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ちいさく頷きながら君が去ってゆく夢を見た
現実はそう変わらなくてなにもたくらみは仕掛けられてはいない

年老いた少女はいつも夢の花をアレンジメントしているのだろう
丘の上の孤独な愚か者はさらに ....
でかけよう わたしの異郷へ 
じぶんは たぶん たぶんに じぶん以外のひととおなじ ゆめをみる 
名もない木こり 漁師 だれともつながる 百年千年先の森 空 海
街にもあるかもしれない 東急ハン ....
味噌ラーメンには
ウィンナーとナスが入っていた
土曜日の昼餉に
私はシークァーサーの枝が
伸びに伸び
増えて行った葉も
揚羽蝶の幼虫に
大半は食われてしまったと
思い知らされた
コー ....
アフリカの仮面の下で夜が流れていた
どぶ川で切った足から火の霊が入ると
真っ赤なオタマジャクシが身動きできないほど
か細い血管を遡り小さな手足を生やして泡立った
新月と時計の針が向かい合う
 ....
{引用=   The Evening Prayer}


だんだんみじかくなる

{ルビ滴=しづく}よりも


もうきこえません


うけとつてく ....
朝が来たらしい

いつのまにか雨の調べは遠ざかり

ぼんやりと明るい
そして
うっすらと温かい

光が温かいのは
きっと誰かが決めたこと

光が遠ざかれば また
冷たい闇に抱か ....
 
潮の満ち引きのような周期性を伴って、人々の感情が私の周りに波となって渦巻く。

例えるなら、私は砂浜に転がっている無数の二枚貝の一つだ。
灰色の雲の群れが、草を食む野生馬の群れのように ....
【アカツメグサ】

なりやまないドアホン やぶれた怒号は
親を町ごと殺され震えていた少女のままの老人
おさなくして大人として生きざるをえなかった あなたが
私の玄関を激しく叩く音
 ....
煽り煽られ踊る火に
鳴りやまぬ枯木林の
奥の奥
紅蓮の幕は重なり揺れて
熾の{ルビ褥=しとね}はとろけてかたい
静かに 微かに 
波打つ青い心臓のよう
円くなって まどろむ
火蜥蜴は涼 ....
上空
2000メートルの光が
秋の和毛を
優しく見せて
少年はイマジン
食欲を刺激
恋心に揺れたり
野を駆けるインパラ
層積雲の宮殿には
権力持たない
一人の王がいて
王座はいつ ....
あげよう 甘い



鈍行は夜を
過去と
それ以外 に
わける

根のはえた
過去は
痺れ
いつか
わたしが
意味を捨てるまで
次の

まで



(甘 ....
そこらへんでいい連中が
そこらへんで手をうって
そこらへんで吹かし続ける
そこらへんの武勇伝
(ブユーデン、ブユーデン、レッツゴー)

誰かに言われた言葉を
誰かに教えられた道を
 ....
天使たちが持ち帰る新しい空気は
私の心をざわつかせる
古ぼけた家と埃まみれの家具
かび臭い部屋を吹き飛ばしてしまいたい
私もまだまだ若いつもりで
飛び出そうとしたら溝に落ちた
年老いてしま ....
不機嫌な顔を見る度に
私の中には灰が積もる
決して消えない黒い灰
怒鳴られる度に
風が吹く
押し殺した怒りの熱風が

出口のない憎しみが
私の心を蝕んでいく
私の手足は憎しみで動き
 ....
音楽が辺りを小刻みに震わせる時
からだが先に踊り出す人
静かなうねり 心地よい慣性
グラスの中のブランデーのように
心は 甘く揺らめいて


音楽が辺りを小刻みに震わせる時
暗い片隅に ....
いつも目にすると じっと眺めてしまうポスターがある

それは古い写真のポスターで

エンパイアーステートビルの建設当時の労働者たちの写真だ

高い高 ....
静かだなあ
今夜はなんとも静かだ
昨夜からの疼痛が
今は嘘のように収まって
気持ちも
まぁるく落ち着いて
こうして詩の言葉を綴る自分が居る
ちらっと記憶の奥を覗いてみたり
火照る身体を ....
綺麗事が
綺麗でしかなくてもいい
それが言えるのならいい
歩けるってことだから

立ち止まっている時
あたしとあなたの影が
揺れているのをただ見ていた

どんなに小さい一歩でも
止 ....
ある曇りの日の朝、公園の隅に穿たれたモグラ穴のようなものの中でおびただしい数の蜂が転がっている、それはみんな死んでいて艶を失くしている、いくつかのものはすでに炭化を始めている、木々の側で―木陰で、 .... 笑い声は好きじゃない
怒鳴り声も号泣も
演説も告発も
講壇やテーブルをガンガン叩くのも

