すべてのおすすめ
べつに嫌いだとか
そんなことではないのです。
なんだか可笑しすぎて
笑いすぎて苦しくて、涙が出てきます。
しっかし、寒いなぁ、
カラダだけならまだいいんだけどね、
ココロま ....
フローリングに寝転がり
爆発する太陽を浴びる
降って来る光の洪水は
世界のすべてを肯定し
温め熱し燃やし尽くす
)否、否、否
)肯、肯、肯
)越えて超えて!
病に苦しむ己も
....
悲しみだけが
おれの人生なのさ、とか
くっだらない
愚痴こぼして、
ホントにそうなの?
そこにあたしは、いないの?
忘れてもいい不幸なんて
いっぱいいっぱい、あるよね ....
雲梯にぶらさがっていた君たちは
いつか僕の子供でも仲間でも家族でさえも無くなって
風はきっと順番にあらたな名前を生み出してゆくのだろう
忘れ去られる恋人達にもせめて懐かしい墓碑銘を
そ ....
木目に触れてつま弾いてみる
腕にしみる音だった
慌てて左手で右腕を抱く
静かに響きが止んでゆく
無粋ないたずらはするまい
たとえ喫茶店の壁が木目であっても
誰かがベースを弾くように
....
あの時二人は
駅前の踏み切りで
電車が過ぎるのを待っていた
カンカンカンカンカンカン
「ねえ、遮断機の音って何拍子?」
「二拍子だろ」
「そうかなぁ、ねぇ、ワルツに聞こえない?」
....
洗濯物が乾くのを死んだ目をして眺めている男の目が
違う世界を視ているのを私は知っている
夢もハンカチも青もいつか汚れてしまうのを
当たり前に魂が記憶している
向日葵を旗にして歩いていこう
....
僕の薪小屋に雪がふったよ。照り返しがまるで白夜みたいだ。あの夏、ねえさんは船着場から太陽を見ていた。そんなに遠くにあるものを見ていて、どうするのって、僕聞いたんだ。そうしたらね、
「太陽は遠くなん ....
薄暗い町になり
日も落ちないうちに
車はライトをつける
年季の入ったシャツは
悲しみを吸い込む
雨はスカイダイビング
それも一斉に
真っ直ぐに
特攻隊のように
果たしたかった ....
「二分割」「アキレスと亀」
「飛ばない矢」「運動場」
古代のパラドックスが暗示した
実無限の矛盾が
量子の世界という
現代の物理のミクロで
解き明かされた
そこでは
....
白い部屋に横たわり
独り時が過ぎるのを
さっきからずっと眺めている
)右足の親指が急につり
)反り返ったまま動かない
無音無言の部屋のなか
時は流砂のように流れていき
私が上げる ....
闇に飲まれる海を
歩いてくる人々がいる
靴を履かずに
埋立地から町へ
明かりへ
*
事故の影響で
ダイヤは一斉に狂った
側溝に流れ込む雨は
こんなはずではなか ....
雨季、冷たいだけの
椅子に腰
かけて
朝方の蝉が穏やかに
絶滅していく様子を
眺めていました
手を伸ばす
伸ばす手が
その手が
範囲
何も守れない
窓があってよか ....
何もなかったと思うその場所に
横たわってる小さな虫歯が
少しの不安でぐらつくような
明日をまたいでどこへ行くのか
街は代謝する人は感謝する
この胸の中をバスが通るたび
眩しく光るラ ....
古びた洋館のベッドの上で私は眠り続けた。
眠りの中で右腕を伸ばそうともがいていたが動かない。
記憶の中でトイレに行きたかったのだがそれも出来ない。
意識が朦朧としていてそれ以外は何も ....
傾けた心に
足りない言葉
底が抜けてる
ガラスのコップで
何をすくっても
こぼれしまう
ゼロに戻って
喉が渇いたな
きっと欲しいものが
あったはずだ
縁をなぞるだけ ....
裏山の湧き水でできた小さな池に
動物たちの残していった
木の実が沈んでる
私は薬罐に水を汲んで
庭でとれた渋柿を置く
いつか絵が届いたら
匂いをかいでみて
今年もここで枯れ葉 ....
私たちは夜道を歩いてる
月明かりを頼りに
遠い世界から雷雨がやってきて
私の両耳をあなたが両手で塞いでくれる
夜中に目が覚める
部屋の中で風が吹いてる
私の髪はまだ濡れていて
....
爪から
ほそい光がでるようになってしまった
愛されすぎですね
と
医者が言った
でもだれに?
という問いには答えずに
気をつけてください
光のぶんだけ
影がたまっていきますか ....
アルペジオの
階段を探して
一本のギターが
僕を立たせる
ざわめくノイズが
傷口を開けて
剥き出しの肌に
残響を乗せた
空気が割れて
破片を集める
この世界で
光を放 ....
ア、気息が冷たくなった。
夕空のコゲが美しい。
このダイダイの空腹。
迷子になった記憶はいつも鮮明。
まちがえ人が話しかける。
身内のだれかにするように・・・ ....
悪い夢を見ているようで
大切な友を亡くしたようで
ただ時の流れにいるんだなと
思っています
心にぽっかり穴が開いて
その穴を覗いています
思い出が消えてしまったようで
やっぱり ....
海の部品が落ちていた
大事な部品を落として
海は今頃
どこで凪いでいるのだろう
行方を捜すにしても
持っている地図は改訂前のものだし
海に関係する友達も
親戚ももういない
海を作っ ....
ふわっと地面におりてきて、
着地。
ああ、ここに貝殻があるわ、
と手にとって、
お日さまにかざして、
すかしてみる。
貝殻は、貝殻だわ。
わたしも誰かにとっての ....
端っこまでクリームの詰まったクリームパン。
そういう幸せが、君の人生に沢山ありますように。
誰かがいて
誰もがいなかった
隠れんぼのように
取り残された
神社の鳥居に
ブランコはない
バチが当たるのか
風が当たるのか
日常のノイズ
白く飛ばした
青春はまだ
....
きみとぼくは警察に追われている
ぼくは強盗をしたらしい
きみはその手引きをしたらしい
派手なカーチェイスがあり
奇跡的な突破があり
きみとぼくは南国の
テーマパークにどうにか
辿り着 ....
もう
これいじょう私を
厚化粧で
着ぶくれさせないで
そんな言葉
誰にも伝わるわけない
そんな
仮装行列で詩にしないで
海と空をうつした写真を逆さにすると
水の球がみえてくる
全ての検札がこれで済めばいい
非常階段の裏を踏んで
ただひたすら空へ
かけ降りていきたい時がある
近所に世界の果てが出来た
白いベンチがひとつあった
僕らはベンチに腰かけて
パストラミのサンドイッチを食べながら
突き当りで折り返して行く飛行機を眺めた
世界の果ての地面にも小さな虫はい ....
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