祈りを土に捧げましょう

記憶は
ひと知れず育ってゆきますから
たくさんの道で迷えるように
そのぶんしっかり
戻れるように


空を翔ける翼のない者たちは
すべての責任を
空に負 ....
木、その大きな直立
階段でいっしょになって笑い
二段抜かしをした九歳のように
セミの声だけが
音でよかった
根元に座って
レンガらしいレンガばかりを
レンガと呼び
それ以外のものは ....
人が創る地獄絵は
恐怖と醜さが鮮明で
人が想う天国は
幸福と美しさが不透明

人の批判は瞬時に知れ渡り
功績はすぐに消えてゆく

否定することはたやすい
ひとたび否定の沼に溺れれば
 ....
まだここにあなたはいた
片足だけ残って、小石を崩していた
篠突く雨に耐えかねて、隻脚は交わるように
ユグドラの樹の上に、交差した根に添えた


あなたの隣に倒れこんで、首に見えた ....
まだここに少女はいた
片足だけ残って、小石を崩していた
篠突く雨に耐えかねて、隻脚は交わるように
ユグドラの樹の上に、交差した根に添えた


終わりきった戦争だ
突き ....
透明な筆箱につめた夢は
いつも僕のポケットに入っていた
どこへでも持って行ったし
どこででも開く事が出来た

だのにいつの間に
筆箱を使わない年齢になったんだろう
気が付くと筆箱はどこに ....
 渦巻いている
 頭の上で
 あれもこれも
 信じていいのか

 世渡りのうまい人々
 正直者はバカをみる世の中
 
 いずれは報われるのか
 僕の進む一本道
 
 時計の針 ....
失われた街が視界のなかを流れる。
忘れられた廃屋に寄り添う墓標の上で、
目覚めた透明な空が、
真昼の星座をたずさえて、
立ち上がる高踏な鳥瞰図に、赤い海辺をうち揚げる。

繰り返し、磨きあ ....
うたたねをして目覚めると 
一瞬 {ルビ黄金色=こがねいろ}のかぶと虫が
木目の卓上を這っていった 

数日前
夕食を共にした友と 
かぶと虫の話をしていた 

「 かぶと虫を探さなく ....
正しい生き方
というものがあるのなら
それは果たしてどんなものだろう

正しい生き方は
少なくとも規則正しい生き方では
ないようだ

無駄があってこそ
その人はその人になれるのだから ....
熱量の足りない夏空の狭間の
ゆうやけ お山の向こうから
密やかに流れるジンタのリズム
風孕む ヒグラシの声
茜蜻蛉が沸き上がり
大時代なメロディに乗ってピエロが
一つトンボをきってジャ ....
しゃわーで汗を洗い流していたら 
いつのまに{ルビ踝=くるぶし}が{ルビ痒=かゆ}かった 

ぽちんと赤いふくらみに 
指先あてて、掻く爪先も
痒みの{ルビ芯=しん}には届かない 

見 ....
一羽の鳥が空をゆく

わたしには
その背中が見えない

いつか
図鑑で眺めたはずの
おぼろな記憶を手がかりに
爪の先ほどの
空ゆく姿を
わたしは
何倍にも引き伸ばす

こんな ....
数日前の夜
ホームページの日記で、
遠い空の下にいる友が恋人と別れ、
自らを罪人として、責めていた。 

( 自らの死を越えて
( 生きる明日への道を見据えていた
( 彼女の瞳は光を宿し ....
未来は雷雨とともに降ってきた
次から次へと
激しく地上に落ちてくる未来

あるものは大地に地響きを唸らせ
あるものは風に吹かれ
ゆらゆらと漂いながら
音もなく落ち
誰にも気づかれないま ....
パンに トマト ぬるぜ

カタルーニャ式 だぜ これ

オリーブオイル かける よ

バージン エクストラ です よ

たまご も 焼いちゃう 

べーこん イベリコ豚 だよ 
 ....
夕立にぬれた雫で
木々が深く息をしている



この道を歩いていたら
貴方の事を想っている

貴方に名を教えた花は
今年もまた咲いている


言葉を募らせた秋も

歩み寄 ....
 きみと別れて

 きみと別れて
 街の風景はモノクロになった
 一日も忘れることが出来なかった
 男はそれでも涙は流せない
 
 自分なんていないほうがいい
 そう思った
 
 ....
     
