活字に移すと格調高くなる情報
迷ったら日蓮御書に聞く
葉ッパ決メルより古来瞑想の偉大
完全な暗闇のなかにいる以外
孤独はそのふりをしているだけだ
天井の模様がうっすらとなにかを象徴している
こうやって天井を見つめていても
そこに孤独はカケラもなかった
思考 ....
甘いミルクのような霧が晴れたら
どこまでも緑のじゅうたんが広がっている
空は晴れていたのになぜあれほどの霧が立ち
僕はあなたを見失ったと錯覚していたのか
光が差すと霧はシフォンのドレスのよ ....
学校の帰りに、風の音に耳を澄ませる。
街の喧騒も、誰かの話し声も、全てがどこか遠い。
肌を撫ぜる風が愛しくて、空を仰いだ。
昼と夜の間。青と朱が交じる。
雲は、一つも浮かんでいない。
太 ....
覚えてないよね
いきなり夜泣きして
いきなりおしっこ
いきなり高熱だして
いきないお寝んね
こっちの都合なんて
全くお構いなし
幼稚園に入る前にすでに家出娘
一日デパー ....
足の裏に眼があって地脈甞めてみる
宙空にシャガ爛れ咲き
空が青いので白塗りしたい
心に というより
胸の辺りでいわれのない
嫌な空気を感じたら
それはきっと
取り越し苦労じゃ済まされなくて
見なければいいものを
そうだね
そんな自分も嫌にな ....
魔法なんかじゃないよ
君はそっけない顔をして言う
そのきれいな指先で操られて
形を変えていくものを茫然として見つめ
そんなしなやかな指裁きはできないと
溜め息を吐く
魔法の呪文は ....
食器を綺麗に洗っていた
昨日はカレーだったから
鼻歌なんかも歌えずに
一生懸命洗っていた
通り掛かった老人に
相変わらずですねと笑われた
別に何か言い返すでもなく
ええ良いお天気でと微笑んだ
....
忘れたフリが上手くなったでしょ?
付かず離れずが好きなフリして
本当は近付いた後の別れが恐かったりするし
曖昧な態度はお手の物だけど
時にはハッキリ心のうちを吐き出したいよ
....
何じろじろ見てやがるんだい。
ねえちゃん俺の顔知ってるかい。
逃げなくてもいいじゃねぇか。
ここであったのも何かの縁だから
少し、爺の愚痴聞いてくれよ。
すこし臭いか?
ジャっ 少し離れて ....
木造の家。
年老いた梁がぱきりと声をあげる。
見上げると其処には長い年月を経た木目としみ。
ぼんやりと眺めているとまたぱきりと鳴った。
そうかこれは、
....
火の星が地球に災いをもたらすと
最初に口にした男の軽薄
蟻の長い行進を眺めて
奴隷制度に思い至る男の明察
エレベータをおりてエントランスホールを抜けると
都市計画に完全に準拠した景観が広 ....
小鳥らで華やぐ樹木美しい
霧の中で体が七色に輝いている
光波・音波そのものロックする
私達はいつだって独りで。
けれどどんな時でも、一人で在った事なんて一度もなくて。
気が付けば隣に、前に、
時には後ろに、誰かが立っていて。
....
宇宙からひとりごとが消えてゆく
ひとがじぶんと話をしなくなってゆく
じぶんとは外部の統括者なのだろうか
こころの統括者なのだろうか
宇宙からひとりごとが消えてゆく
そ ....
一
筆を持つ腕の無い僕は
口で絵筆をくわえ
カンバスに向かって
朱色を引いた
引いた朱色赤は次第に濃くなり
カンバスの中央で丸くなった
カンバスの下には申し訳 ....
今年最後の海を
あなたと見られたらよかったのに
秋が死んでいく
波音にはさまれて一秒ごとに
振り返るばかりの悲しい日々を
忘れるのに何年もかかるだろう
人と人が出会いそして別れるという ....
二人の思い出が
ぼやけていく
握った手が
離れた速度で
君からの手紙は
まだ引き出しの中
揺れる日溜まり
あの日の歌を口ずさむ
望んでも戻らない
手紙を読み直すことは ....
http://plaza.rakuten.co.jp/jiuchan/diary/200803020001/
会社の机に置いてあったもの
“私がします”
“おかげさま”
の二つに私は心 ....
気が付くと音が止んでいた
いつもより時間が経つのが
早い気がする
雨はもう上がっていて
日はまだ差さないけれど
射し込む予感はあった
燃やされる堆積物に
湿った身体をそっと寄せる
釣り ....
心臓の安全ピン抜き 投げつけた
鉛とかし空に流して偏頭痛
空を折りたたむ俺の意図どおり
ご一家のお写真に黒焦げの戦死体
小学三年までと二十代後半を東京で暮らした
いまも出張で月にいちどは東京にゆく
きょうは機械の立ち合いで東京だった
加工テストが順調だったので
そこの社長に言ってちょっと散歩に出る
狭い道に風 ....
人の言葉を話さないと
人間あつかいされない
じっと警戒して息をひそめていると
けもののように狩りだされる
人ならば人の言葉を話してみろと
けだものの牙が服の下で闇を集める
それは罠になり穴 ....
無数の命の灯が
煌めき、瞬き
生まれては、消えてゆく。
それら一つ一つに想いは在って、
それら一つ一つに望みが有る。
愛されたいだとか、認めら ....
海のビタミン吸い込んで
さざなみに抱かれたいの
君が新しいワンピースを着て
ベランダで僕を見てる
ピアノを海に投げ込んで
遠い世界に歌を贈ろう
今年初めての海を
あなたと見られて良か ....
好きだよと簡単に言えぬ関係は
やさしいけれど温もりがない
触れたいと思った事は罪ですか
伸びたこの手は空を掴んで
笑いたい時に限って一人きり
部屋に響いたコメディーキネマ
ファッション雑誌広げて
棒つきのキャンディー舐める
あたしのとこに来てよ
許せない嘘はこれ以上つきません
周りをぐるりと見渡したところで
騒がしいイベントが矢継ぎ早
....
リズムのはざ間に踊りの明星見て
左腕の腕章に滲むメランコリー
火星の砂漠に蜃気楼の立つ
伎楽面 浮かぶ部屋に黒板がある
宙から糸を引くように
いくつもの魂が
みちびかれてゆき
草むらのコオロギもまた
静かに時を止めた
ゆっくりと過ぎてゆく僕の時間も
に包まれて
黄金の金糸に引かれてゆく
冷え ....
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