水の音に、
さらわれてしまった、
まるで、体は、
どこにもないかのように、
流されて、
くだけた、

服にまとわりついた
みずの、おとだけが、
私をぬらして、
ずっとずぶ濡れだった ....
 月
          (乱太郎)

淋しげに唄う
恋などとっくに忘れて
靡く淡い音色
月の後ろ髪が解かれるとき
湖面の中央辺りに
漂う
在りし日の君の輪郭



 月
 ....
美しい歌を歌えば

人は集まってくる

人々の美しさにつれて


汚い歌を歌えば

人は集まってくる

人々の汚さにつれて


今、空に星は閃き

それを人はガスの塊だ ....
打ち上げられた
鯨みたいに

疑問符は
すべもなく
空の青さを映しだしている



怒号も慟哭も、祝福も
みな同じ音ならば

この
広い世界に満ちるものは
みな同じ水だ ....
気持ちを放る

それを避けられる

遮断される

それで気づけよということなのだろう

でも

放った気持ちは

どこへゆけばいいのだろう

放った相手の

コレクショ ....
靖国通りの先に大きく聳える
東京スカイツリーの展望台から上部ユニット
メタル素材の三つの顔が浮かんでいます
陽光を反射するでもなく
ぎらりぎらぎら照り光っています。

ゆっく ....
八月の森のいちれつは
空や雲や水平線がつらなって
やがて終わりの景色のなか
白い波の輪郭にしずんでいった。
泡と光をとじこめて
ヤギの背中のようにあたたかく
そして
引き返せ ....
つばがじわりと溢れる
喉ぼとけを鳴らし梅干しを予感する
大きな瓶に詰められた
肉厚の梅干しは
弾けそうなほど丸みを帯び

さあひと口でおやんなさいと
口をまんまる放り投げれば

すっ ....
若い頃 林檎畑で見た光景
霜柱で凍る草の下に倒れるとんぼと
そのとんぼの上を 何度も上下に飛び
まるで助けようとするように 凄まじい気を
放っていたとんぼ つい 凍りの中から助け
しばらくし ....
おく病で
部屋から出ないと決めた日
には 味わえない感覚

外に出たのは良いけど
人目気にして強がって急ぐ
身では 見れない風景



じぶんにとって
自然で無理のない
歩き方 ....
ああ愛おしい人生よ

おまえは小船か

手提げ鞄か

それともおまえは海原か


素直なひとみで宙を見つめよ

頑なな現実で宇宙に存在せよ


ああ愛おしい人生よ

おまえは小船か

手提げ鞄か

そ ....
「明日という希望の光」
なんていううさんくさい言葉を
わたしはいつまでも信じられないまま
からだだけ大人になって

背けたい真実と
妥協する常識と
逃げられない世界に
がんじがらめにな ....
自分のでないポケットは
どんなものがはいってるんだろう
あの人の手がかくれてる
ポケットにはいってみたい

冬の間にポケットの中のあたしは
あなたと一緒に旅をする
あなたの見ている世界を ....
街を彷徨う蒸気と共に

白熱した悲しみが車をよける

手をつないだ恋人たちは

知らない土地の話をしている

七色に輝くスーツのポケットには

小さな戦争の火種が入っている

 ....
どんな棺も
青年の死には窮屈だ
母親の嘆きも
揺籃には大き過ぎる

白い菊も
その肌には不似合いだ
彼の愛したのは太陽や風
ロックンロールや女の脚

ああ、大きな坊や達
逞しい赤 ....
喉を嗄らして
低周波で世界に発信する
・・・・ここだけの世界。
    発信器の低出力は金の無さか。
    それとも設計自体に問題アリ。
    コンデンサーが怒れているのか。
   ....
思い出の数には限りがあって
両の手のひらからこぼれた思い出は
ひとひらの色あい

