場を与える ....
ムードあるジャズ喫茶
お気に入りのサッチモを聞く
「この素晴らしき世界」は
夢を見せてくれる

ベースの音が子守唄
心がくつろぐ
ブラシが波打ち際へ
トップシンバルのカウント

ト ....
 昨日は寝る前に、原民喜の「心願の国」を読んだ。被爆者である
彼は、自らが作家・詩人であるという使命感から、その体験を書き
遺した。戦後間もない頃、母も妻も失い自らに残された弧絶の夜を、
彼は歩 ....
いろいろ考えなきゃいけないこともあって、
宿題もあって
バイトも部活もあって
頭がごちゃごちゃ
周りに迷惑ばっかりでいつまでたっても
何もできない自分のままで・・・
してあげたくても ....
冷たい消毒槽は
三歩で渡ると決めていた
プールサイドの足跡が
しゅわしゅわと、夏にしみこむ

浅黒い肌の散らばる奥に
見え隠れする
白い朝顔
先生の御子だという
なるほど、鼻筋はそっ ....
こめさんのおすすめリスト(5567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
*レィビー*- かおる自由詩7*06-8-8
立秋- ぽえむ君自由詩7*06-8-8
幸福の谷_- 服部 剛自由詩14+*06-8-7
踊る源さん_〜茶会にて〜- Lucy.M.千 ...自由詩5*06-8-7
人が信じられなくなったあなたへ- ぽえむ君自由詩5*06-8-7
おかあさん- ペポパン ...自由詩7*06-8-7
ナイフ- たかよし自由詩2*06-8-7
祭囃子に誘われて- 佐野権太短歌16*06-8-7
今日という日があるのだから- ぽえむ君自由詩4*06-8-7
愛の果てにー激情の深み- Sanmiguel自由詩106-8-6
この日のために- ぽえむ君自由詩5*06-8-6
名探偵コナン- たもつ自由詩8*06-8-6
Ethosは残しておいた- 木賊ゾク自由詩306-8-6
朝の光はやってくる- ぽえむ君自由詩6*06-8-6
消印のない空- まほし短歌19*06-8-6
忘却のノスタルジア- 藤原有絵自由詩6*06-8-6
帰路- 古河 セ ...自由詩7*06-8-6
君の才能は- ぽえむ君自由詩3*06-8-5
体力- ペポパン ...自由詩6*06-8-5
新しい世界へ- ぽえむ君自由詩7*06-8-5
中途半端なやさしさで- hash自由詩7*06-8-5
みどりいろのゆめのあと- 少女的自由詩10*06-8-5
線香花火- Rin.自由詩23*06-8-5
夜伽歌- 千波 一 ...自由詩17*06-8-5
本当の自分を見つけ出したい- 山崎 風 ...自由詩306-8-5
まぶしい世界- ぽえむ君自由詩9*06-8-4
巨匠- ペポパン ...自由詩4*06-8-4
「踏み切りの前に立つ人」_〜原民喜「心願の国」を読んで〜- 服部 剛散文(批評 ...13*06-8-4
ココロ- 桐野晴自由詩106-8-4
淡い夏雲の少女- 佐野権太自由詩17*06-8-4

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