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テレビの台に、よじ登り
画面の前で「おかあさんといっしょ」を
見ていた3才の周が

  ぴょ―――ん

次の瞬間、ケガの防止に備え
台の下にずらしておいた、ソファが
後ろに飛んだちっこ ....
途上の果てに途上が永遠に続く程

過程こそ命だったりするのかもしれない

結果の全てを錆びれた勲章のように刹那の時代に留め

天へ行く虫の息を深呼吸の懐の泉 澄む結びに憧憬の界

今を ....
サラリーマンが命を担保に金を借り
建てた家々の集落
書割のような中流階級
文化を支えたピアノ

音の断片が集落の中を
誇らしげに 恥ずかしげに
歩いていたのは何時のころだったか

口 ....
ほめてもらうって
うれしいね

ほめられ慣れない私だから
顔のつくりに困るけど
足が三センチ浮いてます

私も見つけようかな
あなたのいいところ

困った顔と
浮いたからだで
恋愛は儚いものだけど
人間の感情を
いとも簡単に動かしてしまう
恐ろしい恐ろしい怪物である

私は幸せな失恋をした
自分のための失恋だ
たいていは
洗面所に置いてある
プラスチックの小さなコップだ
うっかり注ぎ過ぎると
すぐに溢れてしまう

もちろん
茶碗や湯飲みでもあるけれど
哀しいくらい量産品だから
いつ取り ....
{ルビ九十九=つづら}に折られた時の束ね
行きつ戻りつ
差し挟まれた幾つもの文から萌えて
息吹く面影がある

月が像を失い
奔放な青と黄が眼裏を揺らす夜に
散り積もった悲色の花びらから
 ....
庭の片隅にある金柑の木
棘の生えた枝の先に
その日もイモムシがいる

太い緑色の胴に
胸には眼の黒丸
突っつくとオレンジの角が
にゅーっと
その日もイモムシがいる

イモムシはじっ ....
大昔からそうだったように
この先もずっとこうなんだろうと思う
物語にはただアダムとイブと蛇と林檎が出てくればよい
要素はそれで全部足り ....
朝は難解である
アスファルトの奇異な色彩
人気のない誇張された静寂
待合室は不自然に明るく人を拒む
僕は始発電車に乗ろうと
駅のホームに立っているが
朝は難解である
時間は動 ....
妻からは
しばしば
無責任!となじられるので
とんでもない事件を起こしても
責任能力の有無が
焦点になるのではないかと
期待してはいるんですが

そう言うことではない?
違いますか? ....
私を吐き出し
それを紡ぐ毎日のような
繰り返し繰り返し
季節と同じように
私もあおあおしてきて
めきめきにょきにょき
新しい私が
生えてきたらいいのに
そうはいかない
それでもじっと ....
こまかくなったからだに紐をつけてつめたい夜へ引きずります
もうすこし(もうすこし)ときこえる 声も引きずって
耳だったところ、爪だったところ、肝臓だったところ
ところどころにみえている
肌 ....


僕の青

君は
どこをとっても
なにをたべても
いなくなっても

君は僕の青なんだ

僕の涙を分けよう
僕の青だもの
僕の血を分けよう
僕の青だもの
僕の印 ....
絵本をかくひとの
胸のなかで
小さな女の子と男の子が
住んでいるとおもう

絵本をよんだひとの胸のなかでも
小さな女の子と男の子がうまれてゆくんだとおもう

そして
そのひとがしんで ....
夏でも冬でも昼飯はこれが良い
薬味ネギに
わさびを効かせた付け汁で泳がせ
一気にすすり込む

長く伸びたまま食道を抜けることなど
所詮無理な話 かたまって
食道の途中で速度を緩めた
 ....
チェルノブイリの廃屋を棲み家としているウサギコウモリは
汚染された虫を食べ続けたため
今日もキラキラと放射線をはなって飛んでいく
立ち入り禁止区域の放置された井戸から自然のサイクルは断ち ....
春の野が眩しい訳をおしえてあげようと

詩人がわたしを野に手招く5月

青い空 白い風 豊かな瞳のような草花

春を思うがまま口ずさむわたしに、詩人はウインクひとつくれて、一 ....
だれも私をほめてくれない
君は言うけど

生きていてくれてありがとう
そう思う

伝えればいいのかもしれない
でも
言えそうにないから
部屋を出られずにいる



えぇ、ご指摘の通り、これはシベリアンステップの凍土に眠る名もなき独逸の冒険家が手首に巻いていたスカァフです。それはさておき私の話をまずお聞きなさい。





一小節、まだ ....
 
