暗くなる前から隠れる所を捜した
冷たい風を避けて 二人は草の茂みに潜んだ
ざああ ざああ 荒れ気味の風が林檎畑を走る

強い風に羽があおられて もっと草の奥へと
二人は入り込んだ
夜空 ....
鳥が啼いている

黄金色の影が

そこかしこに

あした晴れるかなって

胸の痛みが汚れている


鳥が幻のふりをして

地球の影絵に落書きする


鳥が啼いている

黄金色の影が

そこかしこに

 ....
湿度にとらわれた熱量が
肌にまとわりついている

エアコンは嫌いだ
あの冷やりとした
微かにカビ臭い風は
地下の駐車場を思い出す
軟らかにしなだれる
段ボールを思い出す

寝苦しさ ....
 
 原点回帰、という言葉がしっくりくるような気がします。


 中学生のころ毎日のようにこの場所、すなわち現代詩フォーラムに通っていました。しかし高校生になってからでしょうか、忙しくなったこ ....
妊娠悪阻ということで、
一週間ぶりに病院へ行くと、
点滴は、24時間で、
4本取り替えるらしい。
彼女は、ほとんど、口も聞けないほど衰弱している。


「なんか話して」と言うので、
 ....
僕はこの中国の猥雑な街で

現実世界と適合する為のリハビリをしている

語学の勉強をしているのも

体力を回復させるために歩こうとしているのも

いわゆるリハビリに相当するだろう

 ....
まんたもん

もう まんたもん やん ゆうたもん
みやてと まに もに たむいやな
よのやも やのまい ねをめたもん
たんなんね やんとんよ

( ねねねねね 笑 ねねねねね )

 ....
熱がある時に観る
テレビのような現実が
頭の端っこで丸くなって
きれいに瘡蓋になる前に
剥がして/痛がって/泣いている
ぼく、
透明な夜をみあげます
半透明のたましいを宿して
伸びていく木になります

ほしかったものが、なかなか
みたされないから
ほしくないって嘘をつく
あんなもの、いらない  ....
ぽとり



つぶやきをひとつ
落としてきた
苔の生えた出会いのテクニックのように


ぽとり



つぶやきをひとつ
落としてきた
迷子猫のような写真まで貼りつ ....
動物を視観察する

花粉を視観察する

放射性物質を視観察する

自分を視観察する

なぜこんなことになったのか

なぜこんなことをしてしまったのか

動物や花粉や放射性物質や ....
言葉は道具でもあり
ときに
それ以上に
自分を映す鏡

気をつけなさい
いつかそれに支配される

思考の闇はその姿を
言葉を通じて現す

言葉はやがて
行動となり身振りや気配と ....

彼女は晴れの日でも傘を差している
雨を異様に怖がっているのだ
酸性雨を浴びると体が跡形もなく溶けてしまう
という話を子供のころに聞いて以来
ずっと信じているらしい
雨が降り出してから差 ....
からだがなかなか
かわかないので

手当たりしだいに
夜をあつめ
からからのからだを
あたためている

あたためている
そのうちに
いままで使った
うそや悲しみが

いっ ....
何にもない

ただ真っ暗な空が

切り刻まれていた



いつも見あげていたはずなのに

真っ暗すぎて

切り刻まれていることに

気付かなかった



今 ....
女の部屋を出るのは

朝ではなく夕暮れにする

その鉄則

破るほど恋をしたのは

いちどきりだった


たぶん

苦しめるの分かってた

苦しみたいと思ってた

たぶん


女の部屋を出るのは

朝 ....
陽も暮れきった午後六時
買い物メモを持って靴を履く
切れているのは醤油
それから時計に入れる乾電池
八時には夫が帰宅するので
急がないといけない
台所にはやりかけのパズルが広げてある
電 ....
今年は人間関係の年
遊んで楽しんで
気楽な毎日
勉強なんてしない。

来年は漢字検定
英語検定
パソコン検定
認知症検定受けるぞ!

