秋の風がふとく吹いた

東京のしたの方に台風はあった

商店街は黄金いろで

人間の顔をしたひとびとが

ふとい風に吹かれて

黄金いろになじんでいるのだった


親を大切に ....
黄昏時

万世橋から昌平橋
煉瓦造りのガード下
ぼーっと浮かぶその灯かり
なぜか涙があふれ出す。

移転した交通博や
やたらモダーンな秋葉の街並に
ヤッチャバの名残を想い出し
なぜ ....
結合因子が重なって
「私」という包みが生まれた

誰かに閉じられやがて誰かに解かれてゆく
「私」という包みが生まれた

前世では一瞬にして死を知ったとか
来年の八月にはひとつ数字を増やす ....
その路地ふと折れると銀河


上向いて銀河の下で眠る


銀河三丁目十一の四 我が家あり


目瞑れば銀河の中で暮らしていて


銀河の土地を踏みしめている


レモン絞 ....
孤独でもないのに

孤独のふりをして

俺いまカフェで暖められています


○○さん、裏切られましたね、あいつら○○さんに、感謝ってないんですかね、

そんなんないやろ、でも、裏切ら ....
陶器製のビアタンブラー
の中でコークの泡が弾けている

チリリリリ
チリリリリリ

なんて機械的な
なんて人工的な

音だろう

飲み干しながら
いつもより覚醒を
強く感じて ....
無人の霊園に吹き抜ける
夕暮れの風を頬に受けて  
墓石の下に隠れた祖母に 
両手を、合わせる。  

背後を振り返り 
見渡す故郷の山々に 
あの頃よりも増えた家々は埋もれ ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
夕立/突然の豪雨と雷鳴が轟いた
それは子宮の中で聴いた母の心音のような気がした
時折、去来する淋しさは冥府からの呼び声に思え
無言で空を見上げると、大きな穴が開いていた

依りかかって生きて ....
泣いているの?
きみが破り捨てた祈りが
わたしの掌にうずくまって
ぽろぽろと涙を溢している

こっちにおいで
抱き締めてあげる
温かい体温で
全てをのみこんであげよう

子供の頃見 ....
道の端(はし)にいる僕の上を
季節が素通りし、
時間が頭上を通り過ぎる

そんな僕が立ち止まると
道の反対側には君がいる。
こちら側には僕がいて
反対側には君がいる。

僕の代りに反 ....
わたしたち、結婚しました
うす桃色の踊るような文字と
着物姿で微笑みあう男女の写真


はがきを持つ指の腹から
じわりじわりとあったかさが
組織の中まで浸透してくる
温度の正体をはっき ....
眼球 取り出して陽に当てたし


日暮れてブルース流れている 部屋


松の幹 たなびく白い布の主張
さやかで悲しい朝なのに

夏の匂いをかぎました

感謝でむせぶ朝なのに

黒いこころもありました


ひとのこころはどうも遠くて

応酬ばかりのありさまでした


さやかで ....
■秋
すべての色を飲み込んで
ただ透明である、秋

■チャイム
夕陽が窓ガラスに映ったとき
風がいつも置き去りにするもの

■図書館
古びた新築の匂いがする

■デジャヴ
 ....
ぼくはあなたで

あなたはぼくで

そっくりそのまま

コピーしている

貼りつけている


ぼくの未来にあなたはなる

あなたの未来にぼくはなる


ぼくはあなたで
 ....
私の体は
とても小さい
両腕をいっぱい広げて
君を抱きしめる

君の広い背中
君の大きな手
君の優しい声
君の暖かい心
全てが好きで
とてもいとおしくて

私の小さな胸からは
 ....
夜の公園で座敷を広げ 
若者達は楽しげに 
互いの盃を、交わしてた。 

「あ」 

ひとりが真っ赤な顔で立ちあがり 
いつのまにか、山間に 
ひょっこり顔を出していた 
まあるい月 ....
いたい
いたい

きみを想い
描くたび

こわい
こわい

きみの声を
聴くたびに

どうしてこんなにも
寂しいのだろう
きみはわたしの
手の届くところにいるのに

一体どうすれば、
きみはわたしを求 ....
目を瞑れば世界 あれが地球


心像を凝視して 風景が見える


内向するベクトルが外界を貫く
つかれてすごい泣きながら
タイミング良く酒井法子が釈放された瞬間をリアルタイムで見てた
横付けされた車に乗り込む彼女を
天から光が射してきて包み込むのを
リポーターたちがあわてて中継し ....
中途半端な
自分自身のため息に
なんだかわらえた
正午まえ

