ゆうてみて
あたしのどこがきつねなのか

そらぁ
お天気の日に雨はおっかしわなぁ
そんでもなぁ
この雨を降らしたんはあんたやで
しょぼくれた顔してうどん食べてたから
声かけたん ....
海の底の
とある場所に
海亀の墓場があるという

大海原を
潮流にのって
悠々と回遊していく
海亀は
死期を悟ると
特別な流れをつかまえる

それに乗り
終焉を迎えるために
 ....
商談フロアは明るかった

外光のような明るさはすべてLEDだった

設計課長が施工後の保証を求めて来た

外からはこの社屋の外壁工事の音がしていた

私たちはその仕事を商品の納入だけだ ....
街の
人の

屋根瓦を
頬っぺたを
ボンネットを
ランドセルを

街の
人の

やわらかいところを
かたいところを
親切なところを
依怙地なところを

つついて
 ....
届かない
あんたに触れたい指先は
夜に搦め捕られる


張り付く空気には微かな花の香
見遣った窓には真ん丸には足りない上弦の月が浮かぶ


あんたは今、誰と愛でているんだろう?
誰 ....
どうして見えないのか!

早咲きの桜の下に
噴水の飛沫の先に

賑やかに降り積もっているのは
詩ではないのか?

どうして拾わないのか!

膨らみ続ける蕾の上で
ベンチで踊る ....
波うちぎわをみていた
よせてかえす、
よせてはかえす波のふち
足をあらい
かぼそい時を分断し
つまらぬ生きものを
生かしていた

視線をあげて
ふと見た
あかるくあおい
水平線
 ....
愛し合うことで
この世界を美しく{ルビ汚=けが}そう
互いの内なる罪の昏さに
惹かれ合った二人だから

二人がいろいろなかたちで
抱き合うそのたびごとに
幾重にも罪は深く響き合う
二人 ....


必要と頷いても
近くにあっては困るらしい

それは遠くにあって
必要なときにだけお世話になる

ありがとうございました

添えたお礼と深く折り曲げた腰を上げてしまえば
あと ....
意味もなく
きみの匂いを嗅いでいる
そこには
しあわせだとかふしあわせだとか
そういう類のものは
感じられない

春先のつめたい空気の中
アイスをほおばる
その口元
きすをするのに ....
どうだっていいの

あなたの唇のかたちだとか
声のトーンだとか
くしゃみの仕方だとか

どうだっていいって
思わせてよ
{画像=120318231559.jpg}


人は87年間考えて、
考えて考えて、
考えて生きていくと、
いったい何に成るのだろう。

心に硬い硬い殻を纏った
岩石にでもなるのだろ ....
 春の採点

平日
ちっとも忙しくない日
じっと座っていると
時が頭上を通り越して行く
一世紀ぐらいのストライドじゃないかと
それほど風圧を受ける
目の前の原で四歳の私が
一心不乱に ....
きみは雨雲
ぼくは大地
遠く離れてるから
きみがいつ降りてきてもいいように
ぼくはいつも待ってるんだ

あのね、きみ
太陽さんが
毎日きらきら輝いて
あったかい日差しを振り撒 ....
森林公園のなかに
それはそれは
長いすべりだいがあった

ゆるい
傾斜のそれは
すべると
ローラーが
カラカラと音をたてて
人をすべらせていく

ゆっくりと
ゆっくりと

 ....
外気が内気に

してくれていることをただ想え

外気と内気を融和する

それには受容が必要だ

受容とは感謝のことだ

外気が内気に

してくれていることをただ想え


 ....
銀行から電話があった

母のお金がなくなっているのだという

私はフィリピンとブラジルの混血だ

母の国には行ったこともないし行く気もない

父はもういない

いないからだろうか
 ....
意味がない言葉ばかりが
自分の中に 転がっている
失業したばかりの 月曜日 思い出の場所を目指した
きっと そこは あまり遠くはないところ
レンタカーを借りて 旅に出た

飛行機の 薄 ....
やさしい言葉で裏切られるくらいなら
容赦ない言葉で殴り倒されたい
水族館の水槽を見上げていると
星々が落ちてきた
魚たちは群れとなり
あるいは一人で泳いでいる
まるでそんなことは
ないかのよう

ねえ、これが星の海だとしたら
海の下はなんて呼べばいい ....
昨年わたしが二十年ぶりに、故郷の秋田に帰ってきて感じた印象は、飲食店の接客も、人々の仕事への接し方も、いい意味で「いい加減」なのである。ちゃんと暮らしを成り立たせるための時間を守りながら働 ....  
 
