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消えた夏の色はメロンソーダ
あれは遠いとおいむかし日ざかりの庭で
風もなく揺らいだ瞳のなかの碧
バルコニーへ運ばれたグラスを透かして
チェリーの沈んだ泡立つ海へと
白い帆に秋の風をうけて走る ....
     ふと違和感を覚えた朝
     右足に苦しみが
     そうして五日後、
     右腕にかなしみが 

     絡まった
              
     曲が ....
カナヅチの眼が泳いでいる あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ

アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
さやかさんは無理して
ガラスの靴を履いて
ナカトミビルで行われた
晩餐会に出席したものの
予想通り体重に耐えきれず
ガラスの靴は粉々に砕けてしまい
破片が足の裏に食い込んで
血だらけにな ....
暑さ寒さも彼岸まで

現場帰りの皆さんがクーラーをやたらつけなくなって
冷蔵庫の作り置き麦茶もポット一本が減らなくなって
仮決算の季節です

「いいから着とけ、俺もう入んないし。」
太っ ....
例えば
恋人は数ヶ月周期で変わるのに
ずっと同じ色の法被を着続けること

例えば
卒業と加入を何度も繰り返す流れの中で
並ぶ握手の列の先は同じメンバーであること

それでも
その人の ....
君はきれいな人で
僕は間抜けな奴だから
頭の中で爆発した何かは
撃たれたんじゃなくて
打ち上がった花火

九月が過ぎた
誰の断りもなく突然
何かが何かを思うことに
本当は断りなん ....
駅に着くと電車が止まっている
なぜだろう
風が強いからだろう
僕は 暇をもてあまして 駅前をうろついた
やや疲れた顔の人たちと向かい合う
飽きた目をしながら見るフィレオフィッシュの掲げら ....
記憶の糸をほどく
風景や音や肌触り
縫い合わされていた
いくつもの欠片が
ふたたび熱を取り戻して差し出される
思い出は語られたがっているのだろうか

子供の頃ひと夏を過ごした祖父母の家
 ....
紅茶専門店で珈琲飲んでいる 老人は、もはや泣くこともなく  
日がな寺の石段に腰かけ、笑うこともなく  
そうして人は  
化石になってゆくだろうか――  

  *  

昨晩、偶然、点けたTV画面から  
私 ....
まだ心拍を確認できていないから

小さな豆粒

あと10日後に確認しにいくね

小さな豆粒

今日は雨が降っていたんだよ とても落ち着く音と控えめな曇り空

一日中眠気が取れず 半 ....
口角からはみ出た口紅を
小指の先でそっと拭う
赤い口紅は
いつも私を強気な女に変える
呪文のように
優しい嘘を口から吐く

独りぼっち
砂の上を歩いていた
彼方にオアシスが見えるけど ....
{引用=
「 そんな 時代でした
  また この月をむかえるのですね


       *


青年は 凛とし
少女は ひたむきなうつむき顔
 

( 二度と会えないと けして ....
■■■
■■■ 電車の連結部で
■ ■ シュノーケルの音
■ ■ 渚が車窓から消え
    つり革の人々は
    相変わらず揺れ
■ ■ 大波小波が
■■■ 電車内の人々の足を濡らして ....
うさぎの眼でエンドロール眺めている あのサイトには下らない商業的な詩や本格的なヤツは投稿したらいけないらしい



俺はその投稿規程を読んで




ゲボ吐き ....
その生き物に色とりどりのガラス玉をもらった
それはよく見ると一個ずつが脈動してそれぞれの色で輝いている
ときおり澄んだ音色で囀る心臓のようだった

ふしぎな生き物は美しかった
息が止まるぐら ....
緑色の風に吹かれて小さく震えている
兎の睫毛に咲いた水晶の花
東の空からやってくる黒い雲に気づいても足は進めない
小さくて馬鹿な君のために出来ること
考えて考えて考えて
やっと思いついたのさ ....
わたしが
命をもらった日から
吸って吐いて
繰り返されてきた
呼吸の仕組み