  +。
    ☆:
゜    ゛
   .+

 城の階段に死の影がゆらめき
 か細い蝋燭の焔の先
 白くかがやく明るさのうちに
 //灯るのは、
 健気でつよ ....
自転車から転げ落ちた
右の頬の痣と 切れた唇
またそんなに酔っ払ってさ
殴りあう暇があったら
海を見な
切れた唇に
寄せる さざなみ

笑い声は
痛いこともあって
七色 ....
そこかしこと 答えよう
こんど
愛が どこにあるかを 聞かれたら

そこかしこ そこかしこ
痛みの背中をさすりながら
そこかしこ
トイレを掃除しながら
そこかしこ

入道雲
道祖 ....
朝から風鈴が鳴るも
どこか寂しげなその音は
いつもよりも小さく
張りがなく聞こえる

昼にはセミも鳴くも
何か物足りないその声は
いつもよりも遠く
弱ったように感じる

夕方のテレ ....
昆布の匂いがする、と

おんなの言うままに
おとこはそっと確かめてみる


漁師町で育ったおんなは
季節ごとの海の匂いを
知っている

おとこは
ただなんとなく海がすき、とい ....
今日の夕日は
今にも落ちそうな
線香花火のよう
ポッテリふくふく
ジラジラ燃えて

せみしぐれ
ピタリと止まる
どこかで指揮者が合図した

庭の緑がそっと揺れ
ああ暑さも少し楽に ....
{引用=
岬の外れの
少しはなれた樹の陰から
長い髪に揺れながら
無防備な天使の仕草で
怪訝そうに私を見つめ返す
透き通る瞳の 青空

不安から覗き込んでも
君の背中に羽はない
 ....
    





空間が歪んでいる
時間が熔けて耳から流れ出る
血と肉片の雨に刻印された地に生えた
悲願の樹の歌を聞く者がいない

欲望の風が吹きすさび翼は折れそうだ
叡智 ....
涙を流した分
人はそれだけ大きくなれるから
泣きたい時は素直に
泣けばいい

でも
涙をこらえる方が
もっと大きくなれるから
泣きたいこそ
笑顔を見せれるほど
強くなってほしい
 ....
コンクリートの森で
遊ぶ子供は
四角い空をみて育つ
贅沢な大人は
退屈をお金で買って
美しい水を飲んで暮らす

ジャンクの少女が
生活から切り取った
光を集めて巣を作る

風が凪 ....
ある雪の降る寒い夜
教会の前に小さな赤子が捨てられていた
あまりの寒さに弱っているのか
泣きもせずただ震えている
そこへふわりと死神の少年が舞い下りてきた
寒そうに震える赤子をじっと見つめて ....
橋の上までくると
河から
海の薫りがしたので
驚いて 顔を上げる

横浜
赤煉瓦倉庫あたり
花火大会

あなたは わたしの 手を引いて
前を行く

こんなに 沢山の人の中で
 ....
こめさんのおすすめリスト(5567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祈りを土に- 千波 一 ...自由詩13*06-8-23
旧友- たもつ自由詩1706-8-23
否定の沼- ぽえむ君自由詩13*06-8-23
エンドロール- 木賊ゾク自由詩106-8-23
「東京アヴァロン」- 木賊ゾク未詩・独白206-8-23
透明な筆箱- プル式自由詩6*06-8-23
絶対なんだ- 山崎 風 ...自由詩206-8-23
愁色の午後- 前田ふむ ...自由詩16*06-8-23
探しもの_- 服部 剛自由詩16*06-8-22
生き方に迷う- ぽえむ君自由詩6*06-8-22
*流れる星のさーかす_13*- かおる自由詩5*06-8-22
「痒み止め」- 服部 剛自由詩6*06-8-22
鳥のうた- 千波 一 ...自由詩17*06-8-22
「空色の手紙」_〜蝉の伝言〜_- 服部 剛自由詩10*06-8-22
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イベリコ豚- 水在らあ ...自由詩39+*06-8-22
小径の人- 藤原有絵自由詩7*06-8-22
もう戻らない- 山崎 風 ...自由詩406-8-22
The_Lady_of_Shallot_/序章- atsuchan69自由詩4*06-8-22
ハッカ水- 水在らあ ...自由詩25*06-8-22
_そこかしこ- るるりら自由詩1006-8-22
次の季節へ- ぽえむ君自由詩14*06-8-21
海の匂い- 千波 一 ...自由詩18*06-8-21
なつななごうめ- さくらほ自由詩12*06-8-21
青空に恋して- まどろむ ...自由詩6*06-8-21
逆光の巨人- まどろむ ...自由詩5*06-8-21
悲しみも喜びも- ぽえむ君自由詩5*06-8-21
ジャンク- 藤原有絵自由詩6*06-8-21
小さな命- ajisai自由詩3*06-8-20
愛するものへ詩いたい- Lucy.M.千 ...自由詩206-8-20

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