背中の窓に
耳をすませば
いそがしそうな
鳥のこえ

わたしは
いっそう可笑しくなって
シャツのボタンを
 ....
ダブルミーンではじまたったこのコトバは童話の中に生きる
俺たちの身体はニュートリノがつらぬく事がいしきできるまでに成長した
姥捨て山ってのは
自給自足のシステムにより生み出された対策で
 ....
あなたによく似たひとだった

人違いと戸惑うわたしの顔を覗き込み
どうかしたのと気遣ってくれた

これを落としたひとをずっと探しているのと
あなたの落しものを目の前に差し出した

その ....
                090915



5のつぎは6
指が足りない
いっぽんかしてくださいねと
お祖父さん
お墓の中で指を折る
ガラガラと
意志が崩れて
明日は休む
 ....
たとえばCafeのテーブルで 
頬杖をつくひと時 
ふいに美しい夜想曲が聞こえて来るように 
哀しみのゆくえなど 
何処かへ流れてゆけばいい 

たとえばCafeのテーブルで   ....
{引用=



一、整合


ふぞろいな
ひとりひとりの
でこぼこを
いちいち罵倒するのは
たいへんな
労力だから


どうせ疲れることなら
お互いのでこぼこを
い ....
小鳥たち華やぐ喫茶 食器わらう


万事整えながら仏霊降り来るをじっと待つ


魂は餓えて水物ばかり欲しがる我
いつかは投稿しようと思っていたテーマなのですが、なかなかまとまらないので試論ということでとりあえず投稿します。

現代詩批判から

 文学は読者無しには成立しませんが、その文学を愛する読者は近 ....
空はどんより曇り空
それなのに憂鬱、休日出勤
だーれもいないフロアに内線が響く
>めし行く?もう昼だけど?
やったねお誘いごちそうさま

いつものきたない定食屋
おばちゃんは今日もテンパ ....
こめさんのおすすめリスト(5566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の風- 吉岡ペペ ...自由詩909-9-19
泣き虫- ……とあ ...自由詩7*09-9-19
「私」という包み- ゆうか自由詩209-9-19
銀河5句- アハウ俳句3*09-9-18
孤独のカフェ- 吉岡ペペ ...自由詩709-9-17
金属質の泡- kauz ...自由詩6*09-9-17
夕闇の暮れる、その前に_ー祖母の墓前にてー_- 服部 剛自由詩6*09-9-17
うずく、まる。- 夏嶋 真 ...自由詩4909-9-17
あいまいな秋の地平線- within自由詩11*09-9-17
掌に- ミツバチ自由詩7*09-9-17
道の端- ……とあ ...自由詩11*09-9-17
ハレルヤ- あ。自由詩21*09-9-16
松の幹- アハウ俳句3*09-9-16
秋のリビドー- 吉岡ペペ ...自由詩1209-9-16
サヨナラのテーゼ- 南波 瑠 ...自由詩27*09-9-16
あなたの未来にぼくはなる- 吉岡ペペ ...自由詩309-9-16
好きな人へ- ミツバチ自由詩5*09-9-15
お月見の夜_- 服部 剛自由詩309-9-15
見えない- eagle携帯写真+ ...109-9-15
内向の果て- アハウ俳句3*09-9-15
酒井法子- モリマサ ...自由詩909-9-15
雲の運びかた- 千波 一 ...自由詩4*09-9-15
ポストチルドレン- モリマサ ...自由詩509-9-15
流れるひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*09-9-15
ロク- あおば自由詩7*09-9-15
野良犬の唄- 服部 剛自由詩109-9-14
小詩集【よろこび】- 千波 一 ...自由詩3*09-9-14
仏霊- アハウ俳句2*09-9-14
私論・詩論・試論- ……とあ ...散文(批評 ...8+*09-9-14
おひるやすみ- 自由詩3*09-9-14

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