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昔
父の投稿した詩を
唐突に思い出す
家族で
TVニュースを観てて
(浅間山荘事件、だったと思う)
(歳がバレるね)
そこに自分が登場して
ウルトラマンがくればいいのに
と のた ....
しょうらい、ぼくは
どくさいしゃになりたいです
なぜかというと
きらいなひとを
しょけいできて
みんながぼくのいうことを
きいてくれるからです
おおきないえにすんで
おいしいものをたく ....
花見の客もいなくなった公園に
八重桜が ぽつり
月夜に ぽつり
公園の遊具が拘束を解かれ
子供たちを纏い始めると
桜は突然咲くのだ
短い季節に燃え上るいのち
追いかけてはみるものの追いつけず
去り往く姿 あっというま
廻り来る姿 あっというま
あっ ....
ベランダにテルテル坊主だった物体
八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?
八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
....
ビルが朝陽にかじられて
吐き出された陽光は窓をすり抜け
昨夜の恥部を暴き出す
人々は慌ててカーテンを閉じ
ベッドを隠し
朝を始める
わたしと来たら
病室のカーテンを開け放ち
....
右の頬が激しく打たれた
しかし左の頬は無事だった
額がスズメバチに刺された
でも後頭部は無傷のまま
左目に火の矢が突き刺さると
右目はとっさに視線を逸らす
耳は恐々 欹てるだけ ....
君が詩を書いていると知って
私も詩を書いてみたけれど
書けば書くほど
言葉を見つければ見つけるほど
君のためにできることが
ひとつもないと知りました。
何のために書いているのでしょう
難 ....
花吹雪舞う道を ひとりで歩いた
分かれ道で手を振って きみは去った
あたしのことは すぐに忘れる
夏が来れば 陽の光に夢中になって
花びらは風にのって どこへともなく
青い月夜の ....
わたしはターヘルアナトミア
あなたの皮をペロリと剥いで
思惑の筋や経絡がどれほど緻密にヒクついているか
白日の下に晒してご覧に入れます
わたしはターヘルアナトミア
飲み込 ....
地球の最も深い場所には
信じられないような形をした
魚たちが住んでいる
しかし非常に暗いので
その姿は
お互い知らないままである
閉められないままの真夜中
瞳孔が少し開かれていて
部屋の片隅まで見えている
隣の君は
無音で横たわる温かい肉塊
言葉もなく
思考もない
閉じられた身体の内側で
ひたすら ....
本当に
忘れられないのは
あの人ではなく
あの人以外の
すべてを無視して
恋をしていた
私の姿
いつもきみがそばにいる
振り返っても
両手を差し出しても
鏡を覗いても
分からないけれど
気配と洗った髪の匂いがする
僕の周りの空気が
温かく澄んでいる
それはきみがそばにいる証拠でし ....
眠れないときは
ピストルを撃つに限る
男は二階に上がり
机の引き出しから
真っ黒い拳銃を取り出す
そして四方八方にむけ
引き金を引きまくる
弾丸弾丸弾丸弾丸
欲求欲求欲求欲求
星屑星 ....
ミサイルが雲を吐き出していく
いつものように飛行機ならばよかったのに
女だって子どもだって
味方を攻撃するものは殺す
復讐の芽を摘むために
一族郎党皆殺す
不用意な情けは平和を遠ざける
....
ビー玉を
プラスチックで
ぎゅっと押しこんで
からんと音をたてて
ひろこちゃんがわらう
びんがずっしりと重い
人がいっぱいで
やすむ場所もなくて
やっとみつけた木のしたで
ふたり ....
粗大ごみ置き場に 無造作にブリキのバケツにすてられ
つったっている木刀
それは僕たちである
僕は木刀をひきぬき
大声を出して空を切り おもいきり振り回した
それを見て子供たちが笑っている ....
あなたにうがいを教えたことはないけれど
あなたはうがいを体得していた
言葉で教えられるよりも
見て覚えることのほうが
きっと何倍も簡単なんだと思う
それでもあなたが
うがいってなんなの ....
しゃぼん玉のような瞳を漂う
異形のチューリップ
コクトーの詩がめらめらと
記憶から皮膚を炙る 匂い
生まれたての羞恥心に注ぐ
冷たい炎のバプティズム
春を纏ったものたちは戸惑う
羽化した ....
雨が降るようには
言葉は降ってこない
言葉は辺りを水浸しにしないし
視界を霞ませたりはしない
日が降るようには
言葉は降ってこない
言葉は全てを明らかにしないし
辺りを温 ....
おまえと
おまえと
おまえ
それに
おまえと
おまえ
やっぱり
おまえも
いや、おまえじゃないな
こっちのおまえだ
まてよ、おまえもか?
そうだ!おまえもだ!
....
現実の家族関係が希薄で
もう崩壊寸前なので
ネット上で家族になりたい人を募ったら
3万人が応募してきた
僕はその中から
おとうさんとおかあさんと
おねえちゃんを選んだ
現実の彼等がどんな ....
もう何度と
ぺんぎんたちは
繰り返したことだろう
やめると言っては
煙草を吸い続けてきた
昨日まで
もう二拾年間
ぐらいにもなるだろう
今朝ついに
ぺんぎんは決めた
禁煙をして ....
嬉しい事も面白い事も
親しい事も好きな事も
積み上げる楽しさよりも
崩れてしまった時を思ってしまうから
崩れてしまった時の虚しさだけを
心が覚えてしまっているから
積んでは下ろ ....
あなたが
あなたの時間を
終えてから
私は
私の時間について
考えました
どれだけ私に
明日があっても
どの明日を探しても
あなたはいない
どこにもいない
この手で
....
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ごく、
近視眼的思考で
詩のようなものを書いたなら
....
ほとんど同じ
服しか着ないのに
ストレスが溜まると
服の買物へとはしる
ぺんぎんがいる
広い海には百貨店があって
青空を飛べないぺんぎんは
翼を使って海を泳いでいく
飛べないことを
....
君が笑う 僕も笑う 世界は笑う
暗くない夜も青くない空も素晴らしい
愛し合える日があといくつ残ってるだろう
君が好き 君が好き
君に贈る詩は君に届け
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