木の天辺に腰かけて 青空と雲ばかり見る
木の葉を見下ろして 草が波のよう
風から生まれる 花の歌
花しか知らない 風の夢

靴が かかとから外れて
靴が 足から うっとりと飛ぶ
羽など  ....
おちんちんをさわっている

あなたのゆびになっている

あなたのきもちになっている

ぼくのきもちになっている


かたくなっておさえつける

あなたはそんなことはしない

 ....
空想の翼と妄想の足枷
境はあっても壁はない
空と海のように

神学と罪状を彫刻された
流木は風と潮に運ばれる
翼もなければ鰭もない

時折 鳥が降りて来て憩い
流木の節くれだった目を ....
いちじくは
花を 外に 開かない
いちじくは
内側に無数の花をつけ
やわはだの秘密を 隠し持つ


ある日
たったひとつの いちじくの実に
たった一匹の 蜂が来た
 ....
もう十三回忌も過ぎたから
お参りする人もいないだろうと
連休を利用して彼岸でもないのに
墓参り

もう親戚も知人もいない
自分の出身高校だけある
両親の骨が埋まっている
団地のひとやま ....
わたしたちはいつだって、衰退するために歩いている
爽やかな足取りで、時折笑顔や鼻歌も添えて
夢物語ばかりを選んで話す
事実はこの際あまり重要ではない


幸せになりたい、なんて
芝居がか ....
            131029



破綻を恐れず
どんどこ行こう
ぽかんと開いたクレーター
ビスケットのカケラ
利口なトマトに
間抜けな空が
冬が近いと
笑ってる
にこ ....
                131026



ひとめ あなたに会いたいと
地獄の底から這い上がり
やって来ました娑婆の街
変化はありませんとスタッフ
 ....
天かす饂飩がウマイ
ほうとうも好きだけど
立食いの鰊蕎麦も好きだけど
断然、味噌カツがウマイ
って、あれ?

 まあいいや

炊きたてのご飯がウマイ
ピザトーストも好きだけど
ミー ....
あなたが弾く鍵盤からは
詩が聞こえてきます
ピアノ色の言葉が
楽譜から飛び出して
わたしの耳元でささやくのです

あなたの詩は
私にとっては水の流れ
水色の言葉は
静寂で濁った悲 ....
 夏休みの終わりを告げる残酷な音が、晴れ渡っていたはずの空を埋め尽くしてゆく。

 縁側から顔を出して見あげた。頭上をぎっしり埋めているのは色とりどりのヘリコプターの群れなのだ。真っ青な空 ....
軽薄さを曖昧にぼかして
一輪の草 風に踊る
仕方なしに去来する思いを
吐き捨てるための錠剤たち

時間こそがすべての源泉で
ひとの営みをめぐるすべての不安は
パンタグラフを走る
細密画 ....
さようなら言葉達
私のちっぽけなボキャブラリーは
ずいぶん前に尽き果てた
書き連ねる文字は
すべて似たり寄ったりで
表現する風景も
どれも同じになってしまうから
ここで別れを告げましょう ....
いつもすでに記憶だった夏の日に
俺は裸体を晒した少年少女達と
沖合を鳥が群がる海を見たかったが
だれひとり気付かぬうちに
海原を舐めて広がる火の言葉に焼かれた
熱気だけが渦巻く無音の嵐に ....
午後と午前が一瞬だけ相槌を打ち
手渡される密書
時間を知る者だけに閲覧を許される

一日を均等に二分割したのは人間だけだが
月と太陽は有史以前から
地球に影を描いて輪切りにしていた
 ....
花の{ルビ陰=かげ}は柔らかな光に包まれている
そこは決して暗くはなく
日差しを柔らかなぬくもりに変えて
まぶしさを穏やかさにする

花の蕾に包まれて私は眠りたい
ベッチンの様な花びらの中 ....
 
