酒に足を取られながら
君と手を繋いで
唄って
雨の匂い
とか言って
笑って
そういえばさっき
笑った顔が
可愛いな
なんて言えないし
言わないんだけど
雨の匂いなんて
....
さあ 行こうじゃないか
あの丘を越えれば
花畑が広がる
さあ 行こうじゃないか
重過ぎる荷物なんか
大切じゃ無いさ
さあ 行こうじゃないか
時計なんて放り出しても
太陽が ....
ピースチーズフォンデュ
おまえがやっとそれ無しで寝れるようになった
おまえのお気に入りのタオルケットは
おまえのアルバムと一緒に
大事にしまっておきます
おまえは
僕の ....
空の青さが遠くなる
秋の朝
それは同時に
山の芸術が近くなる
空の光が白くなる
秋の昼
それは同時に
山の葉が輝く
空の光が赤くなる
秋の夕暮れ
それは同時に
山が休むあ ....
早朝に
誰もいない公園で
一人タバコを吸う
涙が出た
ブランコに乗り
高くこぐ
猫がいる
水飲み場
鐘の音
朝霧
空気がやけに冷たい
大木に抱きつく
砂糖黍畑を走るおさな子はいつかのわたし汗まで甘い
エメラルドグリーンは父がちゅら海を恋うる口ぐせ目じり細めて
「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に
....
優しさとは人を信じること
温かい気持ちで素直に接すること
温かい交流はいつまでも繋がる
お互いに幸せになれる
利害や損得なんて関係ない
楽しく気持ちいい関係
....
「祈りの消滅は
自立でも、怠情でもなくば
愛の成立でもなく
その他のすべてを
併せ持って言葉を流し
祈りの消滅は
すなわち、
....
今
私が学校に向かおうとする時
私と同じような誰かが
学校から帰ってくる
一人ぼっちで泣いている
仲良しの友達と遊んでいる
口げんかしている
夕ご飯を食べてテレビを観ている
飢えに ....
わたしはくま
バニーにも
子猫にもなれなかった
ちょっと可愛くない女の子
だって言われても
好きなのは甘いハチミツ
大きな森の小さな家で
あなたと暮らす夢を見る
わたしはくま
バニー ....
コルクにあわせた
瓶などないのに
飲み ほしたら
捨て去られるだけなのに
杖のように立って
流れていかないように
静かに仕事をしている
歌われないことなど
気にもしない ....
まっかでツヤツヤの唇がにんまり微笑むと
脳内環境は大豊作の映像ではち切れんばかり
醤油の芳ばしいほくほくの栗ごはん
しゃっきり、すっきりまっかなリンゴ
ぷりぷりのさんまはやっぱり苦みばしっ ....
色をぬる記憶
人に触れる記憶
僕らの言葉が
キスを学習すると
背中にも匂いがあってよかった
バッタのようなものが
死んでいたよ
あのあたり
空も見ないで
僕の恋人は、すっごく優しいんだ。
でね、彼女とはまるで夫婦なんだよ。
だって
僕がお腹空いたら、ご飯をくれるし。
でも、彼女が寂しそうにしてたら、僕が慰めてあげるんだ。
僕が ....
失恋は感傷に浸るためにある
そんな捨て台詞
あなたは残し
ひとり、わたしは取り残されて
遠く過ぎ行く機帆船の陰に
絶望の甘い涙を流す
(白い砂浜で貝殻ひとつ拾った
身体の隅々にまで刻まれ ....
人里離れた静かな丘に立った
風が悠々と流れる様を感じながら
子供の頃にみたような記憶のある夕陽を眺めた
息を呑むような迫力、美しさ
ゆっくり、ゆっくり西の地平線に落ちて行く
その ....
中庭に
シダがある
岩がある
中庭に
カニクサがある
玉石がある
中庭に
コケがある
時間が止まっている。
光キラキラあふれて
その胸に熱きもの
抱きしめて
空に青
髪に風
頬ゆるませ
未来しか見えない
自転車こいで
ゆるい坂道
見慣れた景色さいて走れば
ほら
草の波
風の匂 ....
Vanishing out of mind
A flame of passion
She jilts me.
Destroyer of my dream
Teardrops come do ....
両手のひらに
こっそり書いた「冷」の文字
僕は忘れん坊だから
冷え性対策の頁を見てたから
布団からはみだした足先が
とっても冷たかったから
今日は帰りに
ちょっと入りづらいあの店で
....
1
ゴルゴダの丘の受難が、針のように、
人々の困惑の眼を包んで、
砂塵の闇に、厳かに、消えてから、
すべてを知った空は、
瞬きもせずに、顔色を変えることなく ....
ガラスの破片をしゃぶりながら
鼻歌まじり スキップを踏めば
舌に刺さったガラスも踊るよ、
「♪ダンシング )))
口は血まみれ 胃にも穴があく
じゃりじゃり食べよう 夢のかけら
ば ....
空とぶセスナの 繰り返される女の声が
街中、凶暴にふりそそぐさなか、彼はいつものように
駅前のロータリーでキャベツを抱いて
坐る。 踵をつぶした革のスニーカーを穿き、
深緑のトレーニングウエ ....
雨が降って
雨が降って音がして
雨が降って音がしてあなたが
雨が降って音がしてあなたが何か
雨が降って音がしてあなたが何か小さな声で
雨が降って音がしてあなたが何か小さな ....
こんなおかしな話があるもんか
あなたはいつもそうやって
だからわたし
あなたの偽物ショッピング
この腕だぁれ?
本物みたい
この声なぁに?
本物みたい
睫毛だってね
....
空は高く遠くなり
世界は広がりを増す
世界の広がった分だけ
切なさが生じる
秋風が冷たくなるにつれ
世間の風の冷たさを
ひしと感じ
孤独を強く感じる
秋の移ろいは
心に隙間風 ....
秋風の中を歩くと
そのひやりとした空気が
私を寂しい気持ちにする
日に日に秋風は冷たくなり
やがて木枯らしとなっていく
落葉の舞うなか
私は混乱する
自分が木枯らしに飛ばされて
消 ....
僕は気がついたら独りぼっちになっていた
お父さんは何処かに行ってしまった
お母さんは病気で亡くなってしまった
引き取ってくれたおばあちゃん
優しかったおばあちゃんも病気で死んじゃった
親戚の ....
時を告げる鐘が鳴るとき
僕は寝ぼけまなこで君を見つける
君は空に舞う鳥たちを捕まえようと
大空に木霊する声を上げる
君の願いを叶えることの出来ない僕は
かかしんぼう
....
<あきらめ>の四文字にアキとメと見つけ秋に芽生える草木を想う
片翼では飛べない空よすすき野は背中の地平線に波打つ
君の手に止まるとんぼを接写する今この時よ{ルビ ....
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