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(即興1)

一編の詩を絞り出して一杯のオレンジジュースを飲み
コートを羽織って散歩に出ると
何故か月はいつでも山の端ぎりぎりのところに飾ってあった
研ぎすまされて
あまりに細く
落 ....
「自分に味方しないものは敵だ」
という考え方と

「自分に敵対しないものは味方だ」
という考え方は

同じようでいて ずいぶん違う

生まれつきの敵も味方もいやしない

パレスチナ ....
鬱でも病気でも何でもなく、
光に黒い陰が差すように
平静のうちにそれを抱え、
にこにこと笑ううちにそれを抱え、
その図体に溜め息を吐き、
手綱を握り、
時に小路を諦め、
時に重さに泣きな ....
私のお父さんの仕事は
箱舟を作ることです
むかし、ノアとその家族と
さまざまな動物たちが乗り込んで
洪水から生き延びたという
あの箱舟です
いつ来るとも知れない洪水に備え
お父さんは毎日 ....
夜は時々恐怖が充ちた
般若あるいは快楽殺人者の白い仮面が小さな窓に浮かんだ
どこかの月が妖しく照らした

夜は時々味方になった
メランコリーと夢幻と孤独に溺死するための空気を含んだ
犬の遠 ....
正化さんじゅうなん年

世間では

本を検閲する政府と

守る図書館で

どんぱちやっているらしい

銃弾の飛ぶ

大通りの裏路地で

私たちは聞かせる

ひととき ....
いつから積むようになったか忘れたが
もうほとんどれんがは残っていなかった
塀と不安は伸びつづける
いったい、この不安がなくなるか
れんがが先になくなるか
そのどちらが来てもわたしは
や ....
しもつきはふらくたるがふってくるつきはもし
ベランダってカタカナをラベンダって空目する
得意なことはなんですか? 言葉の逆上がりかな
内緒だよって言っといたってあの娘は全部しゃべるから
誰もあ ....
 
太った

ぶくぶくと

心はやせていくのにね



 
朝刊を取ろうと外に出て
ふと見上げた空には
星が一列に瞬いていた
わたしは清らかになった
ふりをして
冷たい朝の空気を吸い込む
正しいこととか善いこととかから
いくらか距離を取ってしまっ ....
大きな月に定規をあてる

誰も来ない

人生は終わる

山の向こうに人がいる きっといる

豚色のピンクの人が

 ピンクの人は月に定規をあてたりしない
 そんな人の上にも月 ....
いろいろ泣きたい
いろいろな期待
泣きたいのは期待してるからなんだろうか

期待するから裏切られるのか
それでも期待したいと思う

傷つくのは怖い
期待しなければ
裏切られなければ
 ....
あなたが水草だった頃
わたしは産まれた
あなたは水草の味がした

ここにつどうすべてのいのちは
いのちをきょうゆうしている
だから
それをざんこくなどとおもわないでおくれ

あなたは ....
トイレの電球がスイッチを入れた途端切れた

電球型のLED照明だとなんだか寒々しい

LED照明が冷たくシャープで長寿命な理由はこういうことらしい

- 赤外線や紫外線など無駄な光をださな ....
今朝はやけにすずめが気にかかる
あまり明るくない雨上がりの湿った土の上を
ちいさくなにかついばんで
むくっとしたり首をかしげたり
尾羽を振ったりして
手のひらにすっぽり収まりそうなすずめが  ....
彼女の名前は、林檎といった
日がのぼり 日が沈んで どんなときも
心に 一つの凛した樹、それが林檎だった

パオバブの木は 特別な木ではなく
桜の木は 花見のときだけが桜ではない ....
夜の真ん中に
グランドピアノを置いて
一人で弾いていたい
誰もいない深夜の空き地で
適当に鍵盤を叩き
一晩中悦に入りたい

そして翌朝には
知らんぷりしていたい
こんなものを
置い ....
なんで俺ばっか
なんで俺ばっか
こんな風になってんだ
歯ぎしりポケット充填中
なんでお前ばっか
なんでお前ばっか
欲しがり剤十錠ひとつかみ
丸呑みしてわざと苦しがる