古い写真の笑った顔が好きだ
どこかの いつかの 誰かさん

笑い声は好きじゃない
だけど幼子 ....
山中日記焼く音
か細い煙
空に垂れる



伝わり来るのは
誰かの声でしたか

ただただ
声は赦しを乞う

長い長い

秋になったから
蝉はいないんだよ

でもお父さん
じゃあ蝉はどこにいっちゃったの

突然青く染まった向日葵

わたしは季節をまたいでまで生きるのかしら

狂うくらい
狂うくらい
 ....
海は水平線を
鋭利なナイフのように突きつけてくる
想い出は残照の別称であり
水のように浸る憂愁である

夏が去り
海岸には打ち上げ花火の残骸が
寄せ来る波間に漂っている
{ルビ流離=さ ....
ガラス管のなかに生身をむりやりねじ込まれるみたいな感覚が長いこと続いていた、閉塞感なんて月並みな言葉で話しても良かったがいつだってそんなものに真実を語る力などない…そこら中をうろついてる、在りもののイ .... 未知へ
タクラマカン砂漠を越えて
間氷期のほそい水系が
稀有のしばりとなるあたり

雪豹の瞳 罅割れて凍る水晶体
天山山脈から崑崙山脈へと
迂回するいのちの循環 
毟り取られた緑の草原 ....
恋に落ちていく
姿を見ているうちに
恋に落ちて いった いった


まさかの真っ逆さま
すんなりと落ちて いった いった


周りは
「何がいいの?」
なんてリアクションだったけ ....
窓ガラスの向こう側 
ことばにもならない
届かない 届けられない想い
潤んで たえきれず 幾筋も
雨は伝う

窓ガラスの向こう側
すぐそこに 見えながら
越えられず 力尽きて
くずお ....
幸せになります
あーちゃんもね、って
何それ

今日ほど
私の二枚舌が
歯がゆかったことはない
私は

腕いっぱいに抱えた花を
思い切り
空へと投げ上げる

花は
みるみる ....
今日の午前三時
痛む肉を携えて
部屋の暗闇に沈んだまま
私はひたすら夜明けを待っていた

その時また
意識のふわりと広がり始め
頭上から垂直に響く
無数の秘やかな息遣いに
じぶんの息 ....
静寂は ひとしずくの海
見つけたときに失くした
永い 一瞬への気づき
目覚めの夢の面立ちのよう


雨と風のかすみ網
囚われていつまでも
九月はつめたい考えごと


ひとつの確固 ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6077)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猫に戻る日- 梅昆布茶自由詩1717-10-4
がうでぃでぃ- るるりら自由詩617-10-3
幻想的- 間村長自由詩817-9-30
アフリカの仮面の下で- ただのみ ...自由詩9*17-9-30
晩祷- 石村自由詩12*17-9-30
柘榴の国のお姫さま- そらの珊 ...自由詩13*17-9-29
閉じた貝と空気の接点- まーつん自由詩317-9-28
三大へんな植物名の花_(三篇からなるオムニバス)- るるりら自由詩6*17-9-28
サラマンダー- ただのみ ...自由詩15*17-9-27
我々の絵本- tem8744自由詩1*17-9-27
次の駅- はるな自由詩417-9-26
ソコラヘン- ホロウ・ ...自由詩3*17-9-25
新しい空気を吸いたい- 無限上昇 ...自由詩717-9-25
私は憎しみでできてる- 無限上昇 ...自由詩417-9-24
音楽が辺りを- ただのみ ...自由詩12*17-9-23
名もなき鼠のように- TAT自由詩617-9-23
ありがとう- ひだかた ...自由詩16*17-9-22
綺麗な影- 朧月自由詩217-9-21
目論んでいたんだろう―日の当たらない公園の一角で、ずっと。- ホロウ・ ...自由詩2*17-9-21
好き嫌い- ただのみ ...自由詩12*17-9-20
秋のカンダタ- tem8744自由詩3*17-9-20
_- 印あかり自由詩1017-9-19
海そして残照- 白島真自由詩16*17-9-19
あらかじめなにかが窒息している- ホロウ・ ...自由詩3*17-9-19
水系- 白島真自由詩13*17-9-18
ヘビーメンタル_- komasen333自由詩2*17-9-18
落涙- ただのみ ...自由詩5*17-9-18
象徴- umineko自由詩4*17-9-18
息遣い- ひだかた ...自由詩9*17-9-16
踏まれた絵具の朝- ただのみ ...自由詩8*17-9-16

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