緑色が波打って
濃くなって
育まれている
数えきれない夢たちを
数えてみる試み
1から10まで
10からまた1にもどる
5、くらいでたいてい数を忘れるから
また1にもどる
本当の ....
小学生で
ざりがにを釣ることを
おぼえるために
川ぞいへ
連れて行かれる
えさとかばしょとか
理由はよくわからないけれど
釣果には差が生まれて
移動をしても
変わらないものは
....
調子悪くなっても
へこたれない
Never give up!
全力疾走
歯を食いしばって
踏ん張って
傷を負っても
歩いてゆく
失うものなんて
何もない
ドンキホーテと言わ ....
夢を諦めないで
夢を捨てないで
必ず叶うさ
夜明けは必ず来る
全てが静まり返り
川だけが流れ
一人立ったまま
風が吹き付ける
生きているなら
自分の証を見せてくれ
自分にし ....
頼りなげな黒い煙は
空に還ることもなく
密閉された風景の中へ
呆気なく取り込まれていった
昨日の端から一刀両断に
切り離された時空に
冬物の黒い服を着せ
ひたすら透明な汗をかいて ....
カフェテラスの入口で
傘をパタパタしている
それは羽を休める鳥のよう
パタパタするのは
翼にあこがれているから?
風を感じてみたいから?
みんな
雨が降ると
パタパタしてい ....
ちきこに ひとかべ そそうのことせ
のにかむ つきはむ そこゆにこごせ
ちりきに ましらお にながし とねすに
つつるに なめよお さしとせ わにうな
ちきりん ちきりん なそひに お ....
ちきりん ちきりん 角踏み立つ身に
ちきりん ちきりん 指混む夜更けの
ツル草 仕留めた 雷様を
腕も 巻き持ち まだ眠る
残る 一房 渇かぬうちに
暇をとらせた 赤闇 小屋 身に
....
夜空をみると
ごめんねって言いたくなる
それは黒が諭すから
夜の空気に触れるとぜんぶ
さらけだしたくなる
それは月がみつめているから
自分は正しいと信じながら
間違ってると感じて ....
ぼくはいびきをかくらしい。
知らなかった。
なぜ、知らなかったかといえば、
ずっと、
ひとりで眠っていたから。
ふたりで眠ってみたら、
ぼくが、夜中に、
なんどもおしっこにいくの ....
京都なあ
京都はなんかなあ
久しぶりのあいつらしい台詞
なつかしくて
すぐあたりまえになった
吹き荒れる灰色の風
立ち上がれなくて何度も膝をついた
拳に食い込むのは砂の痛さじゃなくて君の悔しさ
俯かないで空を見上げて
嵐がいつか止むように
君の世界も光差す日が来るから ....
細く白髪も増えてくると (ほら)鬼がまたやって来る 。
皺だらけの手のひら
(負けちゃいなさい!)と (ほら) 鬼がまた つつく
カリフォルニアの青い空から裸の海にさよならをし ....
とくん、とくんときみはうなずいて
真昼の空をひろげてみせた
背伸びして手をのばしてもまだ遠い
青の時間につつみこまれる
目をふせて きみは何かを想ってる
雲にかくれた月に似ている
....
{画像=110721225828.jpg}
鯨にある指先(地上)の記憶のように
人間にも忘れてしまった記憶がある
それはsora(翼)の記憶
身体の奥にある翼(骨)の記憶を頼りに
背 ....
桃のにおいの手が
空を混ぜて
はじまる
闇のなかを見つめ返す
まぶたの奥の水があり
ひとつの葉に隠されている
海岸と夜
手のありか
通り雨
....
ヒカリ満ち溢れる世界で
あなたと奏でる物語
口づけたら頁は恋色できらめく
七色の風になって駈けてゆく
大好きなあなたの元へ
街路樹の葉は熱い鼓動になって揺れる
辿り着いたら
空の腕で ....
支えの絞りで、ピント合わせ。
退屈しのぎが退屈だなんて
なんてつきの悪い考えだろう。
人は無鉄砲だなんて言うけれど
そもそも
鉄砲なんて持って無かったじゃないか。
(受け取り図)
....
夜明け前
蒼い空に
身を削る月がいた
誰にも気づかれることのないように
まして獣たちに さとられないように
目覚めた女が背をみせる
静まり返った山森は、眠りについたまま
星をなくした夜空 ....
泣きたい時ほど哂いたくなるのはなぜだろう
つまづいて転んで
そのまま起き上がれなくなった事はありますか
愛する人の寝顔に無性に不安になって
揺さぶり起こした事はありますか
人間不 ....
果実
という言葉を胸に抱いて眠った
眠りのなかでわたしは一匹の鮭だった
寡黙に
川を遡上する
ほんの小さなものだった
朝がきて目 ....
祈ってあげてください。
とつぜん、そんなメールをもらった。
かれが重篤だという。
かれは もう ひとりの みちを あるいている…
かれのことを、詩友といっていいかどうかわからない。
....
あーあ
夏が来た
やばい
俺が性犯罪者に最も近づく季節
ってかさ
なによ
おねーちゃんたちの
あの格好
ミニスカート
ホットパンツ
キャミソール
下手すると下着見せてる
君 ....
斜光に詠う
蝉の時雨
蚊帳越しの庭
縁側の隅に
境界線を引いて
あの頃は
まだ色鮮やかに
幼い君を
母の振りして
よちよちと歩かせた
差し延べた手の
焦げた肌に伝う
ひとす ....
夏の日差し
夏の青
真っ白な街真っ白なふるさと
だれもいない街
あれから悲しみは痛みに変わりましたか?
痛みを知りましたか?
雪の記憶の声
いえ
ひとりぼっちでただひたすら歩く ....
われわれは
枝葉末節にて
生きるもの
幹に遠い
根に遠い
地を摑めない
空を仰げない
無知の世界
生の盲目
見得るものしか
見られない
枝の一本 ....
110720
トコロテンでごはん
辛抱おし
半時ぐらいは
保つでしょう
お母さまは
まだお帰りにはならないのです
....
ぼろぼろになったっていいよ
しあわせになったっていいよ
自然をコントロールするために
知恵があるわけではない
台風一過の夕焼け空を見つめながら
かなしくてもあたたかかった
さびしくてもつな ....
茜
光が爆発した
扉を開けると
そこはまるで別世界だった
今まで聴こえていた
懐かしい歌も
無邪気な笑い声も無い
時間は壊れて
だけどまだ生きていて
ようやく
ひとりぼっちだっ ....
カラカラと音がする 心の中が渇いているんだ
カラカラと笑っている
干からびた気持ちで 愛嬌をふりまいてみるんだ
誰に?
自分自身に
自分の周りの酸素殿とか窒素氏とかに
カラカラと音がする
....
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