人形の人の死体が
石積みの河原に落ちていた
右ひじから先が無く
首も変な角度で曲がり
埃と泥にまみれていた
見たことのある人の死体は
どれもきれいに整っていたので
とても汚らしく ....
嫌われることに震える両手は
ひとを切らずに
済んだかい

置き去りの身に震える素足は
ひとを捨てずに
来たのかい


 おそろしいものは
 いつも
 わからないのに
 
 ....
 世界の片隅で生まれた風は
 猫柳の枝を揺らし
 水辺に群がる蝶の触手を掠め
 乾いた轍の上を砂塵を巻き上げながら
 叫びと響きを翼にのせて
 つむじとなって舞い上がる
 鋭いまでの切っ先 ....
税金泥棒になる位なら
大ドロボウになってやる
石川五右衛門、鼠小僧次郎吉、
怪盗ルパン、三億円強奪犯に並び称される
大ドロボウになってやる
まず、福島、和歌山、宮崎なんかの
県政の ....
 夕べのカレーを今朝また食べました。


 ああ。
 うまいなあ。
 ほんとうにうまいよ。
 一晩寝かしてよりまろやかに。
 お肉も野菜もトロリと甘く柔らかく。
 辛味も角が取れて ....
 ひとひらの思い出のカケラ
 走馬灯のように右脳を走る
 凍えてぬくもり求めて歩いた我が青春
 過ちをするなとは言わないけど
 繰り返さないこと
 それこそ大事
 絶え間なく続く命の鼓動
 ....
壁の取っ手にかかった鍵は 
{ルビ紐=ひも}がほどけてするりと落ちた 
それを拾って結んだぼくは 
壁の取っ手に再びかけた 


( 紐をつまんで手にした鍵は
( いつも人の心の鍵穴に
 ....
ぼくらはいつも
見ていたんだね
同じ窓から
午後の青空
透ける葉脈
震える小枝
それらにも似た、未来

ぼくらはいつも
感じていた
同じ風を、違う感受性で

教室にいる ....
世界中のぬけ毛を集めたら
いったいいくつのコートが出来るかな
そんな仕事をしているのは
世界にたった一人の毛取りおばば

毛取りおばばは寒がりだから
地球に毛の生えた生き物が現れてから
 ....
わけのわからぬ管がいっぱい
ついたあなた

また生き延びてしまったな

そんなこと言って
笑うあなた


現代社会の中に生きて
機械使うこと許されません
 しちゃいけないこと
 ....
蟻の触角をプチリと抜いた
前足
真中
後ろ足

一本ずつ丁寧に
壊さないように
壊していく
壊れていく

あぁ、まただ
また足元から上ってくる
おまえは助けたいの
と聞いてみ ....
お父さんがくれた

真っ黒のカメラ

聞いたら

おじいちゃんからもらったんだって

おじいちゃんに聞いたら

おじいちゃんのお父さんからもらったんだって

ひいじいちゃんはもうボケちゃって

私のこ ....
夕暮れの風が優しいので
少しだけ手袋を外してみた
小さな枯葉が僕の手にのった

電車に乗ると人ごみが恐ろしく
そっと息を止めてみた
苦しくて苦しくて仕方が無かった

駅からの帰り道に雨 ....
後を返ると一人
寂しい時は音楽を聞く
君の友人の一人
悲しい時は料理をする

セロ引きのゴーシュでも
演奏会には弱い
ピアノの音
波の音

僕を信じて下さい。
愛の人について来て ....
今日はチキンカレーを作りました。
実はこのカレー、ルー等一切使わず
カレー粉のみで作ります。
それとニンジンやジャガイモも使いません。
タマネギを良く炒めます。詳しい事は内緒です。
美味かっ ....
 きっちりきっぱり引けている。
 ペッコリ腰が引けている。

 類人猿がさ。
 お前腰引けてんなあーっていうくらい。
 ガッチリ綺麗に引けている。

 メジャーリーガーがさ。
 こいつ ....
銀杏の葉が
真夜中のイリュミネイション

誰もいない夜
風が銀杏の樹を抱く夜に


流れ星を見上げていたら
それは空から舞い落ちた


数限りなく降り注ぐ
優しい言葉の欠片のよ ....
2人で

双子座流星群

見たよね


忘れないよ

懐かしい音楽と熱すぎるヒーター


真暗な車の中で



最後にひとつだけお願い
チューしたい

ってわたし ....
 このゆびを
 のぞんで降りたきみですか、


しずかな熱も
いそぎゆく風も
そのゆくすえは
つながってゆく気がして
荒れたくちびるを、恥じらう
ふゆです


やさしさ ....
ユニコーン
あの人から私を守って
ユニコーン
心傷付く前に

その蒼い瞳で私をみつめて
おまえのやさしい胸に抱かれながら
永遠の夢を見るのよ
汚れ知らない{ルビ処女=おとめ}のまま
 ....
私は未だに足枷をはめられている



でもいつか自由に羽ばたける日が来ると信じて

地上から天を見上げる



天からの眩しい光

楽しむ事

生きること


 ....
春からひとり
流れてきた
おまえ

こんこん冬と
墨染めの宵の川は
さぞ冷たかろう

月様には出逢うたか
さぞ澄ましていたろうに
あれは誰かを
好いている

一に ....
 若き頃
 道なき道を歩いたな
 誰からも相手されずに
 涙{ルビ眼=まなこ}で恨みっこ
 自分の未熟さ所以だね
 今だから分かる若き微熱
 こうしてる今も
 振り返る日がくれば
 ....
胸のボタンを外すとき
あなたの狡猾な指先を思い出す
背後から不器用そうに
それでいて
未来に待ち受けているものを欺くかのように
(それなのに忘れられないのは
部屋の灯りを消しても
情念の ....
 生きていること 死ぬことの不思議
 さなぎのような体の中に 
 閉じ込められた私の意識
 息を吸うたび膨らむ胸郭 
 心地よい空気の移動
 耳の奥で脈打つ血のうねり
 私にしか聞こえない ....
ある日、僕の所に彼女から手紙が来た。
素直で、可愛くて、良い子。
僕の、大好きな子。

僕は封をきると、ゆっくり読んだ


*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
いきなりの手 ....
 すみません。
 すみません。

 あなたのお持ちになられている。
 切っ先鋭いそのナイフ。

 どうぞ私に貸して下さいな。

 え。どうしてって?
 いやー。あのね。

 どう ....
ここにいるから

寂しくなったらいつでも
ここへ

おいで・


ここにいるよ

そう

その小さな
機械の

こっちがわ・
今なにしてるの?・


友達とバイクのゲーム?・

部活サボって保健室?・

先輩とツーリング?・


どうせ
ひとりでボーッとしてるんでしょ?・

知ってるよ
きみのこと ....
苦しい足を引きずって
今日も歩いて行く
地上の楽園はどこ?
愛は魂を癒してくれる。

一人で想う
一人で起き
一人で笑い
一人で飲む

愛は世の中に
色を付けてくれる
楽しみが ....
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