二兎
オヤヂは悲しい事が好き
酒と冷え行く白銀の宵
 
 芽吹
少し山なりの丘で
君は燃えている
たぶん黒い棺桶が
炎の色と混ざって
じっと大気を揺らめかす
とても澄んだ空だ
 ....
ぽつんとひかる

それだけで嬉しくなれた

淋しくもなれた

悲しくもなれたし晴れやかにもなれた

ぽつんとひかる


遠くのマンションが

白いひかりを並べていた

あ ....
ひとつの文字が
道のかたちに並び
燃えている
坂はゆるやかに
岩へのぼる


路地と声
石と石をつなぐ黒
火と空を映し
水は水の上を
歩みはじめる


 ....
小春日和の土曜日
住み慣れぬ町を散策に出たアラジンは
ふと
今日は電車から見る一級河川に出てみようと
川辺の高層マンションに見当をつけ歩き出した
バス通りを渡り
古びた団地の中を突っ切り
 ....
知らない町をぷらぷらと歩いた

ビルの影に空の水色が透けていた

ぼくは何に切り取られているのだろう

三次元にだろうか

四次元にだろうか

こころを入れたら

いったい世界は何次元になるのだろう
 ....
窓のカーテンが膨らんだ
だれもいない図書室の
午後四時

窓の桟のすぐそばに
白い紙きれを落とした
午後四時

憎まれたことのない私の
憎まれてしまった十月
何も知らず 何も気付か ....
掌を

滑らかにすり抜けて

北風が

秋の香をさらっていくのは

路上ギターの奏でた

奇術の仕業


ほぉら

まぁだ

いーるよ


す ....
やっほー

愛してるよー




いえ

言ってみたかったので
【洗】
洗っても落ちぬ返り血どうしよう 犯人オレだと解ってしまう 

【でたらめ】
でたらめに女抱いても虚しくて彷徨っている恋愛砂漠

【蜂】
休もうよ死んでしまえば終わりだよ 働き ....
遠くの向こうから眺めていたら
誰かと思って近寄ったら
案山子だった

今にも動きそうな気配を漂わせているのは

こがねいろした稲穂が風で波打っているからだろうか
生命に溢れた大地に自分だ ....
休みの日の朝は

なんの変哲もない喫茶店にゆく

香ばしくてゆるい珈琲の匂い

水っぽい湿気たぬくもりが心地好い

珈琲をすすり煙草をくゆらす

覚醒を待ちながら新聞を読む

僕はそれ以上のなにもので ....
仕事帰りの若いサラリーマンが 
夢庵でネクタイを緩めて 
しゃぶしゃぶ定食を食べていた 

思えば僕にもそんな 
寂しさにみたされた夜があった 

職場の老人ホームで 
お年寄りが喜ん ....
ボコボコにしてくださいよ
ぼく地球の痛みわかりたいんです
どうかおねがいです
もう明日歩けないくらいのちょうどいい感じにボコボコにしてください
あとぼくもう罪でいっぱいなんです
あなたが殴っ ....
夜はなんのものまねしてるんだろう

宇宙の闇のものまねなら

それは孤独と奇跡のものまねだろう


ひかりが夜(ヨル)をそのままに

それが星(ホシ)のものまねなら

永遠(トワ)と刹那のものまねか
 ....
青、青は都会の海の色ではなくて
映り込んだ半島の空の色だ
水面に浮かぶ彼の名を誰も知らなかった
休日のサラリーマンのぼんやりとした気分と同じように
朝の風景は
彼の思想の輪郭までも
少しず ....
いやなことは
わすれてしまえ