わがまま十 ....
生真面目マジマジ子
神経質なマジ マジ子
私はマジ子

少し疲れたマジマジ子
生真面目に合わない世の中を
怒って泣いて消化する

怒って泣いてを繰り返し
今に至るマジ マジ子 ....
あなたのために
死んだ妻がベーコンを焼き
熱いコーヒーをカップに注ぐ

あなたは匂いに誘われ起き出して
何もないテーブルを見つめて
新聞を取りにいく

ベーコンを焼いてパンを切り
コ ....
障害とはなにか
障がい ただ書き方をかえてなんになる
あたりまえが
あたりまえでないこと
ただそれが
障害とよばれることに
不満があるわけでない
それを包んでいる空気がときに
いたいと ....
アフリカ鍋には
キリンさんの首と頭がまるごと入っている
そういうと、
動物愛護協会から
クレームが来るかもしれない

キリンさんも可哀そうだが、
それならなんで戦争がなくならないんだ
 ....
給食を捨てに行く子ども
給食を捨てに行く子どもは
未だ今度の献立てを味わわず
未だ一度の懇切をも味わわず
暗い暗い罪の意識のもとから
辛い辛い組の知己のもとから
逃走を図る
逃走を憚る
 ....
深井戸を掘り水脈を探り当て
始原の意味を飲み干そうとする

ひそかにかくしもっている消しゴムで
日々の痕跡を抹消してゆく

整理できないものを片付けてゆく生活
アクチュアルな墜落が気持良 ....
それは普通の文庫本
短い外国の話しがたくさん綴られていて
あまりよくわからないのだけれど
親しげな笑み
お話しが終わる頃には眠たくて
眠たくてうっすらあける瞼
文庫本のページをめくるたびに ....
泣いてる人が爪を切った

愛されるはずの爪だった

冬の息

そうあの時もこんな




僕は駐車場で流れる雫を見ていた


助手席のシートに深く沈みこむ
君の存在は
抜け殻のように揺れていた




車から ....
記憶は眠りで留められて思い出すときには一つの
うねる襞となっている


まずは糸の一番最後に玉結びを作ります
それから布に針を通していきます
縫い終わりましたら、
しっかりと玉留めをして ....
開かれた扉にはあらゆる意味があり、また、如何なる意図も無い
出入りも自由であり、また、戻るも戻らぬも自由である
選択とは本来そういうものであり、例外は存在せず、そして
それに ....
充たされれば
終わりだった
たとえば

クリームシチュー
何度も
おかわりしたあとの

認めあえば
終わりだった
そうだね

私の
たとえば
爪の先まで

あなたで充ち ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6058)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月への軌跡- 香椎焚自由詩215-11-19
どっちにもなる気はない- ただのみ ...自由詩17*15-11-18
虚無- あなろぐ ...自由詩215-11-18
箱舟- やまうち ...自由詩415-11-17
サスペンス- 香椎焚自由詩315-11-17
正化- フユナ自由詩3*15-11-17
れんが- はるな自由詩215-11-16
霜月の秘密/即興ゴルコンダ(仮)時間外.88- こうだた ...自由詩6*15-11-16
ぶくぶくと- 殿上 童自由詩12*15-11-15
星空銀行地球支店- やまうち ...自由詩4*15-11-15
わたしも上手にうたえない- 北大路京 ...自由詩1115-11-15
無題(仮題:期待)- 天竺葵自由詩315-11-15
水草と魚- そらの珊 ...自由詩17+15-11-15
ほっとする成分- Rabbies Diar ...自由詩3*15-11-15
偏心痛- ただのみ ...自由詩18*15-11-14
黙ってみている青い空- るるりら自由詩14*15-11-14
夜のピアノ- やまうち ...自由詩115-11-14
なんでおればっか- 竜門勇気自由詩215-11-13
マジ_マジ子- 朝焼彩茜 ...自由詩16+15-11-13
- mizunomadoka自由詩415-11-12
ことばの包装- 朧月自由詩215-11-10
アフリカ鍋- atsuchan69自由詩15*15-11-10
高架橋之下- なけま、 ...自由詩415-11-10
菌類図鑑- 梅昆布茶自由詩1415-11-10
宵闇文庫- 灰泥軽茶自由詩715-11-10
泣いてる人が爪を切った- 北大路京 ...自由詩515-11-9
真昼の流れ星- 溶融自由詩115-11-9
不音- はて自由詩1*15-11-8
必要なものを必要なだけ- ホロウ・ ...自由詩4*15-11-8
飽和- umineko自由詩10*15-11-8

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