その息は
かじかんだあなたの指を少し温め
その息は
幼子の風車を廻し
その息は
ケーキに灯されたろう ....
褒めて一円もまけて貰えないでいる  
みずいろの雨をききながら床に入ると、雨がふる

ぽっかり空いた穴を補完するように、雨がふる

決して満ちることはないんだけど、それでも雨がふる





*YouTube み ....
一丁、二丁、三丁と豆腐はそこに残り在る。

 しかし、わたしは というと何もかもを忘れている
あれを失って過ぎ、またあれも失って過ぎて、たぶん
失ったことすら忘れているのではっ・・と過 ....
若気のいたりを老いても続ける サラサラと嘲りながら
指の隙間から
零れ落ちていったのは
砂で出来ているのを
忘れかけていた
いくつもの季節と朝焼け

パタパタと蔑みながら
手のひらから
飛び立っていったのは
 ....
      夏をたたむ
      両手でしわをのばし
      ていねいに
      色濃い影をおとした夏も
      洗濯され、たたまれると
      頼りないほど薄っぺらだ
 ....
リグレットがつのります
しなかった勉強 わざとらしい言い訳 とっさに出た嘘

リグレットがつのります
ごまかした告白 破った約束 見れなかった君の目

しんしんと降り積もる
嫌だってだめ ....
戸惑い 落ち着き 秋霖に身籠る

乳酸菌をひたすらに欲していた
カルボナーラとシチュウをクリーム類を欲していた

浜辺の神秘の窓を拭くように その波は眠気を誘っていた

 戸惑い 不思議 ....
透明なビルの屋上で俺は点を数えてい
た。雨で視界がぼやけても間違いなく
点を数えていた。三角の屋根の上で私
は線を引いていた。毎日たくさんの線
を引いていた。紙の城の上で僕は面を
つくってい ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6078)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メロンソーダ- atsuchan69自由詩9*13-10-17
一歩ずつ近づくもの- 石田とわ自由詩11*13-10-17
カナヅチの眼が泳いでいる- 北大路京 ...自由詩1013-10-17
ひねくれ者より献花です- ただのみ ...自由詩37*13-10-16
頑張って、さやかさん- 花形新次自由詩213-10-16
Tシャツでは_すこし寒い- 伊織自由詩5*13-10-16
それでも- 伊織自由詩2*13-10-16
missile- 竜門勇気自由詩213-10-16
いつもの最寄り駅- 番田 自由詩213-10-16
ありがとうの言葉とともに- そらの珊 ...自由詩18*13-10-16
紅茶専門店で珈琲飲んでいる- 北大路京 ...自由詩513-10-16
老人と魚- 服部 剛自由詩813-10-15
小さな豆粒- 朝焼彩茜 ...自由詩13*13-10-15
【_砂の記憶_】- 泡沫恋歌自由詩14*13-10-15
神無月の朝- 月乃助自由詩613-10-15
まわり道- るるりら自由詩14*13-10-15
うさぎの眼でエンドロール眺めている- 北大路京 ...自由詩513-10-14
俺は文学極道が嫌いだ- TAT自由詩2*13-10-14
ふしぎな生き物- 梅昆布茶自由詩1813-10-14
cloud- ボトルシ ...自由詩213-10-14
ためいき- そらの珊 ...自由詩18*13-10-14
褒めて一円もまけて貰えないでいる- 北大路京 ...自由詩513-10-13
みずいろの雨をききながら- 殿上 童自由詩20*13-10-13
幽霊が豆腐を食べる- ヨルノテ ...自由詩213-10-13
若気のいたりを老いても続ける- 北大路京 ...自由詩1113-10-12
無力- nonya自由詩20*13-10-12
ながい夏- 石田とわ自由詩21*13-10-12
リグレットがつのります- サトウチ ...自由詩2*13-10-11
秋霖に身籠る- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-10-11
それぞれの現代詩- 左屋百色自由詩12*13-10-11

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