鮮やかに晩秋の野山を彩っては
やがて力尽き
道端の
ふきだまり
静かな眠りに何を夢見る



 ....
ふたりで歩けばいつも

楽しいこともせつないことも沢山あった

もうここを

誰かと歩きたいとは思わない


霧のなかのフェアウェイをゆく

ラフの方の木々が幻想的だった

 ....
空だとか
雲だとか
風だとか

宇宙の真ん中で

なんだかよく
立ち止まる

胸を突き破って
手が何かを
ほんの僅かな何かを
掴みたがっている

刹那
涙が溢れて
 ....
ゴルフ場は途中ガスで煙った

灰色のガスで出来た建物に四方を占拠されたみたいになった

キャディーさんに方向だけ教えて貰ってその建物に打ち込む

ボールがちいさな点になってガスのなかに消え ....
はしるの
スカートが汚れるのも
構わないで

あちらこちらが
ゆうやけだ
こげたみたいに
あたしたちがきえる

 そうしてあたしたちは
 水平線に並べられた
 かみさまの ....
冷静を取り戻し
風邪と向き合う
安い香水の匂い
シャンプーの香

ムスクは嫌いなんだな
雄叫びボーカルからの脱皮
歌詞を噛み締める。
音程をはずさない。

芸術は心
伝えたい事
 ....
夕暮れは知らないうちにやって来る
ブラインド越しの窓の外
夜空が突然落ちてくる
ビルの谷間の一角の
ボーッと灯る明りの主は
どこから湧いたかおでんやの
屋台が見える路地裏に
勤め帰り ....
君が窓の外ばかり眺めているから
僕はさみしい

君が郵便ポストばかり覗き込むから
僕はさみしい

探している答えは ここにあるよ
僕が その答えだ

歌われないメロディーが
綴られ ....
あおぞらにふれることのなかった雲に
おやすみと声をかける
届いているように見えたのは
錯覚だから
あなたは泣かなくてもいいんだよ


秋は
なにかがたりない
地上の彼処に ....
もとめあうことのできない淋しさはなんてきれいな夕立だろう



ねえ、死にませんかとふいに問いかける硝子のようにうつくしい人



すきまから洩れだした風 ああきみの前世はぼく ....
脱衣所の

  明り僅かに 


湯舟には

 キャンドルの炎だけ

    香る夜
見つめられると目が泳ぐ 点

嘘をつくとき唇が溺れる 点

滅多に好きなんて言わない 点

温かすぎると慌てて逃げ出す フーテン

笑おうとすると頬が寒がる 点

お世辞を言う ....
綿毛の海で泳ぐ
後ろ姿を探す
秋の始まる午後に
あたたかさとつめたさの両側から
等しく守られていることを知った


星の人から届けられる
言葉によらない通信を
言葉に変 ....
青空のやつ
研ぎ上げたカミソリみたいに 輝いて
今日こそ世界中の 影という影を
断ち落とす 腹づもりらしい

太陽は 白痴みたいに
ただ 笑っているばかり
これからどれだけ 薄暗い血が流 ....
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水音- ballad自由詩711-11-9
月__(乱太郎+月夜見)- 乱太郎携帯写真+ ...13*11-11-9
光の一条- yamadahifumi自由詩111-11-9
花散る里- 千波 一 ...自由詩6*11-11-9
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靖国通点描- ……とあ ...自由詩1611-11-9
コーラル- Lily Philia自由詩7+11-11-9
梅干しの予感- 灰泥軽茶自由詩4*11-11-9
銀河とんぼ姫- 砂木自由詩10*11-11-8
月夜に歩いて- Wasabi 自由詩811-11-8
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優しい色- 森未自由詩16*11-11-8
ポケット旅行- 朧月自由詩511-11-8
虹の中- 空中分解自由詩6*11-11-8
霊安- salco自由詩7*11-11-8
ノイズ- 乱太郎自由詩10*11-11-7
寡黙のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*11-11-7
ふたりで歩けば- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-11-7
蛍光灯- もずず自由詩611-11-7
霧のなかに- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-11-6
花の底- Lily Philia自由詩311-11-6
永遠の想い- ペポパン ...自由詩3*11-11-6
おでんや2- ……とあ ...自由詩9*11-11-6
僕へ- さすらい ...自由詩811-11-6
秋は雲のようにやさしい- とろり自由詩1111-11-6
I_love_you,__Good_night.- とろり短歌711-11-6
贅沢- Wasabi 短歌311-11-5
点点- nonya自由詩19*11-11-5
エリタージュ- 橘あまね自由詩29*11-11-5
青空の刃- さすらい ...自由詩13*11-11-5

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