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海は優しい
もちろん
それだけではないことを
たくさんの人が知っている
海は荒れ狂う
そんな日は
早々に寝てしまうだけ
海鳴りを子守唄にして

たどりついた
ふるさとの
今朝の海 ....
余白だらけの夜に
私の存在は余白だらけ
余白を埋めるように侵入してくる街並みは
全て雨のように回避される
夜空の闇はひたすら淡く
道行く人もひたすら遠く
私は過去の袋小路に迷い ....
スマホのゲームしながら寝落ちする心地好い夜は、マクロス7のバサラがいる限り世界は安泰ってちょっとだけ信じてる。だから緑色に設定したメモ帳を開けて、緑なのに白紙のページにハミングをする。からっぽからっぽ .... 想いはつのる
ゆっくりと流れる時間
耳を傾けて音を聴く
誰かに向けての独り言
横になりながら
縦にうなずくと
だんだん
瞼が閉じていく
静寂が身体を包み
心がしっとりまどろみ
ゆっ ....
叫び詩をよみながら
ああ一線がきたのだなと鼓動がはやくなっていくのがわかった

わが息子は遊びにきた友人とおやつをつまみながら何やら楽しそうなのに

沈黙の地では
「しばらくここには来ない ....
言葉が乱反射する
マネキンが大通りを歩く金曜日
繁華街にこだまする
音のない賑わい
ネオンライトのまばたき
街に咲く
タップダンサーは休まず踊る

没没没
没没没
没没没と

 ....
キョンシーのおでこに差し押さえの札 いつも財布がない人と買い物に行く 視野の隅
磔刑の丘が緩やかに
空に溶けて行く先には何もない

君の指先は工場で品質を素早く読み取る
精密な器械でもあるが
ときにわたしを虜にしてしまう
哀しく白い造形でもある

時間 ....
「ハイジのおでこはアールデコ」

塾に行く子供たち 電車を待ち
丸い おせなで ゲームする
一番線に 白ヤギが紛れ込んでいますご注意ください
満員電車の中で みんな気付きません
二番線に  ....
  さむい納屋のなかで 菫色の図形が
  次第に数を増していく 害のない菌のように
  いつしか 石塀から剥がれおちた 西陽のつくるあなたの影
  それは いつまでも 母屋の外に置かれた ....
手をつないでいたことを
忘れていた

君のほうからほどいてく
そんな
当たり前なことに気付かぬまま
いつのまに

手をつないでいたことを忘れてしまった

手を
つなぐこと ....
独り 楽しむ と記し
独楽(コマ) と読む

独り楽しむためには
独りで己を支えなければならない
独りで支えるためには
日々 回り続けなければならない

そして回り続けるためには
己 ....
正義と正義のせ
めぎ合い 置き
去りにされる血
と涙 見え透い
た手口のイカサ
マ 手札は不条
理のフルハウス
パンドラの箱の
隅を 爪楊枝で
つついているの
は いったい誰
 ....
大きなひとかたまりの石の下
あたしたちはゆっくりと
水を
手放している

昨日より
今日
ことさらに
ひたむきに
あたしたちはゆっくりと
命というものを
凝縮させている
部下は上司ではない
OLはお局ではない
弟子は師匠ではない
恋は愛ではない
雛は親鳥ではない

アリはアリクイではない
アリジゴクはアリテンゴクではない

キリギリスはカマキリではな ....
西の山に陽が近づいて
1日が終わろうとしていた
男は川面すれすれに延ばしていた竿をあげ
帰り支度を始めた
ゴカイを川に返し 椅子をたたむ
通りがかりの人が声を掛ける
 「連れましたかね」
 ....
とりどりの人がいる

