すべてのおすすめ
仲のいいひととだけ

つるんでいられるは学生時代

気の合わないひととであっても

やってゆかなくてはならないのが大人の世界


新幹線のなかで二十分ほど寝た

すこし頭がすっき ....
過去に戻りたいと
思ったことは
一度としてないけど
あの夜にだけは戻りたいと
時々想うことがある

そう きみと初めて寝たあの夜
ぼくらはお互いに
そんなに経験はしていなかったけど
 ....
この世界は
俺向きじゃない
ルールが飲み込めない

悲しくない時に泣いたり
嬉しくない時に笑ったり

そうして俺たちは関係を築いていく
当たり障りのない関係を
赤ん坊だけが自分に正直 ....
赤信号が点滅し続ける交差点の中央に立ち

「そんなに点滅しているなら早く絶滅してしまえばいいのに」

とぼやく男が一人いた

ガードーレールは醜く歪み
ゆがみすぎて笑えるくらいに歪んでい ....
ひとりごとをいう

ひとりごとは
大きな声ではいえない
口元でこっそりいう

だれかにきかれてはいけない
だれにもみられてはいけない

そんな時に限って
空はみているし
猫だって ....
冬の朝
道路に てぶくろが落ちている
手の形に作られた
左右対称のかたわれ
いつからここに取り残されていたのか
拾ってみれば
柔らかく凍えていた

{引用=ナイタアカオニ
アレハ
 ....
ああ、これは病気でござりましょうか

寒いばかりの夜な夜な、炊くアルミ鍋は

今日も明日も貧しい菜を煮るだけでして

月がでようが、隠れようが

見ているものひとりいないときたら

 ....
Amazonでなら
何でも簡単に買えるって
聞いたから
そりゃいいやってんで
生きたピラルクを
注文しようとしたら
どこさがしても
ないじゃねえか
Amazonなのによ
他に何がある ....
スーパーの立体駐車場に車を入れて
そのまま買い物に降りて行く
おにぎりとお茶は持参だが
ちょっと甘い物が欲しくなる
ねらい目は見切り品コーナー


 大きなシュークリームが一個68円
 ....
雲が僕を抱きしめてきた
その胸元には雨の匂いがして
雷を飼ったその腹が ゴロゴロと唸りを上げていた

{ルビ霙=みぞれ}が僕に口づけをしてきた
全身に冷たい唇を這わせて
シャツの下までびし ....
夢の中で
パーティーに出かけて
来ているはずの彼を探した
部屋はほの明るく
音はない

彼によく似た人が
何人も現れるのだが
みな少しずつ違っている
どうして見つけられないのか
自 ....
【すりおろした林檎】

ねこをかんぶくろにいれて ポンと蹴っていいような
汗と毒と 荒い呼吸の  みすぼらしい私が すっかり蒸発しました
ぬけがらの私の みぞおちを 
糖蜜が ....
みいちゃんは
働きながら
ずっと両親と同居して
後半二十年は介護して
ようやく見送りました

パラサイトシングルとか
親離れできないとか
みいちゃんのことを
呼ぶ人もいたようです
 ....
モーニングスター

少しずつ明けてく空 夜と朝の境界線は何処?
それが気になって 眠れずに空を見上げてたこともあったな
生まれ変わる日々の中 次の景色を見ることを
許されたものは それ以外と ....
  舞台中央に椅子がひとつある
  男がひとりすわっている
  男は語りはじめる


おまえさん牛は好きか
そう、おまえだ
牛は好きかと聞いているんだ
牛はすばらしいぞ
何しろ奴ら
 ....
あなたとふたたび逢う時
泣いている訳にはいかないと思った

空が好きだった
あなたが撮影した朝焼けは力強く燃えて
私にはない色を奏でた

オリオンに輝く星の彼方で
小さく光る二粒の瞬き ....
僕たちは夜を旅する
孤独にむかって囁き続けるナイトバードなんだ

代償なんてありはしない
ささくれを癒す為に空を飛んできた
まぬけなオウムの類だが

ちっともいいことなんてないって言いな ....
僕たちのギターはすでに古びて
ギブソンやマーチンよりかはマシな音色で人生を歌う

たくさんの奇妙な物語が僕たちを誘ってゆく

何処へ

それはレスポールの残響が終わるところ

かどの ....
近しい人の幸せな報告に

心が温まる

なにやら淋しくなる

羨ましく思う

心から祈る


突き合わせた笑顔で作られるこの熱気には

様々な想いが渦巻いて

纏わり付い ....
{引用=進歩は昔話を撲滅する}
 あんたの事は食わしちゃる
 あたしが部屋で何しとるかは
 詮索せんといて
 覗きでもしたら出て行くきね

女房のオツーはそう言って襖を閉め
日がな何事か ....
海外で活躍するメジャーリーガーや
サッカー選手たちはいつも大きな注目を浴びる
でも それをまず為したのは 
商社を始めとする無名のサラリーマン諸兄だ

