道に紙が落ちていた
人の名前が書いてあった
知らない名前だった
畳んでポケットにしまった
家に帰って紙を広げた
十分経っても知らない名前だった
ひどく蒸して
退屈な夏だっ ....
虹が美しいのは
雨のあとだから
虹が美しいのは
光の さしこみ

すると
虹に向かう力は
その盾は
どちらさまの
しわざなの?

広島はいつも晴れ
八月六日 ....
時間(とき)のせせらぎにきらめく切なさ
伝えきれない想いを乗せ 彼岸のあなたへ流れてゆく

闇を散らしたのは一輪の紅の花
空が明ける様に あなたのひとひらが心に触れ
わたしを救ったの

 ....
猫のいる角曲がる
冷たいバス一台
靴履いて踊る
カード屋の店主

寝転んだまま
樹林は日曜日
歯ぎしりを忘れて
ずっと待っていた

壁の入ったビン
3つだけもらった
赤い流体
 ....
きみは、
自分勝手なきみは、
いつもわたしのかばんに荷物をつめこむ

わたしは、
わたしを形成するものたちは、
いつも肩身狭そうにちぢこまっている


よるは、
くろい色したよるは ....
デイサービスに初出勤の日 
助手で乗った送迎車の窓外に 
前の職場の老人ホームを去る時 
手を握りあったお婆さんが散歩道で 
杖をつき、せっせと坂を上っていた 

( 僕も、新たな日々の坂 ....
曲がり角でぶつかるみたいに
言葉たちに出会って

だからページはいつも
四角くなっている

その扉をあければ
いつかゆけると信じ
夢を手放さないよに
手のひらぎゅっと握る

あの ....
夏のひかりがきらきらしている

微風にみどりが揺れている

存在には影が寄り添っている

音だけが聞こえない

空の水いろが黙っている

雲がこころのように浮かんでいる

外界まであとすこしの

白い ....
芝生の匂い
犬の毛
麦畑

太陽の光
パンケーキの
メープルシロップ

BGMの音
テレビの声
シオカラトンボ
君は花火をみましたか

背中にかくれてりんご飴

綿菓子クレープかき氷

金魚はうしろで掬えない


君がいて夏のよる

お祭りさわぎの胸のうち

花火がしずかに打ち上がる
 ....
誰かに手紙を差し出したい
秘めた恋心を
白い便箋の罫線の間にそっと忍ばせて

誰かに手紙を差し出したい
今朝咲いた朝顔の欠伸が
黒いインクの文字から聴こえてくるように

誰かに手紙を差 ....
ありの行列は
時間の砂をせっせと運んでゆくような
そんな気がして、わたし
のどが渇きました

真っ白、とは言い難いミルクを
すっと飲み干せば
胸の時計は
狂いはじめます、やわらかに ....
冷蔵庫の中から
あなたが出てきて
おとなになりたかった
と訴える
こんな夜には
ビルよりも背の高い
おとなになりたかった
おとなになりたかった
{画像=110804030328.jpg}



傷つく想いと傷つける想い

どちらが重くて痛い?


独り帰って涙を流がす時

わたしは誰かを傷つけている



だから ....
すらりくらりと水面を這う
無音のみずおと

昨日でなくあすでなく
今日を這う

身をくるむ水流
撫ぜて去る矢印の群れ

ふとぷわりと
空気を割る一個の頭で見渡せば
未来はらん ....
お盆
虫取り
夏祭り
生に近いし
死に近い

いつから
八月になったのか
私には記憶がない
そう言えば
今日
「意味」を全うした蝉が
地べたに落ちていた
とたんに
歪んだ蜃 ....
夜は来るんだ茜色

紫ブルーの茜色

そんなに遠くはないけれど

幸福と傷にゆれている

そんな筋合いはないけれど

紫ブルーの茜色

夜は来るんだ茜色
幸福ってあるんかな

傷ってあるんかな

幸福ってあったら

それオレの傷やねん
手鏡に映るわたしは、
媚びた笑顔を貼り付けて、
片想いの彼に振り向いてもらうための練習をしていた

プリクラに写るわたしは
美白と睫を盛る効果で
タレントみたいに可愛くなって、笑っていた
 ....
       