 
アパートに似た生き物が
背中を掻いている
古い窓を開ければ子供の声が聞こえ
秋の風も入るようになった

父が死に
母が死に
君は僕と同じ籍にいたくないと言った
もう昔みたい ....
鏡の前のぼくの瞳に映る彼女は
血の涙をながしている
彼女は聖母なんかじゃない
手には電気コードを持っている

黒い電気コードが
ぼくの首を締めつける
ぼくの口から彼女の手が這 ....
丸太をぶったぎる

納得のいくこたえなんかどうでもいいという顔して
みんな部屋をでてく
白いカベ一面にアスベストがキラキラしている
恒星がよわよわしく双子のおたがいをてらす
てら ....
厚い雲は過ぎ去り
青い空が広がっている
それでも私は見えざる恐怖に
震えている
いつ訪れるか分からない暗い日に
死の一文字に飲み込まれそうになりながら
毛布にくるまり目をつむる
どこかに ....
 儚く脆い 夢の形

 空の上に凪がれる銀河に浮いたり 沈んだりして


 その世界で

 最も 最も 弱かった生き物 だった 
 
  僕もきみも 彼も あいつも


  ....
    ?ジョルジュ・ブラックの鳥


 美しい鳥よ

  確かにその時

   「私」は君を見る方法だった







    ?アプリオリな装置


 忘れな ....
いつでも買いたいけど
フッカフカの少し甘くてオレンジの混ざった焼き立てパン
そうはいかない貧乏生活

いつでも同じ服を着て
雨でも雪でも頑張って仕事してる でもグチは言わない
笑い話で励ま ....
葉は、
いつか散る

かならず散る

その
散る、というさまは
さびしいけれど
寒々しいけれど

散る、という務めは
葉にしか担えない

わたしには、
どんな務めが ....
     
           

ひどい罵声が飛んでくる
いきなり物が飛んでくる
わたしも避けながら 投げかえそうとする
むこうでは 言葉が渦を巻いていて
次の言葉が 今にも襲い掛か ....
皆が助けてくれる。
皆が声を掛けてくれる。
皆が救ってくれる。
死んではいけない。

2時間も電話で話して
くれる人がいる。
心配してメールをくれる。
本をくれる。
本当に俺を救える ....
気がつけば周りは全部女なり

料理好きいっそ女に産まれれば

女々しいと優しい違い分からない
◇小魚

雨の後は
小川の土手が増水し
小魚たちの遊戯場になっている

水圧に押されて
寝てしまった青草を
小魚がしきりにつついて
運び去ろうとする

一本の草とて
そうはさせ ....
日本の国土で保てる人口は
1000万人である。
後は海外からの略奪で生きている。
食料資源皆後進国から海の底へ

人口はいつか減らなくてはならない
減れば安定した人口構成になる。
少子高 ....
玉手箱を開けると
おじいさんになった。
竜宮城で目標のない時間を
過ごすと徒に時間が経つ

働き者は時間が長い
怠け者は時間が短い
多くを成し遂げ
少なく成し遂げる。

テレビは時 ....
こめさんのおすすめリスト(5567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
み_どり- 砂木自由詩15*13-11-4
ぼくのきもち- 吉岡ペペ ...自由詩613-11-4
空と海のように- ただのみ ...自由詩32*13-11-3
いちず- るるりら自由詩22*13-11-2
墓参りー千の風にならない人たちへ- ……とあ ...自由詩9*13-10-31
そして花は散る- あ。自由詩113-10-31
どんどこ- あおば自由詩16*13-10-29
ひとめ_あなたに- あおば自由詩10*13-10-26
まあいいや- atsuchan69自由詩5*13-10-26
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あの日覗き込んだ照準器の十字架Destiny- 北街かな自由詩2*13-10-21
帰郷- 瀬崎 虎 ...自由詩213-10-16
さようなら言葉達- ミツバチ自由詩313-10-11
プロミネンス- 壮佑自由詩24*13-9-23
二分割- 乱太郎自由詩19*13-9-19
花の陰- プル式自由詩1113-9-18
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チェリー- モリマサ ...自由詩513-8-6
暑い放射能- within自由詩4*13-6-18
儚い夢- 山崎 風 ...自由詩213-5-24
クオリア_または_私というアプリオリな装置- まどろむ ...自由詩1*13-5-10
頑張る- マリエ自由詩713-5-3
散る葉- 千波 一 ...自由詩613-3-30
怒鳴る男________寓話的—詩の試みデッサン- 前田ふむ ...自由詩612-12-9
辛い時- ペポパン ...自由詩12+12-11-29
女に産まれたら?- ペポパン ...川柳6*12-11-27
波打つ草原- 杉菜 晃自由詩11*12-3-15
Population- ペポパン ...自由詩7*12-2-7
Television- ペポパン ...自由詩7*12-2-7

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