つたえて
全ては 今宵かぎりの悪夢(ナイト・メア)
十五夜が魅せた幻だと
どうか、いますぐに。
とまらないスパイラルの波
『間違いだ』って
何もかも 私の思い過ごしだと ....
増水の ために
すっかり 荒れはてて しまった
堤の かよって ゆく なかを
猫じゃらしを 噛み ながら
草ひばりの 音が ほそぼそと つづく
すすき野原を ....
しにたい
いきたい
どっちもしたい
生きたい
逝きたい
どっちもほしい
いきたい
いきたい
いきたい
いきたい
ここじゃない
どこかへ
のみすぎて
だきあって
六時に目覚めて歩いた舗道
あの時ふたり通った場所
いまは独りたどっている
ほんとうはあなたにみてほしかった
いくつもの顔
あのひとにさらけだしているの
....
やめたいと言うと
やめちゃいなと君は言う
そんなに簡単じゃ無いよって言うと
いつも簡単だよと返される
いつか君は僕をやめるのか
いつも簡単みたいだから
とても恐ろしい
一先ず君の胸に耳を ....
夏も過ぎ
秋きたるらし
食欲の秋
梨なんて無い
葡萄は酸っぱい
花火は終わり
秋刀魚だ
松茸だ
栗だ
冬支度で
大忙し
雪よ舞え!
死への道を毎日歩いている
だから1日を大切にしよう
体がボロボロになって帰り
茶漬けで一杯、梅干
体力がなくなった。
夜香木は恍惚の世界
13段登ったら首吊り刑
毎日1段ずつ登ってい ....
なんだか無気力
だけど少し焦ってる
知ってるようで知らない
たくさんの世界
覗いては砕けて
なんて虚しいの
過ぎ去る風が
笑ってるように聞こえるのは
時間を無駄にした
あ ....
光がきれいだといいますが
朝日が夕日がきれいだといいますが
太陽で人は死ぬんだと思うわ
....
朝が来たので洗面台で顔を洗っていたら
排水溝の中から声がしたので
どうしたのですかと尋ねると
流されるままに生きていたら
ここにたどり着いていましたと返事があった
申し訳ないですが僕は時間が ....
おまえが
学校の宿題だといって
わたしの名前のゆらいはなに
と聞いたときに
ついつい懐かしさを覚えている自分が
少し嬉しい
母さんに聞いてみなさいと
僕がおまえの母にパスを出すと
....
人込みに紛れ
駅構内の階段を下りていると
背後に
「 だいじょぶですか 」
という声が聞こえ
思わず振り返る
車輪の付いた
買い物かごの取っ手を
細腕で握り
「 ....
太陽から地球まで
宇宙天気は穏やかな状態が続いています
太陽風は次第に速度を下げ320km/秒の低速
磁場強度も2〜3nTと弱めです
昨日上昇していた太陽風の密度は
最大で10個/c ....
何かをしたかったけれど
何もできなかったあの時の
あの空に
苛立つ自分の気持ちを投げていた
あの白い雲にもう一度
夢を持ちたかったけれど
何も描けなかったあの時の
あの空に
悲しい ....
この草のにおいを意識し始めたのは、
いつからだろうか。
翳る当為が、こおりのように漂い、
透きとおる幻視画のような混濁のなかで、
きみどりいろに塗された、切りたつ海岸線が浮ぶ。
冬の呼吸 ....
私の足元を見てください。
貴方がくれた、ガラスの靴です。
綺麗ですか?どうですか?
あのとき貴方は、私にひとときの魔法を、かけてくれました。
そのおかげで
私は今の主人と ....
立っているだけで
汗が落ちてくる夏の
その夜
星が飛んでいた
短い夜の間だけ
羽ばたいていた
月へ向かおうとする星
大地へ降りようとする星
それぞれの運命に従って
音もなく
飛んで ....
知ってることが全てじゃない
あるいは歪んでみているのかも
まっすぐ歩くつもりが
それてしまうように
傲慢さに気をつけよう
限界なんて最初からない
作るのは自分だ
....
職安で黒人に会った
Interview sheet を
書いてくれと言われた
どうやら履歴書のようだ
黒人は背も高く、体が大きく
力もあり、怖い。
携帯の番号も交換した。
何回か電話 ....
私の心の悲しみは
あなたがいないと鳴く小鳥
私の心の悲しみは
いつまでたっても止まぬ雨
私の心の悲しみは
ひとり寂しく見る夕日
私の心の悲しみは
寄せては返す波の音
私の心の悲 ....
標識は海それだけを手がかりにギアはトップで{ルビ夏風疾走=サマーラナウェイ}
かざなぎでアクアスカイに叫ぶとき見えていたんだ白きクラック
無人駅いつから来ない夢列車ココナツの浜 ....
彼の歌う声に
やっぱりベティが一等だなぁ、と思う。
彼にそう言う事は出来ないのだけれど
やっぱりそう思う。
いつまでも同じじゃいけないのだと
判っては居るのだけれど。
多分、僕が一番認めら ....
なぜあなたは
病の親の世話をして
毎朝歯を喰いしばり
家の門を出て来る部下が
体調崩し仕事を休む
辛いこころが見えぬのだ
わたしは今日も ふんふん と
あなたの腐った愚 ....
チョキチョキと なんでも切るよ チョッキンな
僕の鋏は グーにも勝つよ
ヒーローだったことについて
話す気になった
守るものを見つけたから
ヒーローの後の仕事として
誰からも愛されないヒーローになり
どこに行くにも
無人島がつきまとった
悪は相変わら ....
朝霧の蒸発してゆく速さに
子供たちは
緑色の鼻先をあつめて
ただしい季節を嗅ぎわける
くったり眠っている
お父さんのバルブを
こっそりひらいて
空色を注入する
うん、うんとうな ....
カッパカッパラッタパラッパラッパウンパッパ
パラソルデルソルシオモッテコイ
しっかり夏売り出し中、でも
パラッパラッパと雨降る梅雨日和
気の早い百貨店では
夏じまいセールだって
冷 ....
「さようなら」不思議と涙は出なかった
多分、これからも私は恋をするでしょう
あなた以上もいるでしょう
でも
あなたはあなただから
忘れないよ
あの夜、抱きしめてくれたことと ....
食べるのならあげるけど
おそるおそる声をかけられた
手に持っていたのは 漬物のようなお菓子
中国の方から戴いたものだという
仕事がらみのおみやげで
自腹でせっかく持ってきてくれたものだけ ....
軽いものからゆっくりと重力を失いながら空中に溶けていく
見えなくなっていく
オゾン層のところでオゾン層を破壊しながら
悪意が宇宙に滲みだすが
宇宙の方では自業自得くらいにもおもわない ....
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