ぼくは一般人
どこの世界も奇異に見えるが、
見る自分もまた奇異
今日もまた
朝の散歩をしていると
詩人に出会いました
その詩人は
詩人でありながら
気持ちに言葉は ....
日本から3時間半、高度に慣れた躰は世界初の時速431キロの風景に晒される。南京ロードに花吹雪は散らない。圧倒的な人ごみが蹴散らす埃が舞う。暗躍するのはスパイではなくスリばかり。資本主義の国で引 ....
ぼくは詩人
失うものがあるということは
それだけ
生み出してきたということ
今日もまた
朝の散歩をしていると
詩に出会いました
失うものがあるということは
それだけ ....
ぼくは詩人
動けないことと
動かないことは
まったく別なこと
今日もまた
朝の散歩をしていると
防風林に出会いました
均等に並べられた
その杉の木は
まっすぐ
空の ....
海岸に赤い花が咲いていた。
木に咲いていたので
珍しく思い聞いたら
デイゴの花だと言った。
母の日にカーネーションを
買ったら喜んだ。
ついでに活けたら
上手に活けられたね、と言った ....
ただでさえ愛おしくて
死にそうなくらい
壊したくなる寝顔
あの時も あの時も
いつもいつも
てにはいらなかった
隣にはいられなかった
ただでさえこわれもののように
指を触れることさえで ....
ほころんだ心
うずくまりひざを抱える
ぼんやりした朝焼け
僕の目は光る
とりとめのない会話
かみ合わない話
意味のない詩を
意味ある詩に変換する作業
こ ....
やぁ みなさん元気ですか?
失恋しちゃいました
もうあきらめると言われました
悲しいです
胸が張り裂けそうです
悲しくても涙はでません
男ですから
ただ
自 ....
こうもりの羽を背中に乗せて
黒くなかった?それの形は?
本当にとがっていた?
間違いなく黒い?
だってそうだろう
あの子は間違いなく白いワンピースの似合う
両手に抱えきれないくらいのハート ....
ぼくは詩人
希望があるから
疲れても大丈夫
今日もまた
朝の散歩をしていると
芸術家たちに出会いました
写真家は
重いカメラを両手で抱きかかえながら
気力で風景を撮りつ ....
疑惑が影のように付き纏い
例え太陽が不実の濡れ衣を押しつけようとも
もはや私は何も云うまい
風のように草原を渡り
波のように寄せて行く
無口な一つの現象のように
ただ行動のみで
わた ....
自動車学校に通っている。
そこで誘発事故という単語を耳にした。
例えば、自分は曲がらないのにウインカーを点灯して相手の車に追突された。
これはもちろん相手にも責任はあるが、相手が突っ込んでく ....
幸せの定義は人それぞれだから、すべての人に該当するとは思わない。
けれどすべての生物は不快を避け快の状態に身を置こうとする。
俺にとっての幸せは自分の身が快の状態に置かれていることだ。
そん ....
もしこの世に愛が無かったら
何とも味気ない世界であったろう
もしこの世に性が無かったら
皆が生きて行く希望がないだろう
子孫繁栄の為に
交尾をして遺伝子を組換える
そして新しい環境に適 ....
生き様を考え
自然の中に溶け込み
あるいは
人のぬくもり抱かれて
限りある人生に
明かりを見つけよう
言霊という手段を使って
あらゆる物に命を吹き込む
それは尊い ....
雨の
始めの
ひと粒
ふた粒
私だけに
与えられた
もののように
この頬を濡らす
あなたの指先に
近い温度で
おお!肉よ こんなに好きなのに どこへいく〜!
かたく編みこまれた織物を 気の遠くなるような深呼吸とともに ゆっくりとほぐしてはゆけないだろうか ....
ぼくは詩人
存在というものが存在する限り
無もまた存在する
今日もまた
朝の散歩をしていると
不思議なものに出会いました
光のような
ガスのような
音のような
何 ....
毎日夢をみる
毎日生活がある
しがらみの世の中で
心のベクトルは乱反射
ニュースでは連日
悲しい事件ばかり
川のほとりに咲く花は
なにも知らずか知ってのことか ....
詩人はロマンチストでなくてはならない
詩人は飢えているのが良い
詩人は孤高を貫くべきかもしれない
詩人は言葉に剣を隠し持っている
詩人は無口だけど饒舌な筆力が必要である
....
ぼくは詩人
当たり前の中に
幸福を見つけられれば
それは本当の幸福
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女と母親に出会いました
手をつなぎ
初夏の暖かい光の中で
何を ....
それは言葉にならない思いであった
母は母であった
息子は息子であった
いずれは離れ離れになる定めだった
『ふたりは生き別れる』
それは別段、不幸なことでもなく
いつまでも悔恨に捕らわれるこ ....
真紅の夜が僕を包む
寂しがり屋のぼくは
たくさんの友人を作ることで
まぎわらせると思ってた
願いは叶ったが
人間関係のジャングルで
疲れ果てた
みんなバラバ ....
夜が冷めて露が散って
あなたはわたしにひどいことをした
ねえどうしてあんなことをしたの
今は夜で今日は雨でもうすぐ梅雨みたいな中途半端な季節で、特に虫の音が聴こえるわけでもなし、鳥のささやか ....
明日を切る風のはさみ
張りつめた曲線の中の真っ青な空の
弾け飛ぶツバメの血染めの汗の
かたわらの黄色い太陽のプロミネンスの
ちょうど消え入るあたりに響く音影の
ピアノ線の束の太い声の
押し ....
ぼくは詩人
自分の中にいる自分を
表現することが
どんなことよりも
難しいのかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
詩人に出会いました
ぼくは詩人
詩 ....
こんな雨の夜に
あなたがいないのは何故でしょう
暗闇の中
雨に打たれて
温もりを忘れてしまいそう
あなたは眠りの世界で
艶やかなネオンが灯る
....
風邪を引き
お客様に移らないように
なるべく話はしない
さとらせない。隠密に。
疲れた体に
一杯の酒
体に沁み通る
無常だ。三味の音。
来週は解放の時
家に一人っきりだ
....
霧のよな春雨降りて我思う
愛しき人よ眠りから覚めよ
限りある生命の熱感じれば
異国で夜を過ごせし友よ
海外 ....
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