顔、瞳、髪の色はもちろん
おそらくは心の中や
境遇までも

透明の涙が私を取り巻く重いものを流してくれる日もある
透明の涙が
さらに粘度を増して醜いゼリイになって ....
F1のテーマくちずさみながら教習車に乗った 喉がいがらっぽかった
痰が絡んでいた
構わずきみとおしゃべりした
きみとのおしゃべりは楽しかった
きみのことが好きだった
瞬間、僕の口から
何かが飛んだ
薄緑の物体が飛んだ
飛んだ先は ....
海底を歩くシーラカンスの群れが
一斉にでんぐり返しする
脊柱の中の体液が
きゅう
と静かに鳴る

剃り上げた襟足に風を当て
コーヒーをすする
飲み下した熱い液体に
爛れた胃が驚いて
 ....
青い扉の向こうに
雪原が広がっている
かすかなノイズ
そのなかに紛れるように
一頭の白い馬
あれはあなたが放した淋しい夢だ


指で触れて
夢だと知りながら
その長い首を抱きしめる ....
詩学園は人工惑星にあった
右手に夜で
左手に光があった

脳と繋がれず魂のみで生きていた
詩学園に属していた僕たちは仲良しの友だった

詩薀蓄の授業は必須科目だったから仕方のない潰し時間 ....
      参ります、参ります
      もうすぐそちらへ参ります
      陽の当たらぬ公園で
      凍えたブランコ揺れている
      さくらの蕾はふくらまず
  ....
漢字の書き取りをしながら息子が大粒のなみだをぽろぽろとこぼしている
耳という字を書いていた
どうしたんだ?と聞いたが俺には言わないらしい
その後スマブラをしたんだけど俺の勝ちがちょっと続いたら
 ....
バースディケーキの上は綺麗に飾られた素敵な世界。いつもはジミィな醤油色に彩られたばあちゃんの食卓が、がぜん夢見がちな乙女色になるから不思議。白いくりいむからは甘い香りがしてきて、苺はまるでお姫様みたい .... 私が不治といわれる病気になった時
学校のことや
子供会のことなんか
代わって引き受けてくれたママ友に
「いろいろごめんね」と謝ったら

事情を知っている彼女は言った
「そんなこと、気にし ....
暗闇の中で
夜眼のきかない私たちは
離れ離れになり惑い
不安げに歌を口遊む
重ならない音
不協和音が大気を揺らす
世界中が苛立ちで満たされる


もっと明るいうちに
互いの眼 ....
『お母さん、最初から一緒に寝てほしいの』
『あのね、お母さんは忙しいの。
 後で行くから、最初は一人で寝ないとね』

今夜も娘は
テディベアを抱きしめて寝ている
その規則正しい寝息を確認し ....
己の罪の数だけ
要らぬ蕾をつけるがために
言葉と孤独を闇に吐きつつ
切ない光合成を繰り広げる

届かぬ時空に
半端な想いを投げ上げて
何もつかみ取れない握力を
夜毎くどくどしく恨み ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6078)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さいはて- そらの珊 ...自由詩21+*15-2-25
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かたつむりの夜- 灰泥軽茶自由詩715-2-24
原発詩と…- 黒木アン自由詩315-2-24
困惑ストリート- コトバス ...自由詩1*15-2-23
キョンシーのおでこに差し押さえの札- 北大路京 ...自由詩215-2-23
いつも財布がない人と買い物に行く- 北大路京 ...自由詩315-2-23
磔刑の丘に- 梅昆布茶自由詩1215-2-23
ハイジのおでこはアールデコ- るるりら自由詩19*15-2-22
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はじまりとおわり(2)- AB(な ...自由詩4*15-2-21
独楽- ただのみ ...自由詩18*15-2-21
見学者- nonya自由詩17+*15-2-21
樽の中- そらの珊 ...自由詩12*15-2-21
SELF- コトバス ...自由詩3*15-2-20
平和を釣る- イナエ自由詩16*15-2-20
- そらの珊 ...自由詩15*15-2-20
F1のテーマくちずさみながら教習車に乗った- 北大路京 ...自由詩315-2-19
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テディベアと詩集とブランケット- 夏美かを ...自由詩37*15-2-15
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