雨で頭も体も重いから

今日は一日眠って過ごそう



ピンクのタオルケットを

頭から全身被ったら

まるでピンク色のさなぎの様

中から見る色もピンク一色



 ....
雷鳴が轟き滝の様に雨が流れる深夜

その子はこの世に産声を上げた

喜ぶ父親や親族もなく

母親もこの子を産み落とすと

力尽きてなくなってしまった

この子は一人ぼっちでこの世に ....
ずれ出した世界に身を潜めて
静かに世界を見つめる

少しずつ
凍てついた世界が溶け出して
流れ込んでくる

気持ち悪い
いつの間にか汗にまみれて
平穏は消える

湿度は腐食する
 ....
風が みえる。

小麦畑が 風の かたちに
なぞられて ゆく・・・

{金色=こんじき}の波は
ささやいて いたのに

なぜ、 わたしは
ささやかなかったのだろう 君に・・・
愛を ....
 実年齢と見た目のギャップは――郷ひろみほどじゃないし、もちろん彼よりずっと年下ではあるが――僕はあきらかに自分と同世代の者たちに比べて若い。また日々大酒を呑み、煙草も一箱以上吸っている。精神状態はと .... 彼女は二度、嘔吐して、蒼茫とした死者の距離を巡る。
傍にいる三毛猫は、
笑っているテレビを見つめて、溜息をつきながら。
(イラクから自衛隊が撤退するそうだね。
(おばあちゃんはね―。戦争は大嫌 ....
夏の夜に
いくつもの太陽を揺らすひまわり達 
仕事帰りの疲れた男に 

 わさ わさ わさ わさ 

大きい緑の手のひらを振る 

日々の職場では 
密かな善意を誤解され 

  ....
何もない

私の中には何もない



かつて私の中にあったもの

一体何処へ消えてしまったのか

どうして失くしてしまったのだろう

あんなに大事なものだったのに

私の ....
?.

あなたを
あなたのすてきなところを

一日
大切にする

あなたを
あなたの汚れたところを

裏返して
日に透かしてみると
おかしな影ができるから
その影に指で ....
バックする車に轢かれて
空が青いと知ったのよ
それから
しわしわのブルドッグがやってきた

ぱっくり割れた空から
ぽたぽた
青いのが降ってくると思ったのね
息をしながらふたりで待ってた ....
あなたは手慰みの指先で
わたしの身体をくるくる回す
言いなりになんかならない
と思ってはみても
あなたにだけは嫌われたくなくて
股関節の痛みをこらえ
アンディオールのポーズを取る
(わた ....
 正直者はバカを見る世の中
 それでも自分に嘘をつきたくないのだが

 蜘蛛の巣のように張り巡らされた友人関係
 一人をたてれば一人がくさる
 本当のことを話せば諍いがおこる
 修羅場はま ....
部屋の中で物思いに耽り
外で鳴る虫の音を聞きながら
ふと想うことを書き記し始める

書くそばから
一匹の蝿が
頭の後ろで勢いよく飛び回る

ブンブン
ブンブン ブンブン
ブンブン
 ....
儚い季節/ つかの間の恋

血の滲んだ口元の傷に、
水色のハンカチをあてながら
秋の風/ さまよう校舎の屋上
「君とふたり〜蝶々になって

君が舐めてくれた/ その傷
愛の痛みを知らな ....
渋谷の空はだだっ広い
渋谷の海もなお広い
個人主義の帆をかかげ
ここでは皆異邦人
陸の国家に飽き飽きし
各々独立したのとさ

ちょこっと貿易しませんか?
一日だけでもいいのでね
そん ....
はじめまして
しょっかくもどきです
むしのあたまにはないけれど
さんねんめになります
ネコをみるのがとくいです
どこまでつづいているのか
ときどきふしぎになります
こんなわたしですが
 ....
ぎしぎしと影の中から

不気味な音が聴こえる



何かが私の中で芽生えようとする

予兆なのだろうか



私は闇に引きずり込まれたくはない

光の中に在り続けたいん ....
{引用=



その触感に硝子は濡れ
窓の向こうに季節の音が訪れた
川と海がきらめきの水に重なり
遠いそこにも
二人だけの神話は秘められている



 胸のなかの声 腕のなかの ....
夕闇の
あの色が好きです
切なさをひとつぶ
いとおしさを一粒
弄んでは
つぶすたびに
広がってゆく葡萄色

甘いあまいのは
街の匂い
あなたとはぐれた
秋の匂い

五 ....
果てが薄闇にかすむ一本道
日が昇れば
僕は人を殺しに出かけていく

私が売るものは
身体ではなく情報なのよ

凛とした横顔
足首の清々しい青
彼女はコールガール
僕のたった一人の ....
雨の降る夜の路地裏を 
酔っ払いの男は一人
鼻歌交じりに 
傘も差さずに歩く  
涙色の音符を背後に振り撒いて

