南天の実は 何想う
小さな赤い実 何憂う

昨晚 闇夜が長すぎて
ふかづめ しずぎてしまったよ
剥き出しになった指先が
世間に晒され 泣いている

夏に実を結う南天はない ....
へやじゅうに散らばるこまかいつぶを一つぶずつ拾いあつめ
へやの
左がわにもっていき
さいごの一つぶを左がわに置いたところで
いちばん左がわの一つぶから
右がわへ
もっていく
死ぬまで ....
花火のようなものを幻視した

こぼれる火花は涙のようだった

熱いはずなのにぼくには涼しかった

そうだ、成熟した孤独を生きてゆくのだ


なにもかもを破壊してしまったよ

ぼく ....
たとえば僕が
宇宙人にさらわれたとして
僕の不在に
気がつかない人は多いだろうが
僕の不在を
嘆く人は片手で充分数えられる

別に怨みごとを言うつもりはない
そんなものだといつも思 ....
-*-*- 2011年末 -*-*-

特別な夜の重さに耐え切れず 変なキノコを入れて闇鍋

年内はもう逢えないし寂しいし年明けるまで冬眠したい

君に似た人を見かけてまた棘がココロに ....
みずのうえにすっくりとたつ
ちいさなきいろのはなになりたい
そのうてなにつゆをみたして
なみだにくれるひとにさしだしたい


あまりにもすべをもたないから
あまりにもなにもできな ....
巨大なショッピングモウルには
きらびやかな自由時間が陳列されていて
選んでいる間は 人生一時停止
「ごゆっくりお愉しみください」
アナウンスがスロウメロディに混ざって流れてくれて
何だか安心 ....
その海は
私の海とつながっている
嵐がくれば
たちまちぷつりと切れてしまいかねない
一本の麻のロープの
あやうさで
私の心とつながっている

その海は
もはや この地のどこにもない
 ....
             あの豆腐屋の
             角をまがったら
             朝がくる
             豆腐屋の朝は早く
            ....
はなしたいとき
はなせたら
それがことば

はなそうなんて
おもわない
それもことば

そんなふうに
はなせたら

きみとふうふに
なれたのに
今年一番の寒さだ と

ニュースキャスターは何故か誇らしげに「お伝えしました」と締め括る

この街は相変わらずシャッターストリート

人生の末路を垣間見た なんて

嘘さ きっと

 ....
重たい荷物の あれこれは
そこへ
置いて行きましょう
何も持たなくていいのです
宿屋の手配もご無用です

頁<過去>をめくる
しなやかな指を もちましょう

とうに肉体を無くした
 ....
さして間もなく惚れました
そして間もなく晴れました

涙がほんのり滲みました
案外あっさり乾きました

願いはいくらか満ちました
想いはいささか欠けました

新たな痛みを知りました
 ....
雪まみれになったあなたの道

清く浄くつづいて

それはやがてふたりの道にもなるだろう


会えないより

会わないほうが

大好きより

大好きでいられる


紅茶の ....
 
 
神様が横断歩道を渡っていた
スーパーの買い物袋をぶら下げていた
どこい行くんですか、と聞くと
世界中、と答えた
袋から頭を出している長ネギを見て
夕食は寄せ鍋がいいかな、とも思 ....
愛しているよとささやいて
私の心
を盗むあなた

断りも無しにと腹立たしさを覚えたとしても
ある意味期待していたのは確かことで

四十六時中、あなたのことだけを考えていた自分に気付く
 ....
ひとりは食用ハサミを購ってカバンにまぎれこませた
ひとりは旅行パンフレットに載っていたキティグッズに赤ペンをした
ふたりは義理の親娘で
口もきかない絶縁状態だった

