「希望」は光の爆発のようだな
歌垣に天皇いたなど知らぬこと
校庭に花一匁で夕日飲む
文芸し睦まじい眼鏡と静かな書
もう11月、霜月
冬に 入ってゆく
大きな窓から外を眺めてみる
ひどく柔らかい
でもあたしの膝は痛いと鳴く
雲はないけど
出逢った夏を描く
どうせなら動けなくなる ....
ぼくはいま立っている
かなしく縮んだみじかい羽を抱え
忘れてしまったのだ
とうのむかしに
空をゆく彼らは
かつてはぼくの隣にいたはずだが
大自然の
そのてのひらの
甘やかすまま ....
冷たくなってきた風に漂って
きみは何処を向いているのですか
田んぼの脇に咲くススキ
あでやかな花に囲まれて
色づく葉っぱに包まれて
それでも自らの身体を染めることはなく
華 ....
鬼 この冬日を綺麗に撃つ
常世で鍋つつく我あり
戦闘の間隙を縫う冬日
鈴の音 部屋の端の方
旅先でたびたび
行方不明になる僕のこころ
旅先でたびたび
あて先不明になる僕のこころ
一度は「二度と」と考えて
その場所を去りました
三度四度と回数を重ねては
きっともう離れられない ....
この世に生まれることのなかったあの子も
あの世で新型インフルエンザにかかってやしないか
息子の看病をしながらそんなことを心配していた
ウィルスも死んだらあの世にゆくのだろうか
....
夜のまんなかで
煌々と
月は月している
そのまわりに散らばった
それぞれの場所で
星たちは星している
宇宙はなにを
ものまねして
いるの ....
忘れてはいけません
時間はそっと話しました
呼吸をするように肌に刻み
常に隣に寄り添う空気のように
忘れてはいけません
時間は繰り返します
記憶はいつも曖昧で
苦しみも喜びすらも薄れ ....
気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ
夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを
縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ....
新皮質 と辺縁系 の戦い
十一月の雨垂れの音
洗い流せ
俺の
ちぢむ テロメア
老いていく自分 に
絶望
を告げる 鏡
戦う
新皮質 ....
コートを着たまま
(冬ごもりしていた)
見せかけの夏
蝉の鳴き声が死んでいた
都会の片隅で夏の亡霊と戯れるが
酔いどれの快楽だけが紅潮して
海辺を闊歩していた
煌めく夢が泳ぐこ ....
水際でことばが
平静を失うのよ
あなたは底が見えず
私は落ち着きがない
ヴェールを被った朝の町で
薄い薄い水色を眺めていました
静かにとても静かに涙が零れて
次第に呼吸が苦し ....
放埓に道の辺を埋めては幾重にも重なり
紅く、山もみじの朽ち葉を華やかに散らして
浄土の途には細やかな初しぐれ、
ただ傘もなく二人痩せた身を苛む。
勾配のぬるい瀝青の坂道には影もなく
緋色 ....
軽やかな部屋
羽ばたくように
真鍮の鈍い光の反射
中空にあるのは
現世から浮かびあがろうと
何ものにも縛られたくないと
軽やかな意識で瞑想したいと
でも思っているのか
未熟なま ....
セカイは都合のいい事だらけになるような
そんなポジティブさでするスカーイダーイブ
「怖いなんておもってたらやってけないんだよ」
ウェイカップ
ビルのメロディー
ケイオスを吐き ....
仕事を終えて
草臥れた足を引きずっていった
夜の職場の食堂に
巨きな鮭のお頭達が
どっさり、皿に盛られていた。
たじろいだまま
ぼうっと手を出せない僕に
焼かれた白い目 ....
意地悪なお嬢様は
デートの途中の事
突然走ってきた馬車に
長ったらしい髪の毛引っ掛け
上品ドレスも台なしね!
自慢屋の王子様は
ベースを掻き鳴らしてた
そして権力で乗っ取った
武道館のライブ ....
{引用=off
部屋の明かりを消しても
真っ暗にはならないんだね。
夜たちからは、もうとっくに
ほんとうの夜なんて
消え去ってしまったみたい。
街灯の光がカーテンを透かし
....
曇天の雲突き抜けて昇る体
雲海の国は常光の風
そろそろと歩く街並み寂しさの
つのる昏さに雲の降り来る
空昏い時の収穫夕刻は
....
思う存分の冬に願かける
冷気 霊気を含み常緑樹
ラプラタの夏に立つ我が半身
私のカケラがラプラタ川に石投げる
木漏れ日から漏れたような
あなたを愛してみたい
ヒヤシンスの花のように
あなたを信じていたい
画家が描く睡蓮は光りに包まれて
沼の底まで生きている
そこは何処にあるの
額に収められたあな ....
鳥たちは彼方より
不吉な報せ嘴に
たずさえ飛び来る
死の匂い羽根に含んで
闇が白んでいく都心の
明けの空に深いインディゴの
融解してゆくさまひたひたと
薄気味悪く清澄に
二重国 ....
きらきらしたゆめの中で、あなたたちはいつも輝いている。
どんなに苦しくても、どんなに辛くても、
あなたたちはいつでも、輝いている。
どうしたらあなたたちみたいにな ....
例えこの世界が嘘だとしても
私の頬を包んだ
貴方の手の温もりは
真実だと泣いた
波が打ち寄せる岸壁に
叫んだ
私の人生は終わりだと
何故貴方達は言うのか
自らの人生でさえ
危うい ....
最近詩を書いていることを女房に嗅ぎつけられていると感じてきた。
この間もDSIでログなんかチェックしていて、女房が部屋に入る直前あわててDSIの電源を落としたりした。
女房曰く「なにこそこそやって ....
ギター教室がおわるまで
ぼくは非常階段のおどり場にいた
そこで君の町の夕焼けを見ていた
SEXだけが目的だった
迷惑な目的だったと思う
あの頃のぼくはそんなだった
....
靴下の 穴をかがれど またかがり
箱を開け ケースを出して また仕舞い
生乾き 取り込み部屋に 再度干し
夕方に 音のみ見える 人の業
オレンジペコに浸されて
君は突然蛇口をひねり出す
「ああ 1000まで数えなくちゃ」
おざなり気味なこの町では
零れてしまいそうになる フヘイフマン
足は真っ黒じゃなくて
....
雅楽面 妖気の事務所に雨
ブードゥー神 モキュモキュと力瘤
一ページ 義務やら使命 書物読め
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