夕方過ぎの薄闇の中

自転車に跨った

塾帰りの少年少女

信号機は止まれのままだ

いずれ青に変わる時が来るのだから

ゆっくり大人になればいい


僕はと言えば車の中

黄色点滅の信号の前

ブレーキは踏みっぱなしで

注意深く進めと言われても

そのタイミングが分からずにいる


大人になりきれない子供というのは

青春時代だけではないということ

気付いてしまうといけない

後悔は、振り向かずとも

そこにいる