ひとりは殺人 ....
  蘇生のイキをするように
  そっと虚空に
  言葉をはなったとき
  言葉はすぐにちりぢりになってきえた

  あの日の
  あの青空には
  二度とであえはしない
  ....
一つの魂には多過ぎる涙を君は溜めている

すべての宇宙の悲しみを君は泣く


まるで時間というダムが決壊したようにね

僕は呆れて見ている


愛が欲しいと君は泣く

小さな女 ....
秒針が地球儀のようなものを一周すると、
あなたは
いたずらに、ひとりごとを歌った

残像になった月曜日を憂うよりはやく、
空は、当たり前のように青みを誘って
駆け抜けてしまった


 ....
無限の時から逃れるために
大型店から 時計を買う

腕につけたら タイム・サービス
すべりこむ キャッシュ ワン・コイン

仮眠しかとれないんだよ
にっこり 煮込んだ 憎しみ
すすりあ ....
太陽が今までにない形態になりつつあるという教育テレビの番組に
目が釘付けになってしまった。
太陽の黒点というのは 磁場の一部が見えるものらしい。
太陽の真上から真下へと プラスとマイナスとして大 ....
鳩が二羽しかいないことをアマリアはあらためて不思議に思うのだった

ここにはカマンヌとスダーイとアマリアの三人がいる

ということは鳩は三羽いなければならないのだった

そんな当たり前のこ ....
透明な涙はガラス細工かな取り残された想い出の破片

全身で繋がっている君と僕絆と言えば簡単だけど

指先で春という字を書いてみた冬に似合わない言葉が踊る

雨が降りキスをしないで帰宅 ....
何が彼女をそうさせたの
何が彼女を駆り立てたの
何が彼女を塗り替えたの
何が彼女を陥れたの

She was beautiful
たまらなく惜しい
She was beautiful
 ....
もんだいは
かいけつするものだ

かみのうえで
しずかに

まいあさあたらしい
とうあんようし
ていしゅつしてる

とがってたはずの
えんぴつのさき

まるく ....
勝者と敗者の間に
三角定規で線を引く

本物と偽物の間に
フリーハンドで線を引く

好きと嫌いの間に
眉間で線を引く

面白いと面白くないの間に
口角で線を引く

瞬きする ....
朝どこかで

読経の声がする

一日のはじまりの

静かの時間に

慎ましやかな叫びが

聞こえてくるのだ


明日への祈りや過去への懺悔

今を強化し越えてゆこうとする ....
昭和二十年八月六日午前八時十五分

ヒロシマは地獄と化した

おなかのなかで泳いでいた名もない 胎児
三輪車に乗って遊んでいた あやちゃん
竹の物干し竿に洗濯ものを広げていた 母さん
ア ....
さあイクんだ
(それにイカせるんだ)
その顔を上下させて
新しいテクニックなんか
特に必要ない
昔ながらのやり方でいい
初めて知った中学二年生の
あの時の衝撃を忘れずに
マンネリだなん ....
subaru★さんのおすすめリスト(5159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三重奏- そらの珊 ...自由詩10*12-1-27
月曜日には- はるな自由詩1112-1-27
成熟した孤独- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-26
幸福- nonya自由詩27*12-1-26
年末年始短歌2011-2012- 北大路京 ...短歌10*12-1-26
コウホネ- はなびー ...自由詩5*12-1-25
セイルモウル- 藤原有絵自由詩812-1-25
海と海- そらの珊 ...自由詩9*12-1-25
豆腐屋で朝をみる- 石田とわ自由詩12*12-1-25
離す- 小川 葉自由詩312-1-24
-4℃のキス- 徘徊メガ ...自由詩3*12-1-24
旅をしましょう- そらの珊 ...自由詩11*12-1-24
悖り狂う- faik自由詩21*12-1-24
- 吉岡ペペ ...自由詩612-1-24
寄せ鍋- たもつ自由詩612-1-23
Above_the_sky(流転のひと)- 恋月 ぴ ...自由詩27*12-1-23
いまどきのY商店_____ーーー新参者のエピソードに- 石川敬大自由詩912-1-23
失語症から- 石川敬大自由詩2212-1-23
96粒の涙- 梅昆布茶自由詩1712-1-23
シーズナル・フィロソフィ- 桐原 真自由詩11*12-1-22
ワン・タイム- 砂木自由詩10*12-1-22
太陽と宇宙線- 砂木散文(批評 ...9*12-1-22
月の石(順不同)- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-22
ガラス細工- 夏川ゆう短歌212-1-22
she_was_beautiful- faik自由詩6*12-1-22
答案用紙- 小川 葉自由詩712-1-21
線を引く- nonya自由詩28*12-1-21
美しい大作戦- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-21
折り鶴- そらの珊 ...自由詩9*12-1-21
銀河劣情999999- 花形新次自由詩4*12-1-21

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