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──わしが死んでも
  この時計は捨てんでくれよ

親父はよくそう言っていた
死んでから
それがたったひとつの
遺言らしきものだったと思い当たる

祖父がやっていた
はんこ屋の店先に ....
大輪の薔薇の下で咲く雑草に語りかける者のはいるのか

せいいっばいに花の姿を真似て見ても
日陰に生きる陰湿な風貌にふさわしい飾りからの残酷な香りは隠す事は出来ない

ひと葉 ふた言、言ってく ....
不思議なんて忘れていた頃 ときどき肩をたたかれる 遊ぼうよ あの頃のように
あんたはどうせ枠にはまれないさ だったらいっそ逸脱の限り 尽くしてみたらいかが?

なにも担保にならない 自分さえも  ....
普通の強さの雨降ってる

愛するひとが新聞を配ってる

雨に濡れないように祈ってる

普通の強さの雨降ってる


部屋を思い出す

人体模型を思い出す

服のかさなりを思い出 ....
すべては大概まるくはおさまらないものだ
三角や四角や多角形

角と角が紛争を起こす
まるになるまでには時間がかかる

ただたまたま角のままで素敵に嵌ってしまうと
それが基点になって
す ....
「昨日」という
ダストシュートに
投げ込まれた
ままの時間


グラスの底で
震えながら
死を
待っている羽虫


声も出さないシンガー ....
 
 
カモメが空を飛ぶ
カモメの目の中で
僕は溺れる
溺れる僕は
工事現場をつくる

工事現場で犬は遊ぶ
どうして産まれたのか
なんて、犬のことなど
人は気にしない

大 ....
ああ 地球には自然単位で
僕達を湿気と熱気で攻撃する為の
秘密組織みたいなものがあるのかもしれない
警察は何をやってるんだ

梅雨があんまりひどいと
そんな過激な思想にもなるよ
奴らは世 ....
「あいつどこ行ったんだろ」
「ずっとオニやってたもんな」
「怒って帰っちゃったんじゃないの」
「あいつヘンジンだからな」
「もうそろそろ帰ろうか」
「帰ろ」「帰ろ」
「それじゃ」「また ....
*壱*マダナイへの手紙

「あの猫の名前はマダナイっていうんだ」と、教えてくれた人がいた。
ああ うわさは聞いたことがある。
明治の文豪の家に 飼われていたという 噂だった。  ....
何故自ら受難者になる必要があるのか?
四度でも五度でも席を譲ればよいではないか!
そして今日は沢山の人を助けられてよかった、と
胸を張って夕焼けを見ればよいではないか!

満員電車の中
三 ....
いつか在る
火星の木々がそよぐように
火星の川がキラキラ光り流れるよう
今そこいる子どもたちが
我が星にて
笑顔で遊ぶ
火星のブランコ
火星の滑り台
火星のアスレチック
いつか訪れる ....
天国という名の池で
死を釣り上げる人がいる
町の猫たちは真夜中に駈けだし
虹色に輝く死を銜えるために
釣り人の周りに群がっている

僕の猫は平成十四年、夏
朝ごはんを残して
そのまま帰 ....
           電柱の先端で
          おらを見下ろし
  しわがれたドラ声でわめいている
          グロテスクな鴉
「半生を懺悔せよ」と言わんばかりだ

    ....
 なにかになる

 と願いながら、
 まな板の上に

 かみねんどが
 しろく しろく
 うずくまっていて。

 なに者にも
 なれないままに
 ただ 干乾びていく。
 ....
決して退屈なことではないのに
夜空の静寂は
孤独な人間の沈黙とも
全然違ったりする

恋をすることで
時間が過ぎてゆくのを忘れるとき
最近の彼女は欠伸をする
だから僕には
彼女の欠伸 ....
ふざけないでよね
わたしの目に見えないところに行くなんて
いったいどういうつもり?