雨は降り続き 
路上に散らばった音符は濡れて 
よろけた男の後ろ姿は  ....
入道雲の夏をして
暑い{ルビ思い出=おもいで}した後に
夕焼け空の秋をして
心も揺れる紅葉する

冷たい雪の冬をする
寒い{ルビ思い出=おもいで}する前に
赤いトンボの秋をして
心も揺 ....
 茜空が僕達を照らしてる
 きれいなオレンジ色に映るボールを
 投げては受け
 受けては投げ
 
 弟と家の前の路地で
 夜の帳が降りるまで
 キャッチボールをしていた

 やがて味 ....
パソコンが
空っぽの箱に見えてしまったら 
部屋の明かりを消して 
Tom Waits の「GRAPEFRUIT MOON」を流そう 

グラスに入れたぶどう酒を{ルビ喉=のど}に流せば 
 ....
渋茶と一緒に供する三時のおやつ

羊羹が出てくるとなんとなく胸が痛んだ

歯の裏に引っ付いてくる粘着性
苦みを感じてしまう程の甘さ
綿々と続く伝統の重さ
洋菓子が醸し出す空気たっぷり ....
遠くに見える軒先の明かりは
線香花火の様に見えました
それは小さく {ルビ朱=あか}く
瞬きをする度に{ルビ滲=にじ}んで
まるで線香花火の様でした

どこかで歌う声は{ルビ囁=ささや}き ....
タイトルだけ見たら、危ないですが、

記憶喪失の話ではなく、
酒乱事件の話でもなく。

さて、本題。

「わたしは詩を書きます。」

ここでいう「詩」という言葉の定義につい ....
隣の空から降ってくる
それをわたしは見ていたよ

苦しくて眠れないのか
眠れなくて苦しいのか
孤独な人は羊を愛して

柵を越えて
すぐに行ってしまう
次々に飛び越えて
風に乗って
 ....
会社


会社の顔を汚すなと
上司に言われた
僕に顔は

いらない





未来


40年後の
僕の顔
今のこころが作り出す





レジェ

 ....
嫌な夢を見た

意識がぼんやりして現実へ戻ろうとする

でも頭も体も重くて動けない

また眠りの世界へと渡る



そしてまた嫌な夢を見る

何度となく繰り返し繰り返し悪夢は ....
こめさんのおすすめリスト(5567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ピンクのさなぎ- ajisai自由詩9*06-9-20
一人ぼっちじゃない- ajisai自由詩3*06-9-20
森は枯れる事を知っている- プル式携帯写真+ ...3*06-9-20
小麦畑に咲いた星- Lucy.M.千 ...自由詩6*06-9-20
天然の産物- atsuchan69散文(批評 ...3*06-9-20
遠い手__デッサン- 前田ふむ ...自由詩14*06-9-19
ひまわり仏_- 服部 剛自由詩17*06-9-19
空虚- ajisai自由詩4*06-9-19
あなた- 水在らあ ...自由詩76+*06-9-19
巻き戻し/再生- アサリナ自由詩6*06-9-19
ラヴなステーショナリー_その2- 恋月 ぴ ...自由詩21*06-9-18
嘘でもいい- 山崎 風 ...自由詩406-9-18
九月の蝿がうるさくて- ぽえむ君自由詩5*06-9-18
僕が奪った人形- atsuchan69自由詩6*06-9-18
水先案内人の言葉- 蝶子自由詩7*06-9-18
ファザー・グース(5)- たもつ自由詩22*06-9-18
ソーラーパワー- ajisai自由詩3*06-9-18
秋は- まどろむ ...自由詩5*06-9-18
葡萄色の- Rin K自由詩35*06-9-18
ナイトウォーカー- 藤原有絵自由詩6*06-9-18
雨の夜_- 服部 剛未詩・独白10*06-9-18
紅葉する- ぽえむ君自由詩9*06-9-17
キャッチボール- 山崎 風 ...自由詩806-9-17
恋文_〜Tom_Waits_を聞きながら〜_- 服部 剛未詩・独白7*06-9-17
*羊羹の裏*- かおる自由詩8*06-9-17
思い出の街には犬が笑う- プル式自由詩8*06-9-16
■わたしは誰だろう。- 千波 一 ...散文(批評 ...12*06-9-16
孤独な羊- アサリナ自由詩8*06-9-16
顔_その3- 恋月 ぴ ...自由詩14*06-9-16
逃れられない夢- ajisai自由詩3*06-9-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186