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The golden door

うちの猫はキーボードを踏んで歩き
スリープ状態のパソコンを呼び覚ます名人である

ぼくの彼女は何時も地雷を踏んで歩き
その意味ではとても有能な詩人でもある ....
その昔

長くて
つらい夜を
越える舟が無くて

夜に溺れた

その岸には
誰もいなくて

忘れるほど遠い年月
そこで沈んでいたの

人の言葉を忘れ
人の心を忘れ

 ....
生まれてこのかた
演じなかった日など無い
ダグラス氏の小さすぎの雨傘

左肩ほぼぜんぶ濡らしながら小さすぎの
雨傘に若妻と生まれて間もない赤んぼうを
入れて歩く ゆっくり
妻も赤 ....
〇一日目
お盆には帰ってくる? と聞けば
コロナ次第かな、と答える息子
じゃあね、と手を振る
新幹線の改札口
人はこんなにもさみしくなれる
胃袋までさみしさでいっぱい

白薔薇
花言 ....
遥か彼方へ流れ続け
時のうねりにこの身を削られる

生きてく事は自傷行為さ
傷つくこと避けられないけど

ダイアモンドはブリリアント・カットに
削り出されて輝くって言うじゃない


 ....
母が懐かしそうに
思い出話をするとき

私はいつも
「忘れた」って言う

お母さん私
今その話を思い出したくない

なんでだろう
幸せの記憶なのに

なんでだろう
鼻の奥が熱 ....
人の世界では
何者かであらねばならない

そして僕は
何者でもない

先生
僕は

患者ではない
信者ではない
生徒ではない
担当ではない
愚民ではない

先に生 ....
あじさい柄の、
日傘が咲いています。

梅雨の間の、
晴れの日の、

左目が痛みます。
蜘蛛を決して殺さないこと、幼き夏の夕に僕は僕と約束をした。
左右の小指で指切りをし、指が切れ、僕は8本指の少年となった。
叫びは暗闇に飲み込まれ、おれたちは
財布を落としてきたみたいな心もとない気持ちでいる
神さまは金持ちにだけ整理券を配り
おれたちには聖書みたいに硬いパンを施すだけさ
適性検査を受けて戦いに ....
{引用尾=昨日まで聞えなかった蝉が鳴き出した}
 *
悪を行うつもりで行う悪はたかが知れている
だが善を行うつもりで行う悪に際限はない
それは敵対勢力と自己犠牲の陶酔感でより強固になる

 ....
テーブルの上に並べられたディナーを
ナイフとフォークで切り分けていく
音は立てない クロスは汚さない
躾けられた習慣は簡単には抜けないね

足しげく通った放課後の図書室で
難しい言葉をいく ....
少しも
優しくないんだよ
私は
優しくなれないって
優しく出来ないって
何なの
優しさって努力なの?
違う
優しい人は
何も考えずに優しいんだよ
どうしようもなく優しいんだよ
腹 ....
 祖父の無線アンテナが世界中から不幸を手繰り寄せていた
朝はもう昔だ。ツユクサやイヌノフグリに覆われたあの土の
盛り上がった一角、あそこが祖父を埋めた場所だと、誰から
教えられた訳でもなくずっと ....
アーモンドチョコレートとストレートティ
夜のストレンジャーとカム・ダンス・ウィズミー
バス停でその日最後の長距離便を待っていた僕らは
見すぼらしくも誇らしい二人の子鼠だった

丸一日、あ ....
その蜜をかけて
わたしのすきなバニラの
エッセルスーパーカップに
全部にかけたいけれど
大きいので
内の蓋を少し開けて
半分ね


地面を舐めている
落とした自分のを
命にな ....
昆虫の呼吸器官は腹の横に空いた幾つかの穴、ラジオでそれだけを繰り返すキャスターの声は重く沈んでいて、何のための放送なのかはまったく理解出来なかった、そんな夢を見たんだ、寝床が焼け付くような朝に
 ....
本能は満たされる
理性は
果てしない貪りへの扉である



錬金術師のように
どんなものからでも美を抽出する輩がいる
彼が対象に魔法をかけているのか
見ている者に魔法をかけているのか ....
 