そんな事で
あなたを心配するわけないでしょう
あなたが美化されるわけないでしょう

自 ....
欠けたカップを握る

懲りずに思い出していた

ちょっといいガテマラを買ったのに

ちょうどいい自販機で買った缶コーヒーを

彼はベランダで飲み干した

あの昼の滲みが窓にうつる
 ....
夏を告げる雨が降り
現代詩の季節到来。
その日、
男は自分の現代詩をファイルし
ある場所へ向かった。
バス停のベンチは腐り
座って待つ者は誰もいない。
空には何もない。
詩に結びつくも ....
騒いでいる心は、
言葉にさえできなくて。

喚いている言葉は、
心にもないことすら声にした。
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた

すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう

墓地への細道
静かな午後

まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
昨日埋めたタイムカプセル掘り出している エレベーターがある城なら行く ひどく風の ある日
ひとの顔ほどもある木の葉が
ぬいんぬいんと おおきく 
円を えがいたり
突然 すさまじい勢いで 遠くに
流れてゆきます
空は ごろごろと 唸っています


ひと ....
夜中、雨音で目が覚める
キッチンテーブルで煙草を一本吸う
暗闇にたちのぼる煙に
一匹の黒い魚が遡ていく
勇ましいその魚影は
たぶんマラッカ海峡で
海賊たちと渡り合い
インド洋に出て行くの ....
朝、
虹がでていたので
一応手をのばしましたが
一色すらつかめませんでした。
なので、
わたしは詩人をやめて
花になりました。

昼、
わたしは
アスファルトには咲いてやらない。
 ....
も   こ  き
 も  ん ぶ 

   た ろ
    う

  ち  ち  ち
   ゃ  ゃ  ゃ
  ん  ん  ん
 は  は  は

ま  も  ひ ....
小人が乗用のために
農地のミツバチを盗み出して
長いことドライブを楽しんだ後に
今さらながらそのことを悔やんで
思い出したように坂を下る
今さらなのにそのことを悔やんで
死なない薬を一粒飲 ....
僕をみつめる妻の目に、炎がめらめら燃えている。 

「人の意見に惑わされずに 
 あなたの道を、往きなさい」 

「椅子の足の一本が折れたらどうなる? 
 あなたの姿を、信じなさい」 
 ....
人は
はぎとった他者に
記し
記してきた

鳥は記さない
慈しみあう
つがいの声は
白い森に響き
溶けて消えていくだけ

{ルビ草子樺=そうしかんば}は
カバノキ科シラカバ属  ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6058)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
親父の遺言- そらの珊 ...自由詩1713-6-16
修治(しゅうち)- ぎへいじ自由詩18*13-6-16
不思議の杜- 梅昆布茶自由詩1413-6-16
普通の強さの雨降ってる- 吉岡ペペ ...自由詩213-6-16
幻想の未来- 梅昆布茶自由詩513-6-16
遠い空、あしもとの街、懐かしい歌、半睡の日- ホロウ・ ...自由詩5*13-6-15
海岸を歩く- たもつ自由詩613-6-15
to_you- Neutral自由詩6*13-6-15
また明日- nonya自由詩23*13-6-15
あの猫の名前はマダナイっていうんだ- るるりら自由詩20+*13-6-15
名詩『夕焼け』の娘の感受性- 夏美かを ...自由詩26*13-6-15
マーズスマイル- 秋也自由詩3*13-6-15
あの猫の名前はマダナイっていうんだ、- sample自由詩7*13-6-15
密雲の燐光_②- 信天翁自由詩213-6-14
やわらかく- まーつん自由詩21*13-6-14
くちづけ- りゅうの ...自由詩10*13-6-14
このユーザーは退会しました- みやかわ自由詩213-6-14
トワイライト- 村正自由詩213-6-14
現代詩研究所- 左屋百色自由詩7*13-6-14
こころ- 秋助自由詩4*13-6-14
墓地にて- ただのみ ...自由詩28*13-6-13
昨日埋めたタイムカプセル掘り出している- 北大路京 ...自由詩913-6-13
エレベーターがある城なら行く- 北大路京 ...自由詩413-6-13
me- るるりら自由詩10*13-6-13
孤独- 青園ルカ自由詩2613-6-13
朝昼(夕方)夜- 左屋百色自由詩18*13-6-12
【慈】みつあみ- るるりら自由詩10*13-6-12
アコライト- 砧 和日自由詩613-6-12
NOMOの生き方_- 服部 剛自由詩613-6-11
【草子樺】_詩人サークル群青_6月の課題『慈』から- そらの珊 ...自由詩20*13-6-11

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