机が欲しいな。
座布団で左足に
静脈瘤がで ....
  きこえる



  ひかりがきこえる
  波打ち際に
  わたしは耳を置いてきてしまった



  遠い日の
  あなたが歯をみせて笑ってる
  くりかえし
   ....
雪のように
純白ではないけれど
雪のように
この手を
冷えさせたりしないのが
わたしの日々です


埃のように
身軽ではないけれど
埃のように
掃き捨てられたり
拭き取 ....
わがままは大好きの証

聞き取れなかった

わがままは

悲しみにかわって

あなたへの

ホームシックにかわる

詐欺師じゃないよ

本気だよ

わがままは大好きの証 ....
孫の走り寄ってくる靴音にも
萎縮する心がある
可愛い絵模様の靴の音なのだと言い聞かせてみても
すぐに戦中の行進へと
画面が切り替わってしまうのだ

あの時代の靴音は
平和の扉を無理や ....
fallin', fallin', fallin'

夢に堕ちていくのか
現実に落とされていくのか

曖昧な境界線は
貴方の体温だけを明確にする


スパークする光
流星の歌声
 ....
赤く濡れた月の蜜
追憶の茎から垂れ下がり
これから弄ばれることを夢想する

酸味の残った薄い唇
僕の指が軽くなぞると
風のせいにして髪に隠れようとする

火照って潰れそうな肉体
甘い香水の匂いが肌を ....
空いた
椅子の上には
ゆうぐれが降っていて

絵描きになれない風たちは
せめてもの代わりに
言葉を混ぜて
去っていく


取り残された場所に
おそらく施錠は
必要ない
 ....
絶望して

かすれたような希望に

しがみつくのも

哀しくなるようなとき

呪文をとなえるようになって

もうずいぶんがたつ


このこころ癖とさよならできそうだ

9 ....
夏の陽射しの中

曲がりくねった道を
君と一緒に歩いていると
丘一面に黄色い向日葵

僕はスケッチブックとクレヨンを取り出し
道の傍らに座り込んで
丘一面の黄色い向日葵をスケッチブック ....
帰宅して電燈を点けた途端に揺れ
ちょと焦った
テレビを点けると震度3と出
8月31日までも揺らすとは
しつこいのは嫌いだ

ようけ揺れた夏だった
円高も史上初75円台に突っ込んだが
印 ....
疾駆する車の前を
白磁の蝶がひるがえる
蝶は
そそり立つ眉を持つ

白く焼けた小石から小石を
羽黒とんぼが渡る
ゆらゆら揺れる
かすかな悲鳴

夏の熱が山脈をかすませる
盛り上が ....
あいつと会う前からだ

季節のかわりめの夕方頃

ぼくはさまよう

商店街をのぞきながら

家路を辿るのが

もったいなくなっている

あいつと会う前からだ
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
銀河の下で- 砂木自由詩13*11-9-11
黄昏の秋- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-9-11
月の夜、幻の空(未詩・独白)- プル式自由詩11*11-9-10
原点回帰- ゆみやま散文(批評 ...3+11-9-10
ピンクのハートマーク- はだいろ自由詩1511-9-10
僕はかなりちゃんと生きています- ジム・プ ...自由詩2*11-9-10
まんたもん- 乾 加津 ...自由詩9*11-9-10
頭の端っこ磨り減らして- つみき自由詩911-9-10
秋の夜はいつわりを許さない- 橘あまね自由詩1211-9-10
ぽとり- nonya自由詩15*11-9-10
視観察- 吉岡ペペ ...自由詩611-9-10
言葉- 梅昆布茶自由詩511-9-10
彼女らはいずれも澄み切った声をしていた- 吉田ぐん ...自由詩2611-9-10
かわかないからだ- はるな自由詩611-9-10
今日は空が泣いていたから- COCO自由詩611-9-10
たぶん- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-9-9
船に乗る- 吉田ぐん ...自由詩2511-9-9
机が欲しい- ペポパン ...自由詩2*11-9-9
きこえる- 草野春心自由詩911-9-9
積もらない日々- 千波 一 ...自由詩7*11-9-9
詐欺師じゃないよ本気だよ- 吉岡ペペ ...自由詩211-9-9
靴音- 花キリン自由詩5*11-9-9
fallin'- 涼深自由詩511-9-8
さくらんぼ- 乱太郎携帯写真+ ...14*11-9-8
埃まみれ- 千波 一 ...自由詩20*11-9-8
9月のテスト- 吉岡ペペ ...自由詩311-9-8
黄色の想い出- ……とあ ...自由詩9*11-9-8
グラグラな夏- salco自由詩15+*11-9-7
- オイタル自由詩3*11-9-7
さまよう夕方頃- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-9-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172