なんだかだるいのは
背中に大きな悩みがあるから
いつかつぼみをつけて
大きく、花開くまで
まだ、夢は捨てない。
くだらないと口癖みたいに唱え続けてる人がいる
溜まってく不満のはけ口を探し続ける人がいる
まるでみんな監獄につながれてる囚人みたいにさ
どうしてあんな嫌な笑い方するんだろ?
満たされな ....
はじめにあるのはくらやみだった
すべてうしなったきみのなみだが
こおってゆきになりくらやみに
ふりつもっていきもじができた
わたしはきみのそのしをみていた
しのよはくにうまるきみの ....
風に
風に
舞う雪が
僕を
僕を
持ち上げる
鉛色した
空へと
あのひ
きみの胸に
突き刺した 言の葉の剣(つるぎ)は
氷の検(けん)
だから 大丈夫
傷 ....
窓の向こう側。猫がなごう。
あなたに少し似ている。柔らかい音。
すり寄せる、凍える傷だらけの体。
甘えて。甘えて。やがて眠ってしまった。
ぬくもり、逃がさぬように、温めて。
温めて。 ....
野に咲く白い花の可憐さを
優しさに満ちた眼差しで
静かに見つめる心を
わたしは肯定する
踏み躙られた拙い夢の儚さを
悲しみに満ちた眼差しで
静かに見つめる心を
わたしは肯定する
....
おっきなイチゴを口うつし
チョコがけの甘いかわいいイチゴ
それからあたしのキミへの想い
キミのための
恋のメニュー
1.太陽
子どもの頃はどこまでも強くなれると信じていた
長く長く生きた木が太く深く育つように
毎日きびしく生きていればきっと強くなれると
新しい弱さを知ると、それを克服しようとさらにきびし ....
押し殺した様な声は逆に響いて
横で眠る俺にも声が届く
だけど起きる事は愚か
抱きしめる事も出来なくて
歯がゆくてもどかしくて
苛々する
全く、自分が泣かせたと言うのに馬鹿馬鹿しい
....
シャガールに描いた
ピカソに描いた
ダリに描いた
エルンストに描いた
ルネ・マグリットに描いた
木星の夜の風景
思ったとおり
夢の中だった
カオスに描い ....
幾層にも連なった羊雲の下
あまりにも低い空の下
玉手箱だらけの地平線の上
働き蟻の眠る土の上
{ルビ案山子=かかし}のように
海藻のように
使われなくなったギターの ....
静まり返った夜空見上げて
周りを確かめてから 一人で低く呟いた
なんで今がずっと続かないんだろ
楽しいもの嬉しいもの大切なもの
みんながこの手を擦り抜けてく
まるで初めからなかったみたい ....
去年のチョコレートが胸を焼いている
もやもや熱くて、少し痛くて
あのチョコレートは
僕の体のどの部分になったのだろう
そこを探して、触れてみる
36.4度の温もりを感 ....
誰か知らないけど
ホームから電車に突っ込んだ
鈍い音を立てても
微かに電車は動いていた
小さな四人分ぐらいの椅子に座り
誰かの生き様を見て
彼の輝ける瞬間を見れた気がした
隣の人 ....
切なかったね
わたしたちふたり
毎日でも会いたかった
離れていられなかった
友達も
仕事も
逃れられないしがらみも
なにもかもいらなくなって
ふたりで過ごすだけが幸せで
何もかもいら ....
また『薬指』を拾った
今月で3本目だ
白く細い
白魚のような指に
上品なシルバーのリングが
しゃん、と通してある
今まで拾った中で
一番美しい薬指だった
いつものように
....
灰色の光
開かれた窓
庭の切られた木の前に
ひとりの午後が立っている
乱れた髪の
乱れた羽の
飛べない午後が立っている
雨雲と空の境いめをふちどる
青 ....
お気に入りの作品を借りて
返却日に一度だけ再生する
不思議と感動は無くて
何故好きなのか疑問が浮かんだ
それでも流し続ければ
最後に昔の作品が紹介され
『今度借りよう。前も言ってた ....
季節外れのマリーナの隅に
ON AIRのオレンジのサイン
夜はそこにだけピンライトを当てる
思いのほか雪は強くなり
ラジオ局で流す古いジャズが
熱く火照って静かを乱す
厚い硝子 ....
雪が家を白くする
雪が道を白くする
雪が野原を白くする
雪が木々を白くする
雪が山を白くする
雪が全てを白くする
朝 窓を開けると一面の白銀の世界
....
甘い蜜
貴方から溢れる
甘い蜜
偶に苦くて
時にしょっぱい
だけども甘い
貴方の蜜
私はそれが大好きで
何時でもそれに触れて
口にしたいと願っている
貴方の甘い蜜
....
その言葉はアナタが大好きな
他人を自分の繭に押し込む為の
甘い誘惑でしょうか
僕はそんな偽善は必要となど
見えない糸で指先に巻きつけた糸で
この人もあの人も操られて
アナタの掌の上で笑 ....
キミの生まれたこの日
一度しか祝ってあげられなかったね
『来年もその次も
ずっとこのまま』
迷いなく あんなにもつよく
信じていたのに
最後の夜泣いたのは
キミじゃなく私が
そ ....
高い空の下では、夏を気にも止めず
君はまだ、飛行機雲を見ている
皮膚を、
へだてているのは同じではないか、その
頂へ
ゆっくりと
のぼりつめるさま
あるいは
交わってなにひとつ溶け合わない、交わりは
交わりのまま皮膚の
上にしんしんと塗布
さ ....
この とろけ 加減は
世界を 平和に する
かも しれない
カカ カカ カカオ
カカ カカ カカオ
カカ カカ カカオ
(one,two,three,four)
台詞:世界中のみんな愛してるよ
(前奏)
ギブミーチョコレー ギブミーチ ....
煙草を買おうと部屋を出た
外は大粒の雨
アスファルトは鯨の背中の
光沢で濡れ
商店街のタイルばりの地面は
輝く水をたたえる湖
薬局のトタン屋根を
雨が叩く バ ....
冬の芝生の上で
小さなスズメ
たくさん
冬の風 吹いて
小さなスズメ
たくさん
枯れ葉と一緒に
ころがって
風に舞って飛んでった
小さなスズメ
一生懸命
....
潜水病になった人魚と二人で
万華鏡を取り合って
あんまりひどく騒いでいたから
押入れの中から鬼が出てきて
キクコとカナエを連れ去った
着物のすそは、千代紙を散らす
あまいピンク ....
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