メディアはニュース・バリューがないので ....
バトンタッチを繰り返すはんぺんの群れ

満月に向かって吠えるバラバラになったはんぺん

所狭しと並べられたうだつの上がらないはんぺんドミノの渋滞


渋滞は「解消」という行為を知る前にド ....
{画像=130121043641.jpg}


              メザシも高くなったものだ

       ....
深海に生きる魚族のように自ら燃えなければ何処にも光はない

大島渚自筆の会葬者たちへのメッセージがこれだ

中学生のころビートたけしが出ているということであの映画を観に行った

当時の映画 ....
眼を開けると
ほかに乗客はいなかった

確かめたはずが
行き先を思い出せない

どこから乗り
どれだけ乗っているのかも

東側の山のふもとだけ
西日が射し込んで赤い

バスは進 ....
薬缶の口から湯気ポッポ


ノドグロの口から日本海の匂いがまだ消えないうちにと
料亭の女将の口から少し早めの夜が始まる
けれど日本の財布の口からはわずかな小銭しかでない
だからみん ....
                     130121


証拠隠滅を図る
アリバイを作る
工作の時間は忙しい
先生の顔を見る暇もない
ノコギリが真っ直ぐに切れない
金槌が空を切って ....
       うす汚れた魂を
       夜更けに洗う
       洗面器に冷たい水を張り
       ひとつまみの塩でもみ洗う
       不信と後悔がにじみ出て
     ....
『ありがとう。』が飛び交う、広い浴室。。

「背中、流しますよー。」

くしゅくしゅと泡を立てて

労る様に背中を流せば

全身左麻痺のかずちゃんが呟く。

「お風呂に入ると、生き ....
あなたは
ひとがいいから
何でも引き受けちゃって
責任も押し付けられて
それでいて
美味しいところは
持っていかれて
見ていて歯痒いくらいだ

田沼さん
たぬまれたって
断ってい ....
Lucyさんの自由詩おすすめリスト(6077)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大人の世界- 吉岡ペペ ...自由詩7+13-1-24
深い森- HAL自由詩10*13-1-24
役者志願- まーつん自由詩5*13-1-24
多分、これで_最後- 赤青黄自由詩2*13-1-24
ひとりごと- 朧月自由詩513-1-24
かたわれ- そらの珊 ...自由詩9*13-1-24
わずらい- 月形半分 ...自由詩413-1-24
ごめんね、Amazon- 花形新次自由詩2*13-1-23
なんかさめちゃって- ただのみ ...自由詩25+*13-1-23
氷原に舞う塵- まーつん自由詩8*13-1-23
パーティー- ナラ・ケ ...自由詩413-1-23
【りんごの_ゆくえ_】二編のオムニバス- るるりら自由詩14*13-1-23
みいちゃん- そらの珊 ...自由詩12*13-1-23
モーニングスター- itukamitanij ...自由詩1*13-1-23
砂浜の男- 村田 活 ...自由詩9*13-1-23
命は燃え尽きない- 詩貴自由詩313-1-23
ツアー- 梅昆布茶自由詩2013-1-23
トワイライトゾーン- 梅昆布茶自由詩713-1-23
洗浄- 短角牛自由詩413-1-23
鶴の恩返し- salco自由詩31*13-1-22
いつか忘れ去られるひと- HAL自由詩7*13-1-22
はんぺん- 赤青黄自由詩4*13-1-22
贅沢- ドクダミ ...自由詩6*13-1-22
戦場のメリークリスマス- 吉岡ペペ ...自由詩1013-1-22
夕暮れバス- ナラ・ケ ...自由詩613-1-22
詩2編- 月形半分 ...自由詩613-1-22
空メールのやりとり- あおば自由詩5*13-1-22
洗面器にわたしが溢れるとき- 石田とわ自由詩32+*13-1-22
思い出話- 梓ゆい自由詩513-1-22
田沼さん- 花形新次自由詩313-1-21

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