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「名刺は、記号。」
だと言われたので
百枚ばかし刷って
十枚二十枚を、鞄に入れた。
「梓ゆいです。」
と言って一枚差し出せば
ひとつの記憶と
ひとつの記号にな ....
悲しみは拭えない
わざわざ拭おうとも思わない
一生分の悲しみを抱え込んだまま
何も、それは私に限ったことじゃない
虚しさは払えない
わざわざ払おうとも思わない
一生 ....
アトムのこどもです
トムキャッスルに住んでます
リトマス試験では紫色になります
エロ度凍結零級
阿ト理恵
アレルギー体質は体質だけど
今んところ
化学物質は大丈夫なのね
キツいヤツとかは試したことないけど
えっ、そういうことじゃない?
へいき違いだ?
ああ、そっちのへいきか
鬱陶しい話題 ....
こんなところで
ベビーカーを押すお母さんが
コーヒーショップに入ってきた
乗っている赤ん坊は周囲への目配りが鋭い
スマホで大声で話している人がいたが
赤ん坊はまるでカメレオンみたい ....
逃げてはいけないらしい
自分から
世界から
逃げたくなるらしい
だれでも
いつかは
ぐるっとみまわしても
手ごたえがなくて
ふっと上をむいたら
いつでも空
足の裏が地球 ....
夕暮れどき
路地をバイクで走りながら
眠気を誘う
ちょうどよい風にゆられながら
家屋やマンションから漏れてくる生活音や話し声
屋根や電信柱の隙間から覗く空に
うとう ....
かつて誰のために祈れただろうか
飾りのついた服を着て 街を歩いていなかったか
自らさいなむひとを見捨てなかったか
酒におぼれて遠ざけたものの数々
いまどこを旅しているのか
....
メスザリガニが
身籠った
腹に何百もの卵を抱え
絶えずゆらゆらと揺らして
新鮮な酸素を送っている
まるで
大切なものをあやしているように
ハハザリガニが
出産した
小さな赤ちゃん ....
130827
早く気付くことが必要です
痛みが無くても
気にしてください
もみ手をして
この度も
....
「駐車禁止と貼られた紙に、ノックアウト。。。」
ぶつけて凹んだ、ハイジェットのボディーをなでながら
(一万五千円は、大きい。。)と
財布を開ける。。。
「すぐに、ここから逃げた ....
【 君の居場所 】
三丁目の角の突き当りの
有刺鉄線の向こうには
なにがあるのだろう
あの奥には 殺伐とした広陵たる 荒野がありそうだ
漠然とした目標に俯く 君に ....
つい先日
心に針を刺されました
誰かのふいの、一言を
昨日まではちっとも
痛まなかったのに
空気が全部抜けてしまったようで
今更ながらちくり、ちくりと
意地悪をしてきます
....
ゴロゴロ鳴って
色とりどりの
ヨーヨー風船が落ちてきたような
夏の破裂音
軒下も見つけられずに
人気のない家の庭先にある
大きな木の下へ滑り込むと
浮世絵の世界が音も吸いこんでい ....
天使の絵をくれた
女の子は
七年たって
三度堕胎を経験している
嫌いな子の
上履きをなげすてたあの子は
ふたり目の女の子を妊娠している
あかい眼鏡をかけていたあの子とか
いつも違う ....
ひもじいといって、啼く蝉はいない
白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そのひもじさに耐えて、恐竜から逃れて
生き延びることのできる生きものだったという
生きて
生 ....
拡散する
薄く透明に広がって止まない 大地は世界は 逗留するには狭すぎるから
陽光は優しく乾いた匂い 風の中に見えるもの それを慈しんで生きてゆきたい
心は風 すべての物の中に 僕は生き ....
私のいないパーティーが盛り上がっている
捨てられた星屑集めながら野良猫と歩いている
心って
どんどん折れ曲がると
だんだんまんまるになっていくんだって
だからだいじょうぶなんだよ
きっと
だいじょうぶなんだよ
くやしい涙ごしにみた空にも
綺麗な星がたくさんあった
東には青色の竜
南には赤色の鳥
西には白色の虎
北には黒色の亀
そして
中央には黄色の麒麟
日本橋の
中央には翼を持った麒麟が
鎮座している
かつては
五街道の起点 ....
バター塗りさえすれば
舐めると思ったら大間違いだ
(横須賀のスヌーピーこと藤田芳彦 談)
それはさておき
舐めるのが嫌いかと
聞かれると
まあ、好きって答えちゃうかな
相当好きで
....
み●●●
●ず●●
●●か●
●●●ら
うまれた
るふらん
みずから
浮上する
レ●●● ....
ひかり
ワイシャツが透き通る
暑い夏
湿気が熱を孕んでいる
だから
日向も日影も暑いのだ
でも未来がくれば
ひかりに熱がなくなって
湿気もなくなって ....
プールをつくった
朝 手をどろどろにして
四角く つめたい プールをつくった
君を浮かべる想像をする
想像のなかで
君は元気に死んでいる
ショートホームルームが俺のせいで長くなる
もっといっぱいありがとう言いたかった
ダメかもしれない
汗がとまらない
そとが暑かったからではない
バスに乗っていた
手を口にあてうつむいている
いいイメージが湧かなかった
そんなことにもう疲れていた
....
130823
みんなからぁぁぁー
浮くのが嫌だ怖いと考えて
いぢめの列に並んだのよぉ
ぶうぶうと抗弁するのもしないのも
選り分けないで押しつぶし
天日 ....
会場が静まる
時間に隙間が生まれて
太古からメロディが届く
舞台に期待と退屈が入り混じり
張り詰める
張り詰める
100人の人の
200の目玉
どんなに取り繕っても
舞台 ....
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