娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
どこか誰かのおぼつかぬ記憶は
波の呼び声を恋しがるから
目覚めた記憶が旅をするなら
人知れぬ海岸線がいい
月光のヴィオロンが導きし遥か果て
懐かしい日本の風景が待っている
私はウサギ
ただし全身フェイクファー
真っ赤な義眼をうるうるさせて
可哀想なふりをする

寂しくさせたら死んでやる
着ぐるみウサギの脅迫に
おどおどするのを見るのが大好き
何かを囁 ....
ぽすっ・・・ぼすっ・・・
   ぽすっ・・・ぼすっ・・・









ぼす・・・










   ぽ ....
   

   ヴェスヴィオス火山に埋もれた
   廃墟のように
   灰をかぶって
   ぼくはいままで
   埋もれてきた
   標本となって
   

   水道も飲めないで ....
露に濡れた草のうえに裸足で立てば
きっと美しい言葉が見えると思ったけれど
あいにく眼鏡が曇ってしまったし
所詮ここも名付けられた大地の一部にすぎないのだった

曇った眼鏡を捧げ物のよ ....
地図を書けない花は
恋しと小石の違いを
伝えられないのです
狂人が溺死する海の底
カニの子供らが戯れる腐敗した目玉
青い光が透きとおるように漂う
沈黙した時間
ふいに現れる不吉な影を横目にして
ふてぶてしくペッと潮を吐く
1番むつかしい年頃のこの貝 ....
ひとつの大きな箱に
丁寧に整理して 


いつまでも
持ってゆこうと思うんだ


たくさんでもないけれど


だって
たった 4年だもの


そういえば
この車も ぬい ....
いつか、

その場所から

翔べたら

いいね。
宵闇、
五線譜の電線 で
輪郭のぼやけた影だけの鳥たちが奏でるのは
誰かの
失くしてしまった、声
あるいは、足音
にも 似て
道しるべにするには あまりにも
不たしかな

風通しの ....
この中って、どうなってんだろう

どいつが開けたのかな

こんな穴

なんで こんなとこ入りたいのかな

猫って

あいつ 鼠つかまえないのに

スズメ捕るなんて

案外
 ....
夜の商店街走る走る自分の後ろ漂うドップラー効果

追いかける裏返った足音その他

鉄である壁のシャッター光はくれない口も開けない

前にあるのは後ろと変わらぬ黒

トタン屋根でも世界は ....
わたしは肋骨だ
              
肋骨はあなたを心から慕い

肋骨はあなたの心臓を守る

あなたの胸を打ち鳴らすものを

至近距離から呪いながら

肋骨はあなたの胸 ....
水族の呼気を満たし
肋骨を開いて浮く
揺らぎのなかで
ターン
むいしきの
おとが
きしむ

はんせい
はんせい
きょうも
はんせいって

あっちで
すべったって
こっちで
ころんだって

だめだめ
だめだよって

じぶんに
 ....
つくえにすわったら
しんぞうが
いきなり
ばくばく
じこしゅちょうをはじめ

おらあよお
うまれてこのかた
いちどだって
いちびょうだって
やすんだことが
ねえーのによお
ちょ ....
   懐かしき
  風景にも似た
  君に触れ
  君に彷徨う


  見渡す限り夢は
  飽和の色彩


  夏にも行けず
  冬にも戻れず

   僕は
 ....
いとしいキミのなかで
夕暮れの月みながら
さよならをするたび
どこかちかづいてくるよ

キミがくれた笑顔も
僕があげた言葉も
みんなリボンをかけて
箱にしまって眠ろう
その日は 嵐が近くて
アパートの窓がふるえていた

君との時間重ねるたび
君の態度も変わっていった
まるで他人のことのように
悲しい過去を語る君のふるえる肩
思わず押さえた

 ....
きりんのノートを買った
書きなぐる
黒いペン

今日のこと
今日のこと

ぐるぐる
まわって
おんなじ
もどって
ぐるぐる
している
しこうの

今日のこと
今日の ....
 
    手にした笑顔の数より、涙は多いかもしれないけど、

    それでも、僕たちは、生きなきゃいけない。

    もし、どうしても泣きたい時は、僕の腕の中で泣けばいい。

   ....
桜小紋の裾には香りのよい猫の鈴が付いていて
ビル風に舞う花弁は懐かしい声を連れてきてくれたから
一度振り返ってしばらく佇んでいた

君が居た場所に
氷陽(ノルディスカクリスタル)の火 見 ....
以下は、9.11テロがあった年の10月10日にギルドに掲載したものです。


数千人死んだテロ、ひでえ話だとは思いますよ。でも、なぜ今さらそれだけを? アメリカがどこぞにぶちこんだ劣化ウラン弾を ....
コンクリートに
さりげなく咲く
たんぽぽ

それを見ると
不思議と
幸せな気分になる

土のない
コンクリートに落ちた種が
一生懸命に咲いている

それが
なんだか私に
お ....
時間が
外から来る光を
横になりながら見つめている
花は雪
雪は花



晴れた日
道は海へつづく
ずっと空のままでいる川
とどろきの向かうほうへ
雪は昇り
落 ....
卒業なんてものは 単なる通過点だと
そんな醒めた目で

寄せては返す 波の音
海の緑は 誰かの目の色に
似ている
アスファルトはもちろん
六甲山の山並みも、ヨットハーバーも
歩道橋も、イカリスーパーも、スーパーのトレードマークの
「錨」の横に捨てられている小犬達も
スペイン土産にもらったチョコレートに混入 ....
頭から湯気を立てる前に
鏡の前に座ろうよ
見つめてみよう
何を求めているのか
自分の感情を
鏡をのぞいて映し出された自分に話しかけよう。
君が眼の前にいても
なぜか遠い

暖かいはずなのに
君と僕の間は
冷たい風が吹く

君が誰かを愛し始めたのは
わかっていたよ
なんとなくだけど

君の瞳のなかに
僕がいないから ....
こめさんのおすすめリスト(5567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十階の家族- たもつ自由詩100+04-12-11
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たどる- 蒼木りん未詩・独白1*04-9-21
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入り口- 蒼木りん携帯写真+ ...1*04-8-18
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プレゼント- ミモザ自由詩104-5-24
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ずっと、そばにいるから。- 天使自由詩2*04-4-23
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__凪- 木立 悟自由詩904-3-17
寄せては返す- ukiha自由詩204-3-16
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★10_ヒトミ- 貴水 水 ...自由詩104-1-23

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