言葉、とは
不思議なものだ

スリッパだと覚えれば
スリッパ以外の
なにものでもなくなる
寒い冬
人の足をあたためて
踏みつけられているくせに
そのいでたちは
ほんのり可笑しみを含 ....
振り向けば昔 雲のないあの日 泣いて嫌がって生まれた僕です
生きていることをほめてください
冬をついばむ
くちばし

幼い蕾が
羽ばたく季節の夢をみている
今はまだ色を持たずに

たくさんのおみくじが
今年の枝に結ばれて
羽ばたく明日を待っている

少し前まで
小さな ....
ひとりのひとを ほんとうに愛することができたら
多くの人に愛される 気がします
始発までカラオケルーム寒鴉 ピノキオ彫って仏像にする 冷凍庫にカントリーマアム入ってる女の胸に抱かれて眠る 雪を水に入れると 水になるように
水は氷に 雪水はつららになるように
死ぬことも生まれることも生きることも
体を通るものの 変質なのだろうけれど
心は 消えても響く
共にと思う幻想に支えられ ....
 えっ……、
「どうして? どうして会えないの。」
「外山先生はね、また、猫にもどっちゃったんだよ……。」
 猫に……? 
 えっ? なによ、それ……。
「鈴木さん! わたしね、すごく真剣な ....
人がいないことのかなしさ
戻ってこない哀しみがおおう

巻貝の自由だってもうちょっとましかもしれない

ただ居ても伝わらないかなしさが一番だったかもしれない

いつも人を否定しながらそれ ....
 襖で仕切られた四畳半の、その襖を開けるとまた四畳半、また四畳半、大きさの異なる箪笥がいくつもあり、埃避けの布を掛けた雛壇があり、その隙間にすっかり平たくなった綿布団があり、そんな部屋が前後左右に際限 .... ホームを切り裂いて列車がページを捲っていく。同色の
制服に制服を重ね着してずきずきと圧密する、頭痛がちな
通勤電車のようにきつく綴じられた紙の隙間を押し開き、ぼくと
膝頭から胸元まで触れるほど巧 ....
太陽が見えなくなると黒くなった川面からたつ川の匂いが確かになった。
風が吹いてもそれはどこへも去らずただ辺りを湿らせ懐かしがらせ暗くさせ刹那の思いに姿を変えたりもした。

普段聞かない音が川の匂 ....
一言も発せず暮れる三ヶ日 SAYONARAという花 刺さる赤 あなたの育てていたザリガニが
アメリカザリガニが 
また大きくなりました。
時計台の近くで
風は風の音をたてて。
私たちの脱皮とは
いったい何だったのでしょう。
生きることと死ぬ ....
【 Window 】

ブラインドを上げて
窓を大きく開けた
そこから新鮮な空気が流れ込んでくる

青い空 鳥の囀り 風の音
明るい陽の光 そこに希望があった
掌を伸ばせば届きそうな楽 ....
疾走するのは 本当にかなしみだけですか?


拘束する身体が 飛び跳ねながら太陽に舞い込んだ


黒い黒い太陽に
踊っちゃいけない国で踊ーる

頭 揺らーす
カカト 浮かーす 身体 跳ばす

踊っちゃいけない国で踊ーる

頭 揺らーす
カカト 浮かーす 身体 跳ばす


ある日突然 あった  ....
あなたのかたい頬
思いのほかやわらかくて
その冷やかな瞳にも
熱い涙は宿るのだが

心の奥深くに一つの扉があって
それは故郷へと繋がっている
絶対零度の沈黙
この地上の何よりも冷たい場 ....
ぼくはうたがっているのだ

うたがいを確かめるために電話する

あんなに伝説を残したあのひとのことを

ぼくはうたがっているのだ


うたがうとは傷つく準備をするということ

傷つく準備とは生きようと ....
俺いがい大切にできるだろうか

俺は傲慢なのだろうか

俺はおまえとのことに謙虚なだけだ

俺がそうであるように

俺いがい大切にできるだろうか


じぶんを滅する、そうすれば
 ....
ほら
めかくしをすれば
大丈夫
この世の全てのかなしみを
わたしの手で
隠してあげる

あなたが
もういいよ、といったなら
指のすきまを開けましょう


目覚めて
しずしず ....
強さとは野蛮とは何

研ぎ澄まされた刃で誰を斬るのか

姑息な闇はもういいとおもった

死がもたらすものの方が正直だと

首を刎ね八つ裂きにしても僕は生きるのだろうか

キンメリア ....
川沿いを歩いていると
色鮮やかな
もげた螺旋階段がくるりと横たわっていた

私は危ういバランスを保ちながら
登ってみると
先に透明色の螺旋階段が伸びている

そうっとゆっくり
どっこ ....
大晦日は
子供部屋のとびらを
あけておかなくてはならなかった
トシガミサマが来るので

トシガミサマ
というものがなにで
どんな姿をしているものなのか
わたしは知らない

ある年の ....
僕の家の水道水には
カルキとカルマが含まれている

カルキは浄水器で
取り除けるかもしれないけれど

カルマはおいそれと
消えて無くなってはくれない

僕は毎朝
カルマで顔を洗 ....
 
父が釣りをしている
何を釣っているのか聞くと
忘れたと言う
僕も隣に座って糸を垂れる
息子とよくいっしょに釣りに行ったもんだ
という話を皮切りに
父が息子の自慢を始める
小さいころ ....
なにかで読んだ台詞だった

損しないかぎり他人に親切にする

ハードボイルドエッグのような人生

負けを受け容れる人生

かじる

しみる

タフネス

なにかで読んだ台詞 ....
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
名前を呼ぶ- そらの珊 ...自由詩23*13-1-8
振り向けば昔_雲のないあの日- 北大路京 ...自由詩313-1-7
生きていることをほめてください- 若林自由詩7*13-1-7
素描- そらの珊 ...自由詩18*13-1-7
I_love_you_&_ゆー_らぶ_みい- るるりら自由詩19*13-1-7
寒鴉- 北大路京 ...俳句613-1-6
ピノキオ彫って仏像にする- 北大路京 ...自由詩513-1-6
冷凍庫にカントリーマアム入ってる女の胸に抱かれて眠る- 北大路京 ...自由詩513-1-6
水生- 砂木自由詩14*13-1-6
あずきの恋人_(連載⑧)- たま散文(批評 ...12*13-1-6
空白- 梅昆布茶自由詩913-1-6
戦闘少女、戦闘少年- 片野晃司自由詩1613-1-6
ともだち- 片野晃司自由詩1013-1-6
川の匂いの告白- 吉岡ペペ ...自由詩613-1-5
三ヶ日- 北大路京 ...俳句213-1-5
SAYONARAという花_刺さる赤- 北大路京 ...自由詩313-1-5
忘却- たもつ自由詩813-1-5
【_Window_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-1-5
クォンタム_ブレイン- 佐藤伊織自由詩313-1-5
踊っちゃいけない国で踊る- 猫道自由詩5*13-1-4
黒髪彗星- ただのみ ...自由詩20+*13-1-4
うたがい- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...213-1-4
護る- 吉岡ペペ ...自由詩313-1-4
めかくし- そらの珊 ...自由詩1413-1-4
バーバリアン- 梅昆布茶自由詩1313-1-4
もげた螺旋階段- 灰泥軽茶自由詩10*13-1-4
歳神様- 吉田ぐん ...自由詩1513-1-3
カルマ- nonya自由詩29*13-1-3
正月- たもつ自由詩2313-1-3
損しないかぎり他人に親切にする- 吉岡ペペ ...自由詩613-1-3

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