わたしらしいわたしがいるらしい

わたしらしくないわたしもいるらしい

わたしは、どちらも知らないけれど



 
はき古した靴を空に放って風を聴く

はだかの馬が雲となって駈ける野に花をさがす

ひかりを混ぜ合わせていろをつくる
まだ名前のないいろを

いつももちあるいている心のスケッチブックに
 ....
1km四方のプールの真ん中で
溺れたふりをしている男
水深はせいぜい膝小僧くらい
懸命すぎるバタ足で
足の親指の生爪を剥がしたのは
まったくの誤算だった

プールサイドのデッキチェア ....
どんなに痛いことだろう

わたしにすらこの街は、こんなにも冷たいのに

ましてやお前は、その土に、身を突き刺しているのだから


身を万力で締め付けられて、どこにも逃げられぬお前に  ....
ひとりでダンス?
いいえ
風がわたしのパートナー
わたしを見つめてください
あの方の姿が
見えてくるでしょう

わたしは木
いいえ
わたしは奇異です奇行です
見えない何かを
可視 ....
魚肉ソーセージを喉に詰まらせてひっくり返ってる猫の屍骸を公園で見た。誰だこんな酷いことをしたのは。クマのヘンドリックはぼくの隣にきてペットボトルの水を飲みながら言った。そして飲み残したペットボ .... どうして
アスファルトで覆ったのでしょう
芽生えようとしていた希望が
誰にも知られず
死んでしてしまったら 
訪れた春は悲しむでしょうに
「グループ面接で隣になった子が
 めちゃくちゃ噛んでて
 おまけに声が小さくて
 もうホントにやばくてサ
 どうしようかと思ったけど
 心の中で、頑張れって応援するしかなかったサ」

今 ....
あなたが過ごしてきたハンドリング
私の大破

支払わない私に
あなたが取得する気分

たった一人
たった姉
たった6

ささくれた2を察知する
長い電話

水は上に置かれて
 ....
小さな手のひらで
メダカをすくう

私の手の中で
メダカは泳ぐ

水は少しずつ
私の手をこぼれ
やがて
あなたは動けない

愛は
どちらなんだろう

こぼれていくものと
 ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6077)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
父の祈り___- 服部 剛自由詩515-3-13
過程の空- 朝焼彩茜 ...自由詩12*15-3-13
ピアノの去った日に- イナエ自由詩16*15-3-13
三センチの希望- 朧月自由詩615-3-12
幸せな失恋- 無花果自由詩315-3-12
- nonya自由詩16*15-3-11
こぼれる- ただのみ ...自由詩18*15-3-11
幼虫- ……とあ ...自由詩9*15-3-11
砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているから- TAT自由詩415-3-11
難解な朝- 葉leaf自由詩215-3-11
責任能力- 花形新次自由詩315-3-10
紡ぐ私- 灰泥軽茶自由詩1415-3-10
つめたい夜へ- はるな自由詩415-3-10
- 瑞海自由詩3*15-3-10
子宝- 朧月自由詩815-3-10
年を取るとはこういうことかーざるそばー- イナエ自由詩15*15-3-10
あしあと- 月形半分 ...自由詩4*15-3-10
クローバー- 月形半分 ...自由詩5*15-3-10
ふたりだけの部屋- 朧月自由詩115-3-10
群像- 飯沼ふる ...自由詩5*15-3-9
知らない- 殿上 童自由詩16*15-3-9
- 梅昆布茶自由詩15*15-3-8
呪縛- nonya自由詩10*15-3-8
春とエレジー- 月形半分 ...自由詩6*15-3-8
ダンス- ただのみ ...自由詩15*15-3-7
渡る世間はクマばかり_- オダカズ ...自由詩2*15-3-7
舗装農道- イナエ自由詩13*15-3-7
星に願いを- そらの珊 ...自由詩12*15-3-6
夜のバス- nemaru自由詩2*15-3-6
メダカ- umineko自由詩9*15-3-6

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