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電車のおとが絶えたころ
ひとりで眠っている
わたしは砂になり、シーツのうえにさらさら
零れていく
ラピスラズリの砂です。

あの人の声とともに
ゆめがせなかに打ち寄せて
やわやわと脚に ....
雨が止んだら 
この小さな島を出よう

雨が止んだら
引き潮の今 この瞬間から 過去の陸を心で強く強くするんだ

雨が止んだら
娘の湿った日記を もう涙で湿らすことのないよう 前へ前へ進 ....
  
「はい」その一


はい!はい!はい!はい!はい!

はいは一回!


{引用=はい}



「はい」その二


はい、はい、

はいは一回!


{引 ....
寝る前はハッピーエンドだった そうだ アフリカへ行こう!!

そう言って父が
長年勤めていた会社を依願退職したのは
定年への秒読みが開始された
梅雨の明けきれない
じめじめした蒸し暑い日だった
それ以来
キッチンに ....
ポプラが空を掴む
悲しみにざわめきながら
母の袖を引く幼子のように

風の指先がかき分ける
激しく 優しく
トランスする巨人たち

幾千万の囁き
言の葉は巻貝を廻る
古の涙から ....
コーヒーを飲んでいると
窓に伝書鳩が降りてきた
うん? 私に宛てて?
指にパン屑を乗せて差し出すと
小さな嘴でせわしく啄ばんでくる
ふふ 可愛いやつ
光沢のある胸を撫でてやると
クク ....
ウハって

穴をのぞいて

エって

みあげたら空
「夕凪」

遠い昔
粉々になった水平線が
白い海鳥に姿をかえました

白い海鳥の
さいごの羽ばたきで
のばされた夕凪で
ひきよせられる
白い骨



「内緒」

わたし ....
私はアメンボに追突され
母の事が分からなくなった
月からやって来たのか
地球の中で私によって排出されたのかさえ
全知全能の眼球は答えてくれない
ひたすら潤むばかり

コーナーを何度曲がっ ....
わざと誤爆している女がいる 第二ボタンたくさん用意している ひたひたと
ありったけの水を吸い上げ
あおく 
あかく
丸く
咲く

装飾花は結実しない
ただ
水をひたらせる

小雨
大雨
さみだれ
にわか雨
夕立ち
根拠のない憂鬱 ....
自分へのご褒美で太る 雨が硝子を 舐めるので
時間すら 舐めまわすので
歩くことの意味や 進むことの意味も舐めるので
この世界には もう 紫陽花しかありません

飴細工のように 雨に舐められて
窓の向こう ....
後悔しそうないろ
夕焼けのいろ

朝から今までを
リセットしていいかな

昨日のあやまち
庭にうめて
明日きれいな花になる

空は捨てられた
想いのかたちの
雲でいっぱいだよ
 ....
今回は作品をお読みいただき有難うございます。
今後の作品(企画.投稿)の参考に致したく
以下のアンケートにご協力くださいますよう
お願い申し上げます。

1.今回の作品を何でお知りになりまし ....
ねこのまねした石をみつけて

いしのまねして
ねころんで

こかげからとかげがでてきて
たんかきって

マッチすって
ランプこすって
さっぱり
魔法はさびてて

そうだ
ソーダ
のもう
 
手をつなごうか

心をつなごうか


ねっ



 
神様がいたりいなかったりする おとなになってもわからないことがある トウキビの葉がゆれている
昨夜の雨に濡れたまま
まだ膝くらいの高さだが
すぐに背丈ほどにもなるだろう

トウキビはうまい だが
そんなに食べたいとは思わない
年に一度も食べられれば十分だ ....
ポーチュラカって なんだか いいよね 
ポーレシカポーレ みたいで さあ
ポーチュラカって 日照りに強い花だよね
ポーレシカポーレ は ロシアだけどさ

沖縄って なんだか いいよね ....
余計な一言が面白いと思っていらっしゃる 子供が
60過ぎのじいさんを
飼いたいと言い出した
おまえにちゃんと
世話が出来るのかと
聞くと
餌はやるし
毎日散歩にも
連れていくと言うので
妻とも相談し
まあ、一匹ぐらい飼っ ....
どこからが空なんだろうって考えてみると
手を伸ばせば触れられる気がした

鳥みたいに自由になりたいって思うと
空が果てしなく高く感じた


境界線はないのに
空も飛べないなんて思い込ん ....
可憐だったり清楚だったり 或いはとぐろを巻いて見せたりする君の中の花が好き
薄紅色だったり萌黄色だったり 或いは血を流したり

君の六十兆の細胞の隅々まで僕を行き渡らせたいのだ 君がどこにも逃げ ....
みつめあって
死んで
いきかえって
みつめる
なんども
おんなじに
すりへって

どうしようもなく
さびしかった
それだけで
ひとを
好くことができた

あんなに
穴 ....
うすずみ色の
やわらかな蓋を
かぶせられた街で
こまやかな水に
しっとりと懐かれて
わたしの内側は
ほんのり熱を帯びる

うすずみ色の
やわらかな蓋の裏に
みっしり結露した水玉 ....
口下手で悩んでいた、僕は 
ある日突然、目の前にいる人が 
?の文字を秘めている 
黒い人影に視えてきた 

その人の瞳の奥にある  
不思議を求め 
些細な一つの質問で 
もしも、口 ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6077)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 凍湖(と ...自由詩313-7-1
雨が止んだら_(椎名_誠より続編・敬意を込め)- 朝焼彩茜 ...自由詩713-7-1
「はい」三編- 殿上 童自由詩14*13-7-1
寝る前はハッピーエンドだった- 北大路京 ...自由詩913-6-30
アフリカ- 佐東自由詩12*13-6-27
風と踊るもの- ただのみ ...自由詩19*13-6-26
風と共に去りぬ- 壮佑自由詩17*13-6-26
カロやかに加えるように文字をかいてみる_ - 阿ト理恵自由詩11*13-6-26
引き潮/あとさき- 佐東自由詩12*13-6-26
拡散と収束__そのイメージは撒き散らされて- 間村長自由詩213-6-26
わざと誤爆している女がいる- 北大路京 ...自由詩513-6-25
第二ボタンたくさん用意している- 北大路京 ...自由詩513-6-25
水の器- そらの珊 ...自由詩17*13-6-25
自分へのご褒美で太る- 北大路京 ...自由詩513-6-24
紫陽花と砂糖菓子の関係- るるりら自由詩26*13-6-24
夕焼けさかな雲- 朧月自由詩213-6-24
現代詩アンケート- 左屋百色自由詩4+*13-6-24
きみとはねむるまえにおもいうかべることがおなじだった - 阿ト理恵自由詩9*13-6-24
ねっ- 殿上 童自由詩18*13-6-23
神様がいたりいなかったりする- 北大路京 ...自由詩1013-6-23
おとなになってもわからないことがある- 北大路京 ...自由詩513-6-23
とうきび- ただのみ ...自由詩20*13-6-23
そしらぬ風- るるりら自由詩13*13-6-23
余計な一言が面白いと思っていらっしゃる- 北大路京 ...自由詩1613-6-22
ペットを飼う- 花形新次自由詩313-6-22
境界線- 中村 く ...自由詩3*13-6-22
君の中の花- 梅昆布茶自由詩713-6-22
いなくなった- はるな自由詩313-6-22
水の季節- nonya自由詩22*13-6-22
質問箱- 服部 剛自由詩613-6-21

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