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ひとは裏切りをぼくに見せるまで
どんな密談かさねていたのだろう
ひとがそれをかさねているあいだ
ぼくは一体なにしていたのだろう
お客様に怒られていたのか
コンビニの夜 ....
若者が悩んでる感じ。あんたら好きね。
でもさあ、知ってるかな。あいつら割とそういう風を装ってるだけだよ。
家に帰ったら家族がいてさ。電話して恋人と喋って、たまにセックスしてね。
あいつらみんな寂 ....
あなたは、あいしたものへいつだって
しにたがりな言葉をあててしまうから
私はそんな頭を「わらわずや」って、
わらいながら撫でつける
ゆびさきは、
自律神経からいちばん遠い場所だから
いつだ ....
破魔矢で狙われている
いっこいっこ
感情を取り出して風にさらせ
解体してルーペに乗せて
顕微鏡もっと下さい
いっこいっこ
欲望を取り出して陽にあてろ
白日の鑑賞会
羞恥で炎上
いっこいっこ
記憶を ....
母にあいにゆく 明日
なんとなく息苦しい
なんとなく憂鬱
母は
やっぱり母だろうな
そうであってほしいし
そうでないことも願っている
今日は鏡をみない
私の中の母をみたくないか ....
この夜の向こう
蒼白い悲しみに凪いだ街から
漂着した片言に縁どられ
幽かに像をなす空白
難破した夢
偽りという救命胴衣を着けずに
真実という黄金を抱いたまま
....
またたく
瞳はまたたく
昏い夜の底でまたたく
ぐるぐるのもり ぎるぐる
ペルディーダ
そこできみは
あたまとあしがつながっている
パノプティコンにどんな酷いこ ....
5と6と7は同じ価値
かもしれないし
かもじゃないかもしれないし
シーソーに乗れば
5は浮き
7は沈む
高層の建物では
7は上
5は下
この6でなし
と言えば
5と7 ....
玄田医師は
例えば
頭の痛い患者に対して
タマキンに針を差し
その激痛によって
頭の痛みを
忘れるといった
前衛的過ぎる
治療法を多用したため
一部の医師からは
アイツの免許を取り ....
不器用だから
泣きじゃくって
のりしろは全部
切り落としてしまった
僕、という立体を
通りぬけてゆく風
端っこがめくれて
ビラビラしている
無理しないでね、と
幻のような声を ....
世界からわたしが消えたら
悲しむひとはいないだろう
そう口にすると
「親御さんが悲しむよ。」
必ず誰かが
醜い笑顔で鬼の首を取ったように言ってくれる
ナニモシラナイクセニ
母は生 ....
宝船から突き落とされる
きょうもいちにちよく恨まれた
恨まれてることがいっぱい分かった
精一杯してきたことは
むこうにはあたりまえだった
むこうにとってこっちは
足りないか過剰だったのだろう
....
何度振り返ってもあのタンポポ
踏まれる場所に咲いている
アスファルトから芽を出して
どうしてもそこが良かったんだね
風からの問いに頷くように
そよいでもみたそうな
けれど地に這って咲い ....
ごめんなさい
ごめんなさい
またしてる
またしてる
ごめんなさい
ごめんなさい
さびしいよ
いとしいよ
ごめんなさい
ごめんなさい
ここ ....
種々(くさぐさ)の根に吸い上げられる水の轟音。
あなたのその脚は、根。土に喰い込んだ根。
その根はあなたの地上の背丈よりずっと、地下高くひろがり、吸い上げている。
根の国の暗渠には、歌が ....
恋人と呼べる人は
僕にはもう
いない
そして路地を歩く
そして遠くに沈む夕日を見る
僕は一人
特にあの不味いメシの味を
思い出す
福袋の中でじっとしている
マニキュアを塗って
少し特別な気になっていた
真っ赤なマニキュア
小指だけは黒
趣味が悪いと笑われた
それでも
特別な気になっていた
あなたの ....
指は
口ほどにモノを言う
って書いたら目があった
そりゃそうだよね
おなじ場所からはえてんだもん
みんなうまれた場所はおんなじなのに
とりあったりしてるから
減ったようにおも ....
相変わらず僕は
たいていの場所へ
行けてしまう
羽ばたかない翼にしがみついて
南の島に不時着することだって
くねらない蛇に飲み込まれたまま
海峡の下に潜り込むことだって
軽過 ....
?公園に女の子が八人いました。
さらに後から男の子が何人か来ました。
全部で子供は十五人になりました。
公園に男の子は何人いますか??
レスリーは両手の指を曲げたり伸ばしたりしている
....
「ラフ」と「うつ」は似ている 字面が
ミュージカル調で怒られている
バスの中はおばあさんだらけだ
おじいさんは何処に行ったのだろうか
小さな小さなおばあさんは飴玉みたいな瞳で
少し高い場所から外を眺めている
歩く人を通り過ごし
自転車の人 ....
粘りついている私
張り付いて剥がれない
経験なんてなんだろう
一回性の事実
誰も愛せなくて
こころ焼き付いて
悲鳴はいまさらあげないが
次のことを思うんだ ....
王様は絵画の中に
閉じ込められた
もうその存在も感情も
何もない
そしてピエロは解放された
ああもう貴方の為に
わたしは
....
タイムラインは別人
僕達の薄ら甘い関係は
砂糖というよりぶどう糖だった
君の囀りにも似た言葉は
体液のように僕の身体を巡り
君の微笑みの陽だまりは
L-アルギニンのように
僕の生活に治癒力と免疫力 ....
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