花風がカーテンを揺らしていく。小刻みに空の青さが変化していく。庭にはまき水をした形は残っていない。木々と花々の境界線の弱弱しさ、視覚から萎れかかるものが消えていく。雲は夕立の前触れだ ....
生ぬるいカフェオレを飲んでいた
あめが
ぽつりぽつりと
窓を叩いて
私に何かを伝えていく
内容などわからない
感触のない
あいのようなものだろうと考えていた

君が
冷たい氷の ....
心配しても

そんな筋合いはないよと言われたら

それも無言で言われたら

ひとがどれだけ傷つくのか

それをわかってそうすることが

ひとをどれだけ傷つけるのか

おたがい

わかっていなかったのか ....
雨の中で
人だけがいない
獏園

時が経つと
美しい観光地になる
 

あたいは線香花火

絶頂をすぎてもチリチリ感じていたい

火球 果てるまで




 
このへやは
にしびがまぶしくて
とだれかがいった

だれかはもはや
ひとではなくて
それでもひとのつもりで
あるようだった

にしびだけが
つよくそのあたりを
てらし ....
雨は
縦からやってくるのに
雨のにおいは
横からやってくる

ボブ・ディランが
教えてくれた
「Blowin' in the wind」
その答えは
風に吹かれているだろう

雨 ....
その箱のなかには夢が溢れていた

幌馬車に乗っていたり
早馬にまたがり二挺拳銃は火を噴いて

またあるときは電話ボックスから秘密基地へと飛び込めば

誰もが海の向こうの豊かさに憧れた
 ....
さっきふき取った
除光液の
ツンとした匂いが

まだ部屋に
漂っている

シャワーを浴びて

真っ赤な
ペディキュアを
塗りなおす

チュニックも
サンダルも
決まった
 ....
女と高台までのぼった

簡素な公園がそこにはあった

商店街で買ったトッポッキと貝を食べた

ソウルの町を一望しながら舌をからめた

白い夏だなと思った

白内障ってこんな感じだろ ....
さびしくなったらわたしをよんで


すんすんすん”と自分勝手に時間が流れる
ものだから

と と と
      て ててと
追いかける


颯爽と走りぬけるきみと
恋をし ....
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紙の夏- たもつ自由詩911-8-5
虹に向かう力- るるりら自由詩16*11-8-5
時間(とき)のせせらぎ- 洞野いち ...自由詩411-8-5
憐憫バニー- 竜門勇気自由詩411-8-5
かばん- poco自由詩211-8-5
声援- 服部 剛自由詩411-8-4
すき- 朧月自由詩311-8-4
音のない夏- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-4
日曜日- ペポパン ...自由詩2*11-8-4
君は花火をみましたか- 小鳥遊儚自由詩211-8-4
誰かに手紙を- 乱太郎自由詩26*11-8-4
静かなまぼろし- 千波 一 ...自由詩4*11-8-4
エンカウント- 春日線香自由詩1111-8-4
傷つく想いと傷つける想い- beebee自由詩1411-8-4
クロール- シホ.N自由詩3*11-8-4
八月の証明- さき自由詩611-8-3
紫ブルーの茜色- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-8-3
幸福と傷- 吉岡ペペ ...自由詩111-8-3
笑顔- 洞野いち ...自由詩8*11-8-3
夕立雲- 花キリン自由詩311-8-3
あめとあい- かんな自由詩7*11-8-2
共感- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-8-2
圏内- 春日線香自由詩211-8-2
線香花火- 殿上 童自由詩16*11-8-2
西日- 小川 葉自由詩811-8-2
雨のにおい- 中川達矢自由詩9*11-8-1
箱のなかのひと- 恋月 ぴ ...自由詩22+*11-8-1
ペディキュア- 森の猫自由詩8*11-8-1
白い夏- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-1
と_て_- c自由詩111-8-1

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