そしたらきっと
いいことがまたやってくる

そう生きてれば
あるんだ
いやなこともいいことも
唇には唇の 開き方があって
花ならば散るのに
風にでも なびくのに

喉がかすれて
目にしたくなくて
声が くぐれず

いつもの いついつ
指を唇に あててみる

静かに 沈黙が ....
すべてコンピューターにまかしておけば良いのだ

いつもなにやらつぶやいている冷蔵庫に
そう言ったが
なにも返事をしてくれず
両手をすきまに入れ抱きつくと温かい

冷凍庫を開けると相変わら ....
  いま

いま

   いま

           いま、

「今」を追いかける

ねえ
いまは
いつわたしのところにあったんだろう

ねえ
いまは
いまどこにある ....
大人だって嘘をつく

じぶんの気持ちに嘘をつく

でも結果は本当だ

だから

嘘だったんだと分かるのだ


ふたりで築きたかった

今もそこだけはぶれていない

築きた ....
灰色をゆく

電車が横向きに灰色をゆく

建物や小山が左に流れる

アナウンスは駅名しか言わない

慣性の法則だけが生きろと言っている


逆らおうと運ばれる

哀しかろうと笑っている

言い寄られて ....
夢からさめると

とんがり帽子が胸にささっていた

ぼくは泣いていた

登場人物たちは

これでもかとばかり傷をつけてきた


疾走する理不尽は

残酷な現実

妄想のノ ....
きれいなうたを歌おうと想い
きれいなものを見上げていました
しかし私は愚か者
気付けばそれらすべてのものを
もろとも見下しておりました

そんな自分を軽蔑し
慈善などとも想いはしました
 ....
それは宝物でした
とてもとても大切な
だから人に見られたくなくて
自分の部屋にしまいました

それでも少女は不安になりました
だから今度は、箱の中に入れました

少女はその宝物が大好き ....
大昔は立派な国で
偉人もたくさん生まれたよ
ソクラテスにアリストテレス
みーんな悩んで
大きくなった
ああ、わかってくれとは言わないが
そんなに俺たちが悪いのか?
(やっぱ、悪いんじゃな ....
生きていくのは
老いゆくこと
病む心身ともに
死にゆくこと

愛でたいものとは
いずれ別れる
怨みつらみは
つのるのみ

求めるものは
手に入らず
感覚過剰で
脳の混乱
 ....
渋谷で夕食にした
友人はペスカトーレのセットと生
私はアスパラガスとウニのトマトクリームを頼んだ
隣の若いカップルは今しも席を立つところ
突き当たりにはインド系のカップル
パキスタン人かも知 ....
 
抱き合うより

見つめ合いたい

そんなお年ごろ


 
夜ってきっと縦長
昼間干された空は
くるくるまるめられてる

夜ってきっと縦長
仔馬のたてがみみたい

しなやかだけど強いの
朝に潔く譲る

人はピンポイントに照らされ
ひとりひ ....
まだ愛している。
離れたくない。
たとえ君の毒に
当たろうとも
毒を飲み干そう。

眠い眼を開け
仕事に出かける。
愛する者の為に
今日も働く

毎晩食卓に
甘い蜜を並べ
次 ....
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うさぎのそら- さひ自由詩411-11-5
ぽつんとひかる- 吉岡ペペ ...自由詩711-11-4
ふるえ_水彩- 木立 悟自由詩311-11-4
アラジン- salco自由詩6*11-11-4
空の水色- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-4
午後四時- オイタル自由詩6*11-11-4
変わり目- faik自由詩7*11-11-4
山彦_あるいは_ロバの耳- 自由詩5*11-11-4
題詠blog2011_021-030- 北大路京 ...短歌13+*11-11-4
案山子になりたくて- 灰泥軽茶自由詩4*11-11-4
休みの日の朝は- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-11-4
あの頃の青年_- 服部 剛自由詩1011-11-3
ふつう- カチキ自由詩511-11-3
夜をそのままに- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-3
漂流- 花形新次自由詩3*11-11-3
- 桜 歩美自由詩2*11-11-3
ここ_とまれ- 砂木自由詩23*11-11-3
温かい冷蔵庫- 灰泥軽茶自由詩211-11-3
- 森未自由詩4*11-11-2
大人だって- 吉岡ペペ ...自由詩311-11-2
灰色をゆく- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-2
戦場のとんがり帽子- 吉岡ペペ ...自由詩511-11-2
きれいなうた- faik自由詩8*11-11-2
タカラモノ- 詩月自由詩511-11-2
ギリギリギリシャの困り歌- 花形新次自由詩2*11-11-2
深淵- シホ.N自由詩211-11-2
出て来ない- salco自由詩12+*11-11-1
お年ごろ- 殿上 童自由詩18*11-11-1
縦長の夜- 朧月自由詩411-11-1
愛している- ペポパン ...自由詩4*11-11-1

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