バルセロナで象を拾う
春が来ると
いつも何かを諦める
諦めたくない何かのために
火薬庫の前で
遅いランチをとった
水道を行く黒船を見て
覚えたてのように笑う
 
 
かしこい子はすばらしいと
うたうおとなたちの心理を
わたしはすりつぶして粉に
したところにたまごを入れ
ホットケーキを作りました。
とても、あまそうな山です
つぶしてみたってなにも、
仕 ....
登校中の女の子と男の子が
道路を横切ろうとしている
飛び出しに供えて ブレーキに足をかける
春の陽射しの中 防寒着の子達は
車道の前に立ち止まり
急に 女の子がしゃがみこんだ

その手に ....
びいどろの中に
浮かぶ泡
気泡があるのは
不良品なのか
値下げの札がつけてあった

かなしい音が
とこしえに

びいどろに
刻まれた
唐草文様

ふるさとの野辺に咲く
名も ....
僕は病んでる自分を疎ましく思ったり

でもいとおしくもある


診察券にはだいぶ慣れてきたし

人間て病んでて当たり前なのかも知れない


検査着に着替えて腹部CTをとる

さ ....
駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている


春を感じる

寂しくて

心地好い

何してんだ


駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている
空港が近い

日本の街がそこにある

繊細だ

愛しい

地震に身をふるわせ

原発に傷ついている

人口は減り

高齢者だけが増え

円高に蹂躙される

このなかで生きてゆく

壊されない

ちいさ ....
海が
めくれてゆく
いくつもの
いくつもの
海が
めくれて
岸壁から
追い縋って
宙を泳ぐ指先に
紫貝のように
閉じる音楽

 (母は海に還ったのだ

街が
たわ ....
朝の微睡みの中
腹に行儀良く座っている黒猫
薄く開けた眼の先には
彼女の瞳がある
夢と現うつつを行き来するうち
そのまま抜け出した僕の意識は
彼女の瞳の中に落下する
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きつねうどん- たま自由詩40*12-3-21
海亀の墓場- そらの珊 ...自由詩11*12-3-21
そんなときラブソング- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-3-20
光の点描- nonya自由詩19*12-3-20
上弦の月- 涼深自由詩712-3-19
詩っ!- nonya自由詩22*12-3-19
望遠- つむ自由詩6*12-3-19
ユートピア- 塔野夏子自由詩4*12-3-19
望むひと- 恋月 ぴ ...自由詩2812-3-19
春の、匂い- かんな自由詩9+*12-3-19
indifference.- れもん自由詩5*12-3-19
岩石のような人- beebee自由詩27*12-3-18
ニジンスキー日和- salco自由詩9*12-3-18
雨雲と大地- ジュリエ ...自由詩212-3-18
長いすべりだい- そらの珊 ...自由詩11*12-3-18
融和- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-18
希望- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-18
誰かの部屋の、テーブルで- 番田 自由詩512-3-18
やさしさって何よ- れもん自由詩412-3-18
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age24- たもつ自由詩612-3-17
ホットケーキ- 佐伯黒子自由詩6+12-3-17
春の熱- 砂木自由詩17*12-3-17
とこしえ- そらの珊 ...自由詩12*12-3-17
診察室- 梅昆布茶自由詩2312-3-17
優しいエール- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-3-16
ちいさな命たち- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-3-16
発端- 壮佑自由詩36*12-3-16
微睡(まどろ)み- ……とあ ...自由詩12*12-3-16

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