今夜は魚の塩焼
ちょうど良く焼き上がって
美味そうだ
食べようと箸を近づけたそのとき
そんなはずあるまい
魚と目が合った
どうかしたのと向かいの母が尋ねるので
なんでもないよと ....
名前が
水たまりに落ちてて
のぞくと君が宿った
空のひろい方を
私は知った
鈴は沈む 大気の蜜へ
黙したものの{ルビ自重=じじゅう}により

若葉に光の飛沫
     木漏れ日の揺り籠に落下する蜂

五月の河畔を夢がさまよう
  ポケットの中に全てを失くしている ....
踊れ
  踊れ
誰も皆{ルビ仮面=マスク}をつけて
踊れ
  踊れ
とめどなく流体化する世界の中で
踊れ
  踊れ
どのリズムで
どのメロディーで
それは好きに選べばいい
踊れ
 ....
  その背中には羽
  曇天模様の空の下
  ツバメのように飛ぶんだと

低く、ひくく

  腰をかがめてそうっと進む
  ずしりと重いのは
  右か左か誰の足


 ....
アレが来た夜
紫色のコガネムシは
仲間の死骸を食んでいた。

ニュースキャスターは
アレの被害者をランキングにして
並べて分析して
怒りを露にしながら
内心
自分がアレになっていない ....
大きな空と 大きな山を見た
幾何学模様を合わせたような 目を細めて時間軸を仰ぐ
私と人類の記憶に滞る しんと降る空気が浮く 
説明する辞書がない
この大きな空と この大きな山

私の瞳にお ....
死んだ
食い潰そうとしていた夢は死んだ





世界は

眠らずに何かを待っていた

だから死んだ


宇宙人の襲撃も
ヒーローの登場も
何もなかった


台風 ....
コロナ渦のなか

9月入学問題

検事長延長問題

政治家がこぞってすりかえテロ


たちよみで「ホモ・デウス」を読んでみた

それって「知は力なり」

なんだな や ....
欠けたグラスの縁から飲んで唇から途方もない血を流せばいい
解けた鎖を無茶苦茶に絡め直して永遠を誓えばいい
もう二度と手に入らないものは
どんなに蔑ろにしたって誰にも叱られない
闇雲に生えて ....
いい加減に書き散らした日記を死ぬまでつけようか
時間と空間が混乱しては想いは惑い腹も減るだろう

冷たい朝の空気が夜に萎えた神経に障るあさは

棄てられた男は塵箱のように
女を浄化できるの ....
誰もが一度はあるだろう
口笛で空を天と地に分けたこと
リリィ、お前の名前が落ちないように
今日は晴天の上を行こう
そして誰にも届かない
高気圧の帯で抱きしめるよ
緩やかにたおやかに光が溶け ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6077)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
The_golden_door- 梅昆布茶自由詩1320-6-23
破舟- ガト自由詩2*20-6-18
ダグラス氏の放屁と雨傘- 自由詩6*20-6-16
花言葉ダイアリー- そらの珊 ...自由詩15*20-6-15
自傷なボクら- まいこプ ...自由詩520-6-15
台所- ガト自由詩3*20-6-14
たったひとつの強み- シホ.N自由詩820-6-11
残った夢- ナンモナ ...自由詩12*20-6-9
指切り- クーヘン自由詩11*20-6-8
ロックンロールはだれのため- ホロウ・ ...自由詩8*20-6-7
六月酔歌- ただのみ ...自由詩2*20-6-7
オリーブ- 1486 106自由詩9*20-6-6
憧憬- ガト自由詩10*20-6-6
帰郷- ただのみ ...自由詩4*20-5-31
ショー・マスト・ゴー・オン(脚本がすでに失われていても)- ホロウ・ ...自由詩3*20-5-27
グッバイ、バニラ- 唐草フウ自由詩9*20-5-25
Stay_Free- ホロウ・ ...自由詩2*20-5-24
道楽者- ただのみ ...自由詩3*20-5-24
命日- 自由詩13*20-5-23
空が落ちてる- かんな自由詩13*20-5-20
忘れられた一行のために- ただのみ ...自由詩7*20-5-16
マスカレイド・デスパレイト- 塔野夏子自由詩5*20-5-15
デュカットは静かだ/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩2*20-5-14
アレが来る- asagohan自由詩320-5-13
額で見る景色- 朝焼彩茜 ...自由詩12*20-5-13
2020- ブルーベ ...自由詩320-5-13
自粛より自省しました- ナンモナ ...自由詩3*20-5-12
吟遊詩人の歌- ホロウ・ ...自由詩3*20-5-11
海にたどりつく- 梅昆布茶自由詩1020-5-11
ハミングバード- ミナト ...自由詩4*20-5-5

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