たたと ゆゆく
ののねの なくめめ
どのほが さくるの
つるいよわ ひのやや
ほしりい ふす けた わ
ね ぎちぎち
け せら みっ
あわ わあい
夕焼けの色 頬に下さい
過熱する愛を雪で形造るその身焦がして融けてゆく君
絡み合う糸は指で解けなくて もがけばさらに絡まってゆく
巻き髪を指で遊びくちづける君のおもちゃにな ....
また後で携帯にメールでも入れるから
あなたの去った
バスルーム
鏡に映るのは恋に疲れたひとりのおんな
乱れきった髪が物語る
しがみつこうとしてしがみきれなかったものへの思い
シャワ ....
微笑みがこぼれると
それをよろこぶ
ひとがいます
わたしにはのぞけない手紙が
おそらくそこで広がるのでしょう
愚痴をこぼすときも、
そう
溜め息は
誰かのな ....
A・・・アンパンマンに・・・
アンパンマンのアニメに「肉マン」というキャラがいたら面白いのに・・・とは随分前から思っていた。ここで勝手にどんなキャラか解説したいと思う。もちろん顔は肉まんであり、 ....
きみは いつも 僕を見上げる
信頼しきったまなざしで
ある日 僕が、
きみが トイレに行っている間に
いつものかばんを持って
きみの病室から出て
デールームに 隠れる いたずらを した ....
虹を見ていた
空に放物線を描く光の帯を
虹を見ていた
あの日君と眺めた七色の輝きを
虹を見ていた
ただ黙って見ていた
思い出は今も胸に消えない懐かしい橋をかける
あの日僕らは雨上がり ....
鬼獣
名の通り
鬼と獣が混濁した
モノ
ヒトの持つ
暗の心が
脈打つとき
そいつは産まれ
黒い赤に身体を染め
憎しみ
怒り
悲しみ
叫び
髪を振り乱し
やり場のない憤りを
拳に託す
周り ....
昨日は水曜日
カウンセリングに行く
きもちのなかでの幅がなくかなしくもないがたのしくもない
記憶力が低下中
なにもおもいうかばず
こころにひっかかるものもなにもない
あいかわらずの毎日がた ....
蕾のようなあなたを信ずる事
翼の無い少女のあなたを信ずる事
深く潜っていた事で
光を失ったという錯覚は
今
君のゆるやかな一歩で
打ち砕かれました
僕は僕の中で眠っていた ....
がたぴし
がたぴし
風の音
夜の
月夜の
風の音
ぴゅうり
ぴゅうりり
隙間風
閉じた
木枠の
隙間風
チャポン
チャポチャン
水の音
積もった
食器に
水の ....
血と、ローズダストの色彩が濃く染みた粗い石英の粒子。そしてジルコンを含んだ研かれた花崗岩の階段がつめたい光沢をともなって果てしなくオリンポスの山の頂から薄紫の色に滲んだ淡い雲の間にのびている。エーゲの ....
この世の果てか
逃げ込んだ203号室
ふたりだけ
想いが加速する
求め合う
重なる体
吐息は逃さない
時間が止まる
打ち上げた大花火
そして ふたり
夜 ....
冷たい雨に
震えるきみの
肩を抱いたのは
それもまた
雨でした
時に言葉は行き過ぎて
途方に暮れる長い夜
抗うこと諦めることを重ね
いくつの哀しみを覚えたの
その身を預け
降り ....
降り積もるものの中に
水色を混ぜよう
降り積もるものの中に
水色に混ざろう
白と黒の細かげな象りたちの中に
カラフルなばかりの色たちの中に
降り続けるものたちの中に
水色 ....
過去に
大切なものを
置いてきた
置いてきたモノと
置いてきたコトを
忘れないように
後ろを向いて
後ろ歩き
見据える力などないから
靴底には昨日を詰めて歩き出した
心を閉ざしたくなる要素は山ほどあるし
どれもこれも涙腺を刺激するけど
歩き続ければすり減るかな
そうやって
無理することなく
....
子どもの頃「怖かったもの」がたくさんある、チャルメラのラッパ、ギャル、雷に、「かちかち山」の絵本・・・。そんな中で、私が何よもり恐れていたものが天狗のお面であった。
そのお面は私が六歳のときに暮 ....
割れた刹那
幸福と絶望の同時到着
めまぐるしく、はやる
微かなリズムと疲労感
増えゆく抜け殻
捧げる恋
去りゆく距離感
隔てる愛
つまらない音
粒のない ....
あなたは届いたり
届かなかったり
する
ふゆのなかでは
わたしはあなたにもぐり込んだり
息をとめたり とめなかったり
する
わたしは海のように
いくつもの約束を
忘れたり
....
その坂の上は外人墓地になっていて
少しだけ風がそよぐ。
港町を見下ろすその場所で、
土の上に居場所をなくした人々が 眠っている。
その風を、汗に濡れた指先でなでるのが好きだ。
....
{引用=
*註 久々の新作ですが、難解な漢字表現にこだわってみました。
よみは以下のようです。自鳴琴(オルゴール) 玻璃(はり)
坩堝(るつぼ) 変化(へ ....
もう何も怖いことなど無いのだよ
風になって
雲を踏んで
好きな場所で寝転べれるよ
光の条が覚束なくて
ぽんぽん淋しげなのは
人間らしく生きてきたからだよ
じき慣れるよ
できるこ ....
あなたはあなたの人生を生きて下さい。あなたを信じています。そして私は私。
サヨウナラ。昔の私、、、あなたには全てお返し致します。
おそらく、今日生まれて初めて、私を感じています。
私 ....
ひかりの葬列のような夕暮れに沈む、
クラチャニツァ修道院のベンチに凭れる、
白いスカーフの女の胸が艶めかしく見えた。
捲り上げられた白い腿は、悲しげにも見えた。
わたしの少し疲れた掌のなか ....
乾いた12月の
空に干される一枚の葉
赤く色づく暇もなく
寒さに凍えて落葉する
アナタがほんの気紛れに
こぼした一滴の水に
安らぎを感じ
心は今穏やかに澄 ....
豊かさの中で
ぼくたちは泣いている
ほしいと思ったものが
いつでも手に入るから
いつでも捨ててしまう
持つべきものがなくとも
誰かが持ってきてくれる
便利さだけでは
豊かに ....
今日の空を見て
不気味な笑顔を
浮かべた君を
僕は
きれいだと思ったんだ
雨の降る夜
君を抱いて
そっと見つめた空を
ふと思い出す
明日、晴れるかな
....
明日のことなんか気にしなくていい
もちろん昨日のことは何ひとつ記憶していなくていい
愛されたければ擦り寄って
肌の隙間に丸くなって
煙いと思えばドアに爪をたてて
合図
部屋を抜け出 ....
さし損ねた傘は
私を守ってはくれなくて
熱を奪われた身体は
小さく震えた。
赤い陽が怖くて
目を瞑った道に
足音は残らない
車輪の跡だけが
残っていた。
そして、戻らない
熱に
私は地団駄を踏 ....
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